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バジルシード(食用) うちにあって 日本の一般家庭の1%未満にしかないだろうと思うものを挙げてみる その15

向かって左側のおちょこサイズのグラスに入った黒ゴマより少し小さい粒は、今回挙げるバジルシード。

で、真ん中のが左と同程度の量のバジルシードを水に浸して20分程置いたもの。
もっと大きなグラスが必要でした。もう少し水を入れればもっと自由に増えていた感じ。

5月のこの時期、ハーブを植えるおうちも多いでしょうから、もしかして種であるこれが家にあるという人も1%以上かどうかはわかりませんがいるかもしれません。そして発芽のために水に浸すとこういう状態になることを知っているかもしれません。


ただ同じバジルの種であっても、これは食品として買った物なので、そうなると日本家庭にある率はかなり低いものと思われます。

右にあるのは百均で昨日買ったドリンクです。
何年か前、このドリンクがダイソーで山積みになっているのを見た時、ついにここまで来たかと感慨にふけりました。
へえ〜 と思ったら誰でも種明かしされた上で試してみる事ができるのです。

私は自力で解明するのに10年かかりましたが、これが何であるか気づいた時のびっくり度はそれはそれは大きなものでした。

1990年

明日はエジプト航空に乗って4ヶ月ぶりにバンコクから日本へ帰るという日でした。

88年、初めてタイに行った時もドリンクコーナーで売られるそれが気になっていました。
ナムソーン(オレンジジュース) や ナムマナーオ(レモンジュース)が安くておいしいよと教えてくれたタイ通の人に、水槽状のガラス容器に入ったこの粒入りシロップについて
「これは 蛙の卵?」
と聞いてみましたが
「何か知らないけど、別においしくないよ、甘いだけで」
と言うだけでした。


その2年後、バンコクカオサンロードからほど近い唯一のデパート、「NEW WORLD」デパートの5階フードコート内のドリンクを売る店。
帰国前にどうしてもこれを試さないといけないという気持ちにかられたのです。

この粒入りシロップの真っ赤な色つきと無色の2種類から、毒喰えば皿までみたいな気分で赤い方を注文しましたが、容器からすくって氷水で割ってくれたおかげでピンク色になったドリンクが手渡されました。

本当にもしかしたら蛙の卵かもしれない と思っていました。
30%くらいの確率で。
思っていてあえて注文し、口にしたのでした。
もちろん気味悪さはあるけれど、帰国を前に試さずにはいられない好奇心を取りました。


味としては確かに甘いだけで風味もわからない。安いかき氷のシロップみたい。

ちゃんと粒の中の種子だった黒い部分を噛み締めて追求してみれば動物性のものではなく植物性?と心が傾いたのでしょうが、本当の卵説に引っかかって、せめて、と丸飲みしている自分がいました。
が、両生類的生臭さ(わからないけどそんな気がした)は感じず、蛙の卵確信率は15%くらいにまで下がり、あくまで安っぽくガンガン甘いだけの風味にこれは味ではなく食感のためのものであろう、とは思いました。
タピオカは知っていたので(当時知っていたのは小粒の白いものだったが)、そのようなものかとも自分に言い聞かせて終わりました。

10年後

「なんだ、これあれじゃないか!」


と叫んだ私はプランターの前にいました。
料理に何かと使うバジルを栽培しようと、種子を水に浸してみていたのです。

今ならちょっと検索すればすぐわかるかもしれない。
でも1990年から2000年まで気づくのにかかってしまいました。

そうわかれば、中華街など輸入食材の店には実は売られていたことにも気づくのです。

使い差しでよれてるけれどこんな風にタイ製のものが

市販のドリンクを買うのは初めてで、いつもは自分で水に浸けて膨らんだ状態になったものにこういう風に甘いココナツミルクをかけて食べるのが好きです。

スプーンやミントやフルーツでも添えれば良かった
乾季の干上がった泥水で孵化を待つカエルの卵状態に見える



タピオカは特に大粒のものは、グラグラ煮込む時間とエネルギーが膨大。小粒でモチモチ感はないけどこれはこれ手軽でいいのでは?

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