見出し画像

「まちづくり」で現地の人づくりに貢献。自分のやってみたいを実現できるか。 ~#新しい働き方LAB研究計画書

失敗を恐れず、”やってみたい”に挑戦する。そんな、会社員やフリーランス、学生、主婦など、多様な立場や世代のメンバーが研究員として、6月~12月の半年間、自身が決めたテーマに沿って実験を行う「新しい働き方LAB研究員制度」。今年で3回目となるこの研究員制度で、自主企画以外に2つの指定企画に参加します!

その一つが、静岡県掛川市にあるコミュニティレジデンス the Port kakegawa での「まちづくり実験室」というテーマの指定企画で、コンテンツ発信担当として活動していきます。

◆実験の目的背景

まちづくりに興味関心を持ち始めたのは、まだ2年前のことです。ちょうど研究員制度1期生として、LAC(LivingAnywhere Commons)の指定企画に参加するほど、私にとって理想の働き方は、国内外のワーケーション施設を巡りながら各地域でのつながりを生み出すことです。しかし、コロナウィルス感染症の大流行で世の中ががまだ安定していないこと、子どもの年齢から私が外出し続けると夫に負担をかけてしまうため、まだそのタイミングではないと思っています。

同じく1期生では、「子ども夢探しチャレンジ」という自主企画テーマで、研究員生が講師役となって、小学生向けにオンラインでお仕事体験講座を実施してもうなど、子ども達の夢や目標と関わってきました。

するとその活動がきっかけとなり、翌年2022年度から市民団体「夢チャレンジっ子」として活動を開始。自分のなかである変化が起こりました。
というのも、今の住所地へ引っ越してきてからずっと疎外感を持っていました。けれども、市民団体として活動を始めることで、地元住民の方や両性関係、他にも活動されている方々とつながりが生まれ、仕事も生まれるうちに、だんだんまちづくりに興味がわき、市開催の講座やワークショップに積極的に参加しています。

そんななか、今年の研究員制度はどうしようか考えていたところ、「まちづくり」をテーマにした企画があることを知り、他県ではどのようなまちづくりが行われているのかを知りたい、なにかできることがあるかもしれないと応募しました。

◆検証したいこと

■共通の実験テーマ
【まちづくり実験室】共創型の場づくりを通じて、地方のまちを豊かにすることはできるのか?

まちづくり実験室は、「遊び」「学び」「暮らし」の大きく3つの部門に分かれています。そして私が参加するのは「暮らし」部門のなかのコンテンツ発信部です。

■全体のゴール
発信したコンテンツを通じて、the Port kakegawa及び掛川市の認知度&魅力度を上げる。
■コンテンツ発信部のゴール
the Port kakegawaの取り組みや掛川の魅力を、外へ向けて積極的に伝える。

”まちづくりは人づくり”、と言われます。自分はその「人づくり」にどれくらい貢献できるのか、そして自分自身も一人の「人」としてどのように成長できるのかを、この実験で検証したいと思います。

◆活動の概要

■共通の活動概要
the Port kakegawaを”実験室”として自由に活用しながら、まちを豊かにするアイデアをプロジェクトメンバーで共創していく。

「実験室として自由に活用」「まちを豊かにするアイデアを共創」という言葉だけで、なんだかわくわくします!いつも興味関心事が多いため、アイデアをメンバーと共創できる機会があるだけで、本当にありがたい企画だと思います。

ですが、まだ掛川市のことを良く知らない私にとって、掛川というまちが「どんなまち」なのか、「どんな魅力があるのか」。少し調べてみて気になった掛川市の魅力から、自分がやってみたいアイデアと紐づけてなにができそうかを考えてみました。

掛川市の気になる魅力(6月時点)

■まちの魅力
・全国初の生涯学習都市
昭和54年に日本で初めて障害都市宣言を出した掛川市では、市内各地域を細分化し各地域の特色をいかしたまちづくりや人づくりが行われているようです。各地域にどんな特色があってどんな活動をされているのかが気になった。 → 取材・インタビューなどで掛川ならではのまちづくりを取り上げたコンテンツ発信ができないか(主に人をメインに)。

掛川市の『生涯学習運動』は、まちづくり・ひとづくり。※一人ひとりの生涯学習活動で自己を高めた市民が、このまちで活躍し、さらにこのまちをよくする担い手・主体として社会参画してもらうこと。そのために、市民にとって「生きるに値する都市・死に甲斐のある都市」になるよう、まちづくりを進めること。

掛川市生涯学習運動より

■文化の魅力
世界農業遺産「茶草場農法
お茶の製法は産地によって違いがあることは知っていても、農法の違いがありしかも世界遺産になっていることはあまり知られていないのはと思いました。 → お茶文化の発信。「茶」文字山や茶畑の中のハイキングルートがあるようなので、ウォーキングやお茶を体感するイベントが開催できないか。(山に登って景色を見ながらヨガをする「山ヨガ」のように茶畑で「茶ヨガ」など、お茶のアロマと共にリフレッシュイベントができそう)
T1グランプリ
掛川茶の知識をクイズで答えて競う「T1グランプリ」を受賞者した子ども達による、県外からの訪問者向けにお茶の知識や美味しい飲み方をレクチャーするイベントができないか → 今後の掛川市のコンテンツにもなりそう。また自分の自主企画テーマ「キッズティーチャープロジェクト」にもつなげられる。

■観光地の魅力
掛川市内にはいろいろな観光スポットがありますが、当たらしい付加価値をプラスするようなコンテンツが発信できるといい。
・掛川花鳥園 → 親子や外国人が多く訪れる人気スポット。外国人向けや、親子ワーケーションとしてのコンテンツ発信ができないか
・塩街道、掛川城 → 歴史ある観光スポットの新たな魅力を発掘。例:塩街道を巡るサイクリングなど。

まずは現地調査や、他の研究員生の方々のアイデアも確認しながら、活動内容をより深めていきたいと思います。

◆アウトプット・成果

■全体のゴール・アウトプット
本実験では豊かさの指標として「エコノミー」「リレーション」「エピソード」の3点を計測します。

エコノミー(目標値:300万円)
エコノミーは”経済効果”を計測する指標です。
プロジェクトを通じて実際にどのくらいのお金が動いたのか、今回は直接効果を計測します。
例)イベント参加者の参加費や交通費、宿泊費など

リレーション(目標値:延べ人数1,100人・純人数550人)
リレーションは”関係人口”を計測する指標です。
プロジェクトを通じて生まれた出会いや人とのつながりを「延べ人数」と「純人数」の2軸で計測します。
例)オンラインイベントの参加人数、研究員のミーティング参加人数など

エピソード(目標値:100件)
エピソードはthe Port kakegawaや掛川と結びついた”想い”を計測する指標です。
実際に自分が体験したり目にしたりしたことで、うれしかったことや感動したことなどを文章の形で集計します。

以上、上記3点の指標を毎月計測し、活動プロセスと結果をレポートにまとめます

note「新しい働き方実験(第3期)指定企画の概要」より

◆実験の測定方法

個人としては、上記の「全体のゴール・アウトプット」に基づいて、SNS発信やイベントの実施、記事執筆によって、「エコノミー」「リレーション」「エピソード」の計測を行っていく予定です。
そして、可能であれば、自主企画とも絡めて実測していきたいです。

◆スケジュール・進め方

6月:キックオフ参加、計画書提出
7月:掛川訪問・調査、活動内容決め、イベント案の検討
8月~9月:イベント実施、記事執筆
10月:掛川百鬼夜行に参加、発信
11月:イベント実施、記事執筆
12月:まとめ、研究報告書提出

◆その他

実験の場所となる the Port kakegawa を始め、静岡県掛川市へは一度家族で掛川花鳥園へ訪問したのみです。居住地である愛知県から東京方面へ行くときも、掛川で途中下車をするタイミングがなかなかありませんでしたので、今回をきっかけに、掛川=仕掛けを「掛ける側」として、人と人とを掛ける(つなぐ)側として、the Port kakegawa を訪れる人、関わる人、興味を持つ人を増やし、掛川市というまちの発展に少しでも貢献できればと思います。

そしてある意味、私にとってはワーケーションの序章にもなる実験になりそうです!

▼1期・2期の活動、3期の活動を各マガジンで発信しています。