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アメリカ入国別室送り - カオスな別室内編

2023年12月ロサンゼルス国際空港で別室送りになった詳細編です。
最近日本人、特に女性1人での入国別室送り・入国拒否が多発しているアメリカ。審査が厳しくて有名な空港の1つ、LAXで別室送りを経験したので特にこれからロサンゼルスや他のアメリカ都市に行かれる方、アメリカで乗り継ぎ予定の方(乗り継ぎだけでも別室送り対象です!)に少しでも情報シェアできればと思います!
別室送りになるまで編はこちら 別室内のより詳細な情報はこちら



恐怖の別室内のようす

別室の中は地獄。別室に入った瞬間携帯使用禁止なので、もし別室送りが決定したら、ブースから別室に連行されるわずかな時間内に連絡取る必要がある人に速攻でメッセージすることをおすすめします!(連行する入国管理官に止められる場合があるかもですが。)

別室に入ると小さなデスクがあり入国管理官が何人か座っていて、連行してきた管理官から別室内の管理官にパスポートが引き渡されそのまま没収!
入室するとすでに部屋で待っている人たちの視線を一斉に浴びます(皆不安そうな顔してる)。
部屋の左側には銀行のブースのような一つ一つ区切られたブース4つほどとその後ろに入国管理官が作業する空間。一番奥の壁にはプラスチックのポケットが並ぶ壁収納があり、そこには没収したパスポートがずらっと並んでいます。
部屋の右の待合い側にはプラスチックの固い椅子が40席ほど。天井からテレビが1台つるされていてニュース番組が流れています。
その他にはスナックと飲み物の自販機があるのみ。
かなり拘束時間が長時間になるので入口のデスクの横にはトイレがあり、その前に座っているセキュリティーガードにトイレ使いたいですと許可を取ればトイレを使わせてもらえます。

LAXは別室がとにかくカオス!空席が全くないくらい、あらゆる国籍の大勢の人達が不穏な空気の中ひたすら自分の名前が呼ばれるまで座って待って拘束されています。

私は入室直後、衝撃的すぎてあまり部屋を見渡せず、かろうじて空いていた椅子に座って、これからどうしようとスマホを出して触ったとたんに「携帯電話使用禁止ですよ!壁にかいてあるでしょ!」とめちゃくちゃ大声で入国管理官から怒られ、一斉に周りの待ってる人達にも見られて泣きたくなりました。

誰にも連絡も取れず、情報を調べることもできずしばらく絶望。
だいたい2~3時間待ちが平均のようで、誰も外部と連絡もできずただただ待っているので不安といら立ちが部屋の中に渦巻いていて、別室内にいるだけで恐怖を感じました。

別室に送られるのは1人旅の観光客だけ?

私が別室内にいる間、周りの人の会話や入国管理官との会話(怒号+説教)に聞き耳を立てていた中で把握できた中でもかなり様々な状況の人が別室に送られていました。

1人観光客(アメリカに長期滞在の可能性があると思われる)

  • 仕事で訪米(クライアントや仕事の詳細を証明できない)

  • ESTA・ビザに不備が見つかった人(家族で送られてる人も)

  • 米国乗り継ぎ(後ほど解説)

  • グリーンカード保持者(他国に長期滞在後アメリカに入国)

  • 米国市民(米国住所が確認できない等)

グリーンカード保持者はもちろん、なんと米国市民でも別室送りになるんです!
私の時は「私は米国市民だぞ!私がここに留められている理由を説明しろよ!何も罪をおかしてないだろ!!」と絶叫されてる米国市民のお姉さんがいました…そんな態度をとって逮捕されないのかなとこちらが冷や冷や。
彼女は別室内の奥にある個室に引っ張られて行って(怖すぎる)そのあと5分ほどで戻ってきたのち、20分ほど待合で待機して米免許書で身元の確認がとれたらしく尋問もなく退出していきました。

米国市民とグリーンカード保持者以外はだいたい3時間ほど待った後、ブースで米国での滞在予定・滞在先の詳細確認、母国へ帰国、または他の国への出国等が確認できるとだいたい入国を許可されているようでした。
一番時間がかかっていたのはビジネスで渡航している人でクライアントとのビジネスの証拠をかなり詳細に出すように言われていました。
英語系YouTuberのKevin's English RoomさんがマネージャーさんがLAXで別室送りになったと動画を上げられていましたね。
米国市民は身元確認、グリーンカード保持者は国外の長期滞在をとがめられたのに退出を許可されているようでした。
長期国外にいたグリーンカード保持者には入国管理官が「4カ月以上長期で国外に住みたいなら早く米国市民権を取ればいいだろ!」罵声を飛ばしていました。そんなに簡単な問題ではないのに…
本当に誰でも別室送りになる可能性ありです!

別室内でこれはダメ。怒号が飛ぶNGリスト

  • スマホ(携帯)は絶対利用禁止。(パソコンもNGだと思われます。)

最初に書きましたがスマホは使用禁止です。しばらく部屋に入ってからふとルールを忘れてスマホを触ってしまうと、「どれだけここで待ってるの?壁の注意書き読めないの?」とかなり嫌味な怒号が飛んできます。涙
(注意事項は張ってなかった気がしますが、誰も使用してなかったのでパソコンの使用もNGだと思います。)
部屋に時計はないので時間(何時間待ったか)を確認するのに時計はしておいたほうが良いです

  • 不安になっても部屋を歩き回らない、特に入国管理官のブースの前

呼ばれる順番なんてないですし、かなり長時間の待機なので不安になって行ったり来たり歩きだす人がいるんですが、それをすると「歩きまわらないで、いますぐ座って!」と入国管理官の怒声が響きます。

  • あと何時間かかりますか?の質問はタブー

とにかく皆次の予定があるので泣きつくようにブースのところに行って管理官に「あとどれくらい待ちますか?」と聞いても「座って待ちなさい。入室して何時間?3時間くらい普通だよ。」と怒られます。
「あと数時間でコンサートで演奏する予定があり、どうしても行かないといけないんです。」と懇願しているヨーロッパ系の方には、「知るか。そんなこと入国管理官には関係ない。」と切り捨ててました。色んな人のやりとりを聞いているだけで身がすくみました。

アメリカ乗り継ぎだけでも別室送りになりえる

アメリカで乗り継ぎをして最終目的地の他国まで行く場合、アメリカで一度入国をしないと乗り継ぎできないため、たとえ空港から外に出ることがなくても別室送りにの対象になります。
私が別室で拘束されている間にも乗り継ぎで別室送りになってる人もいましたし、私の日本人の友人はアメリカで乗り継ぎするたびに別室送りになっているそうです…恐るべしアメリカ。
友人は今南米に住んでいますが、アメリカの乗り換えで必ず別室送りになるのでアメリカ乗り換えは絶対避けるようにしているそうです。

もし乗り継ぎで別室に送られてしまい飛行機に乗れなかった場合、入国管理官から別室送りになって飛行機を逃したという証明書を貰えるので、それを航空会社に提出すれば次の便に乗せてくれるそうです。

なので乗り継ぎ便があると別室で焦っても、「問題ない。証明書渡すから。」と入国管理官は言い放ちます。鬼。
アメリカでの乗り継ぎは荷物も一度ピックアップして預けなおさないといけないですし、別室送りの可能性もあるとなるとかなりハードル高いですよね…

より詳細な別室内の情報

かなり情報が多いので、別室内のさらなる詳しい情報は別投稿に続きます!別室内のより詳細な情報はこちら


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