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ウチの子


ミケ

ウチの子はミケ、シロ、みかんの3匹。
写真の子はミケ。
みんな姉妹猫で、ノラ猫出身。
もう10歳だから、そろそろ、中年かな?
でも、基本的にはいつも、元気。

ミケはとにかく、よく食べる。
雑食で、おやつの選り好みもしない。
そんなミケがお盆の頃、吐いてばかり。
食べたぶんだけ、吐くし、おやつはあまり、食べない。
最初はただの夏バテだと思っていた。
でも、9月の頭にはなんだか元気がなくて、ぐったりしていた。

ある日、あんまりにもぐったりしてるから、猫なら、みんな大好きチュールをあげても、ノーリアクション。

猫飼いの人なら、チュールを食べないというのは心配になると思う。

私も心配で、病院に連れて行った。
診察室に入って、先生が触診。
「あれ?お腹にしこりが…」
お腹にしこり!?
その一言で、頭が真っ白に。
レントゲンを撮るからと診察室の外で待っていた。
たった5分だったけど、とにかく、落ち着かなかった。

前の日の夜、TikTokで推しにしていた配信が、なくなると知って、寝れなくて。
寝不足だったけど、もはや、それどころではない。
5分の間に色んなことを考えたり、祈ったり。
まず、すぐに治る病気であるようにと祈り。
もし、そうじゃなかったらと思ったけど、それは頭を振り払い、考えないようにした。

とんでもなく長い5分が終わって、呼ばれた。
ここからは食事中の方は読むのをお控えください。

「このレントゲンに映ってるものは全部、うんちですね…」
「はい!?」
要するに、とんでもない便秘をしていた。
その原因ははっきりしないけど、摘便をしてみたら、毛玉で固くなっていたものしか、出てこなかった。
ミケも、頑張って出そうとはするけど、全然、出ない。
こうなると、方法は2つしかないとのことで。
内科的治療で、薬で治療するか。
外科的治療をするか。
外科的治療は全身麻酔で、力が抜けてる状態で、摘便するとのこと。
でも、ウチのミケの場合、内科的治療では出ると思えないから、外科的治療をすすめられた。

ミケ、シロ、みかんをウチに迎えてから、ずっと診てもらってる病院だから、そこは信頼している。
だから、すすめられるまま、外科的治療をお願いした。

午前中に預けて、夕方に迎えに行くことにして。
他の用事をすませた。

迎えに行った時、ミケは病院のゲージの中で必死に何かを訴えていた。
ゲージを開けると、家に帰る!と言わんばかりに、自分でキャリーケースに入った。

連れて帰って、様子を見ていたけど…
怯えて、物影にうずくまるばかりで、ごはんも食べてくれない。
まだ便秘していて、食べれないのかと思ったけど、なんだか、様子が違う。

昔、家出して、3日ぐらい、帰って来なかったことがある。
その時、飲まず食わずで帰って来て。
ずっと、家族の誰かしらの隣にべったり、くっついていた。
まるで、その時と同じ。
目に見えて、怯えていた。

結局、次の日も病院に連れて行くことに。
点滴をしてもらい、安定剤を出してもらった。
連れて帰ったはいいけど、言葉が分からなくても、怯えてるのは分かった。

その次の日。
やっと、ちょっとずつ、ごはんを食べるようになってくれた。
これを機会に色んなおやつを買って、あげてみた。
いつもはどのおやつでも食べるのに、その日はいつもあげてるにぼしを少し、食べただけだった。

結局、原因は水分不足と、毛玉だった。
たぶん、一時的なものだろうから、薬で様子を見ることになった。

それから、数日。
だんだん、元気になって。
今では食欲、全開。
落ちたはずの体重も、元に戻り。

今回は本当に元気になってくれて、良かった。
ミケは大事な家族。
なるべく長く、一緒に暮らしていたい。

しかし、全身麻酔で治療した費用が23,000円。
次の日も、点滴と飲み薬で5,000円ほど、かかった。
飼ったことのない人にはビックリされるが、これでも、ウチがお世話になってる病院はとても、良心的な金額でやってくれている。
それでも、この予想外の出費は痛いものは痛い。
ミケが、元気になってくれたのはありがたいし、嬉しいけれど。
まさに、泣き笑いをしている。
猫を飼い始めた人はこんなこともあるだと、知っておいてもらえたらと思う。

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