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ミックスダール(ビーンズスープ用豆のミックス) 素材編 うちにあって 日本の一般家庭の1%未満にしかないと思うものを挙げてみる その22 (下)


ミックスダールとして料理したスープは食べましたが、いったいどういう豆が入っているのでしょう。

新大久保のイスラム横丁にある GREEN NASCO で買ったこのパックの表示には

パキスタン系のGREEN NASCO ストリートビューで
ちょうどトラックが邪魔しているが

マスード
チャナ
ムング
クラブ

と4種類の豆の表示がありました。

これを少し出してみたのがこれ

このお皿の分ををよりコツコツと選り分けてみました。それがこちら。

あれ?パックの表示には4種類なのに、5種類なのはどういうこと?


まず私が一目でわかるものは 
左上の①チャナ(ひよこ豆) と 真ん中の③ムング(緑豆)
サーモンピンクの②はレンズ豆だとわかるのですが???表記にレンズ豆はありません。
レンズ豆は英語名 LENTILS なので、チャナ、ムングのようにインドでの名称に直すとそういえば マスールだ!
というところまでは早めにたどり着きました。

さてよくよく見ると⑤の円盤上の豆はどこかで見たような気がします。
皮を剥いてみると

左 皮つき  真ん中 皮剥いたもの  右 半分に割ったもの

②のレンズ豆のそのままのものであることがわかります。
英語名、和訳名のレンズそのものの円盤状。

レンズに似た形だからレンズ豆、と思ったら間違いです。反対です。この豆の方が先に浸透していて、豆の形に似ているから「レンズ」と名付けたと聞いてびっくりしました。

これで②と⑤は同じ マスール と判明し、残る ③がクラブということになります。でも今までクラブという名前は知らなかったけど、この黒いのに見覚えはあります。
ウラド と言われてなかったっけ?
確かにウラド豆として売られているものと同じようですが、多分これをクラブと呼ぶ地域もあるのでしょう。呼称が違うことはよくあります。
なのでもう一度

馴染みがない豆だと思う人もいそうですが、③ムング と ④クラブorウラド は実は日本のスーパーでも身近です。

ここでは皮無しですが、緑豆は名前の通り緑の皮の豆で、一番安いタイプのモヤシ。
ブラックマッペは大抵それより少し値段が高いモヤシ。

発芽したらこうなって売られています。

ちなみにチャナの和名はひよこ豆。スペイン名のガルバンゾーも使われます。
ミャンマーの人は、「この豆は味が良くてというより痩せた土地でも取れるから重宝される」と言っていましたが、そうなのでしょうか?ホクホクしてお腹も膨れるのに痩せた土地でもできたら、確かに有益そう。

好奇心で分別して調べたら、結構物知りになった午後でした。

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