「私に恋を!」第3話 【創作大賞2024 漫画原作部門応募作品】
家に帰って、私はベッドに飛び込んだ。ふう、と息をつく。安心する気持ちと、不安な気持ちが交錯していた。
幽霊でないと分かったことで、だいぶ安心感が増した。だが、心配だったのが、瑠帆のことだ。友達じゃなくなったら、嫌である。
次の日。学校に行くと、瑠帆の姿はまだなかった。私は、自分の席に座って本を読みながら、一文読んでは顔をあげて、まだかな、と、出入り口の方を見た。
十分ほどして、やっと見開き一ページを読み終えるという時、突然、肩に手が強くのっかった。
「おっはよ~、由紀