病院での出産と助産院での出産
助産院で出産する人は今や1%未満
今回、私は二人目を助産院で出産しました。
ですが、今や、出産は病院ですることが当たり前の価値観となり、助産院で出産する人の割合は1%にも満たない時代となりましたので、一般的には非常に珍しいと思います。
私が今回妊娠したときも、会社の同僚や友達から、
「どこの病院で出産するの?」と数え切れないくらい質問されました。
その質問を投げかけられた時の私の答えは、
「助産院で産みたいと思っていて、経過がすごく良ければ自宅出産も考えているよ」でした。
かなりの確率で驚かれます。また、「助産院って??」「え、自宅?!」と。
ちなみに、5年前に長男を出産した場所は病院でした。
当初は助産院で出産する予定だったのですが、破水から24時間経っても出産に至らなかったため、最終的には病院へ搬送となり、病院の分娩台の上で出産をしました。(妊娠、出産は本当に最後までどんな展開になるか分からないものですね…無事に産まれてきてくれたことが何よりです)
ですので、長男の出産の際はバースプランとして描いていたお産のイメージとは、大きく異なるものとなりました。(とはいえ、出産の経験はとても素晴らしいものでした)
そのため、
今回は可能なら再度助産院での出産にチャレンジしたい!という強い思いがあり、
夫も快く賛成してくれたこと、
35歳以上の出産でも経産婦であれば受け入れてくれる助産院が自宅から遠くない場所にあったこともあり、今回こそは助産院で産もうと決め、妊娠中から準備を進めていました。
私が病院より助産院が良かった理由
なぜ助産院で産みたいという思いが強かったかというと、
• 自分と赤ちゃんにとって最適なタイミングを選んで出産したい
•可能な範囲で自分と赤ちゃん自身の力で出産したい
•夫と息子に立ち会いをしてもらいたい(コロナ禍もあり、病院は入院中の面会はもちろん、立ち会いも不可のところばかりでした)
•入院中の食事が助産院は美味しい!!(食材にもこだわった手作りの優しい味…!)
etc…といった理由がありました。
上記に加え、長男を病院で出産した際、下記の2点が特に自分の中で引っかかっていたことも大きいです。
<陣痛促進剤を打たないことに非常に難色を示されたこと>
・陣痛開始後、陣痛促進剤を投与することを勧めた一人の若い医師が、私が促進剤の使用はせずに自分と赤ちゃんの力で出来るところまで頑張りたいと伝えた際に、機嫌を大きく損ねてしまい、私に何度も何度もその場で苦言を呈したこと(私が医師のアドバイスに従わなかったことに機嫌を悪くしてしまったので、その若い医師はその場を立ち去り、産婦人科の部長のベテランの先生が代わりに来て下さいました。その先生からは、促進剤の使用はなくてもこのままもう赤ちゃんは出てきそうだから大丈夫、頑張りましょうと言って下さったので、最終的には促進剤は使用せずに出産が出来ました)
<病院の食事の質が著しく低い>
・産後入院の際の食事の質が非常に低く、食欲が全く湧きませんでした・・・。(本当は母乳のためにたくさん食べたいのですが・・・病院はどこもこのようなものなのでしょうか・・・。)
上記を踏まえ、
結果として、
今回は助産院で出産することが出来ましたが、病院で産むことが当たり前となった今、
病院で産むことの良さだけでなく、病院で産むことのリスクもあること、
もちろん同時に、助産院で産むことの良さとそのリスクもあること。
私が感じることは、
病院で産んだ方が良いケースもあれば、
病院で産むことが全ての妊婦さんにとって最適な選択肢とは限らないこともあるということを、
それぞれのメリットデメリットと共にもっと広く伝わると良いなと思っています。
助産院で出産をした結果
前回は病院でしたが、
今回助産院で出産した結果、下記の良さを感じました。
•産後の回復が著しく早い!(会陰切開や吸引、促進剤の利用など一切医療的介入をしなかったため?)
•入院中の食事が美味し過ぎて3食が本当に楽しみだった(これは幸せでした…!)
•赤ちゃんが産道を下りてくる感覚をしっかりと感じることが出来たことと、出産のタイミングも分娩のスタイルも赤ちゃんと私にとって最適な方法を選択出来た(前回は分娩台の上で訳もわからず全て病院のペース…)
•コロナ禍でも夫と息子に立ち会いをしてもらえた(助産院でも都道府県ごとの助産師会の要請で立ち会い出産が出来ないケースもあるようですが、東京都は各助産院の判断に任されていました。人生に一度あるかないかの貴重な経験を二人にも共有出来たことは本当に大きかったです。)
•毎回の妊婦健診で、1時間以上かけて毎回しっかり妊娠中の過ごし方等のアドバイスを助産師さんから受けることが出来た(病院での健診の場合、一人一人1時間以上かけて毎回健診してもらうことはないですよね…)
細かくはまだまだ良かった点はあるのですが、
大きく上記の良さを感じました。
助産院で産むことの素晴らしさももっと多くの妊婦さんに伝わると良いなと思っています。
特に、産後の回復が著しく早かったことは前回との違いとして衝撃的だったので、
近々その点にフォーカスして記事を書いてみたいと思います。
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