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介護で思ったこと① 未だに言葉を探している 


少し前に父を見送りました。
もう少し頑張ったら90歳のお誕生日を迎えることができたのですが、
本人にはもうその気力もこの世への未練もなかったようでした。

去年お誕生日を家族でお祝いした時には、診断が確定していて、
「もう来年は無理かな」と本人は言っていました。

それでも家族は、
「そんなこといいわずに頑張って来年もお祝いしましょうよ」
と、声をかけしました。

「頑張って」という声掛け、励ましの言葉。

言うのは簡単だけれど、言われる方は堪ったものではないだろう、と
治療の術が無い病を抱えた父の最期の数ヶ月を側で見ていて思いました。

だって本人はもう十分に頑張っているんだもの

こう言う時、なんて声をかけたらいいのでしょう。

入退院を繰り返した最期の数ヶ月。
コロナで面会は全面禁止、
それでも元気だった頃はよく電話をくれました。

もう入院は嫌だ、検査は嫌だ、家に帰りたい、と言う父に

「もう十分頑張ってるのは、わかっている、
 辛いのもわかる。
 それでも頑張って」

としか言えないことが何度も。

適切でなく、本人の気持ちに全く寄り添っていないことは
十分わかっている。

それなのにそんなことしか言えず自己嫌悪に陥って、
でもどう声かけしたらいいのか、わからず仕舞いのままでした。

どんな言葉をかけたらいいのでしょうか?
どなたか教えてください!

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