他人の五感
「雨の匂いがする」
と言う人がいる。
「雨に匂いなんかあるの?」
と言う人がいる。
「あの人、機嫌悪そうね。」
と言う人がいる。
「え?全然気づかなかった」
と言う人がいる。
自分の五感が届く世界はとても狭い。
そして他人はこんなにも違う世界を生きているのかと愕然とする。
「きれいな景色を見るのと同じように、
きれいな言葉を読みたいのです」
「きれいな言葉?ナニソレ?」
雨には匂いがあって、人には機嫌がある。
本当に?五感のどの部分で感じるの?
他人の五感が自分の世界を一変させる。
どんな世界を生きたいのか、
それはどんな言葉を大切にしたいかということ。
私が詩を読む理由はそんなところである。
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