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私のモバイル端末遍歴

とあるnoteを読んで、自分が今まで使ってきた携帯電話の歴史を記録に残しておこうと思い立った。

私が初めて自分の携帯電話を持ったのは高校生の時。
部活や塾で帰りが遅くなることも多いので必要だろうと親が持たせてくれた。
キャリアはdocomo(当時で言うと、DoCoMoと表記するのが正しいか)で、機種はP505iSだった。
当時主流だったパカパカの折り畳みケータイだったが、Flexスタイルという回転2軸ギミックが搭載されていたのが特徴で、画面をクルリと回すとデジカメライクに使うことができた。

パケット定額サービスには加入していなかったのでiモードでネットサーフィンなどはあまりしておらず、家族間無料通話で家族と電話したり、友達とメールのやり取りをするのが主な用途だった。

大学入学を機に機種変更し、SH903iTVへ。相変わらず折り畳みスタイルだが、こちらはサイクロイド方式なる仕組みにより開いた状態から画面が90°回転し、大画面でワンセグ視聴ができるものだった。

相変わらずパケット定額サービスには加入してなかったので、外出先でそこまでネットを使うことはなかった。友達との連絡は電話かメールで事足りていたし、当時流行していたmixi等はもっぱら自宅のノートパソコンから利用していた。全くの余談だが、このケータイにプリインストールされていたアプリで初めてモンスターハンターを知り遊んだ。

SH903iTVには長いことお世話になり、5年くらい使い続けた。当時はそこまで携帯端末に対するこだわりは強くなく、使えればなんでもいいと思っていた。
ただ、iPhone4sが発売されたあたりの時期から状況が徐々に変わってきた。周りの友人の中でチラホラとiPhoneやAndroidのスマホユーザーが現れ始めたのだ。
ガラケーとは比べ物にならないくらい綺麗に写真が撮れるとか、外でもパソコンみたいにネットが使えるとか、このアプリを使えば無料で通話し放題だとか、そういう話を友人から聞くうちに、自分もスマホを持ちたいと心の奥のどこかで思い始めた。
そしてどうせ持つなら、当時iPod touchを使ってAppleのタッチインターフェースにすっかり魅了されていた私としてはiPhoneを持ちたいと思っていた。

そんな私のスマホデビューは、念願のiPhone……ではなくAndroidだった。端末はP-06D(愛称はELUGA V)。なぜAndroidにしたか、理由は単純。当時のdocomoはiPhoneを取り扱ってなかったからである。キャリアの仕組みにも疎かったため、docomoから別キャリアに乗り替えるという選択肢は私の中には無かったのだ。

iPhoneではないとはいえ、約5年ほど使い倒したガラケーから当時最新のAndroidスマホへの機種変更なだけあって、その変化・進化は劇的だった。
写真はガラケー時代より圧倒的に綺麗に撮れるのでデジカメを持ち歩く必要はなくなった。パソコンで閲覧するのがほとんどだったTwitterは完全にスマホから見るものになった。外出中にネットを使う機会が爆増した。
Android OSは4.0.4で、Android駆け出しの頃に比べれば機能も安定性もかなり高まっていたようだが、それでも不具合は色々あったし、使用が1年を超える頃からは1日1度は端末を再起動しなければ満足に使えなくなっていた

そしてiPhone5sが発売され、ついにdocomoでもiPhoneの取り扱いがスタートした。こうして私は大喜びでiPhoneデビューを果たした。

長年憧れ続けたiPhoneを手にした満足感はすさまじく高かった
デザインは洗練されており、コンパクトで軽量、動作は信じられないほどスムーズ。所有欲を存分に満たしてくれた。
これを機にiPodは持ち歩かなくなったように思う。

iPhoneを使い続けることに特段の不満はなかった。むしろ常に満足し続けていた。だが、進化を続けるAndroidがP-06Dからどのくらい変わっているかを経験してみたくなってきた。
それと同時に、当時はMNPによる各キャリアの顧客取り合いが過熱していた一方で既存顧客に対する扱いはぞんざい(釣った魚に餌をやらないとも言う)であり、docomoに留まり続けるメリットを感じなくなっていた。
そこで、MNPすることで割安にAndroid端末へ機種変更することとしたのである。
こうしてキャリアはau、端末はSOL26(Xperia Z3)のユーザーとなった。

このグリーンのデザインに惚れた。手に取ってみると非常に美しかった。
プリインストールアプリには「walkman」などがあり、SONY製品を使っているのだという満足感があった。
カメラはiPhoneにはないマニュアル撮影モードがあり、写真の出来栄えはさすがSONYといった美しさ。
ただ、細かいところでどうしても不満点があった。
①すっかりiTunesで音楽ライブラリを構築していたため、これをAndroid端末上で完全に再現することができなかった
②使い始めて何ヶ月か経つころには動作にモタつきが生じ始めた。1日何度かキャッシュ削除をするのが日課に
③シャッターチャンスに出会いポケットからスマホを取り出しカメラを起動するも、撮影できるようになるまでの時間が長すぎる。スタンバイOKになった時にはもう遅い
④本体が熱くなりカメラの起動自体ができないことがあった
などである。あれこれ多機能ではなくても、普通の動作を普通にこなしてくれる基本性能の高さというiPhoneの強みを再認識することとなった。
最終的に、画面上部からステータスバーを下ろすことができなくなるという不具合に見舞われ、端末初期化でも直らなかったためAndroidに見切りをつけることとなった。

そして次の機種変更ではiPhone6sへ。確かこのタイミングで再びdocomoにMNPしたと思う。

iPhone6sにした何よりの理由は、CMのカッコ良さにやられたことだ。
「これがiPhone 6s。そんなに変わったところはない」のナレーションで始まり新機能をズラーっと並べ立てて「変わったのは、たったこれだけ」のナレーションからの『唯一変わったのは、そのすべて』のテロップでシメるのはあまりにもカッコ良すぎた。
使ってみると、第2世代のTouch IDによる指紋認証はiPhone5sと比べはっきり分かるほどに正確で高速になっていた。
3D Touchはあまり頻繁に使うことはなかったが地味に便利な新機能だった。
iPhone5sはカメラがフラットだったが、本機は6に引き続き出っ張っていたのが個人的には気に入らなかったが、写真の写りには満足した。

それから2年経ち、iPhone8へ機種変更。背面がガラスになったデザインの美しさに心が動いた。ホームボタンが物理ボタンから感圧タイプに変わったことで物理的な故障の心配が少なくなり安心して長く使えそうというのも買い替えの理由になった。

カメラは地味に大型化しており、写真の写りが良くなった。
また6sと比べると、耐水性能やステレオスピーカー搭載などの進化点もポイントだった。
キャリアの割高な月額使用料に嫌気がさし、SIMロック解除してLINEモバイルに乗り換えたのもiPhone8時代だった。

ホームボタンの故障が心配なくなり耐水性能もある……これは長く使える、そう確信していたわけだが、そんな私の目に飛び込んできたのがiPhone12だった。

私が初めて手にし所有欲を満たされまくったiPhone5sを彷彿させる角張ったデザイン。完璧に私の好みド真ん中ストレート。
欲しい欲しい欲しい
一度そう思ってからはもう止まる術はなかった。
AppleのオンラインストアでSIMフリー版256GBブルーを購入し、現在に至るまでずっと使い続けている。

以上が私のモバイル端末遍歴。
今では、子どもの写真や動画をより綺麗に残したいという理由でiPhone14Proがものすごく気になっている。

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