嘘から真実へ

僕の人生は嘘だらけだった。

嘘には、沢山の種類があり相手に与える影響も様々だ。
時には、相手を喜ばせるために嘘を
時には、自分を守るために嘘を
時には、今を変えようと嘘を

僕は、今でも嘘をつくことを悪いことだとは思わない。
でも、ついていい嘘とダメな嘘があることを僕は今の妻に出会うまで本当の意味で理解していなかった。

僕の妻は、とても陽気な人だ。
いつどんな時も僕に笑顔をくれる、花で例えるとひまわりが1番似合うようなとても明るい女性だ。

そんな妻を僕は、ぐちゃぐちゃにしたことがある。
それが嘘である。
僕のついた嘘は、彼女の明るさも素直さも全て奪ってしまうようなものだった。
そう、浮気です。

浮気に対する考え方も十人十色で様々だが、僕の妻は、やましいこと、嘘をつかないといけないこと、相手が嫌なことをするとそれは浮気に該当すると言う考え方の人物だ。

僕はその嘘を何度も繰り返した。
その度に彼女から笑顔は消えて、僕に怒りをぶつけた。
そんな時でも、僕は嘘をついていた。
その度に彼女は、信じてくれた。
今思うと、相手の気持ちを踏みにじるそれが1番の嘘なんだと本心で思う。

最後の嘘をついた時、もうお別れしようと話になった。
でも僕は、そこでプロポーズした。


つづく


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