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OLIVIA RODRIGO GUTS WORLD TOUR、行って来ました。

このページに足を運んでいただき、ありがとうございます。
いまだに月に乗っているように夢見心地な、黒木りりあです。

9/27日に東京の有明アリーナで行われた、オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)の初の来日公演となる GUTS WORLD TOUR の初日に参加して参りました!
既に大スターですが、これからより高みに上ること間違いなしのあのオリヴィアの、一生に一度しかない日本での初パフォーマンスという貴重な一夜を共に過ごせた幸福を思う存分に噛み締めることのできる夜でした。若さの情熱とエネルギーを全身で浴びた、素晴らしい時間でした。
今日はそんな一夜についてお話していこうと思います。


オープニング~ 'teenage dream'

今回の会場は有明アリーナ。私は初めて行く場所だったので、なかなか慣れないアクセスに加えて要領を得られず、開演までいろいろと苦戦しつつも、ワクワクと開演を待ちました。座席は4階だったので、全体を俯瞰して見られるような位置でした。スクリーンの一部が機材で少し隠れてしまうのが残念ではありましたが、そんなことが気にならないぐらいの熱気とパワーでオリヴィアの登場を待ちました。

スクリーンにオリヴィアが登場する前の映像が映され、いよいよ開演です。シルバーの2ピースに身を包んだオリヴィアの登場に、会場が湧きたちます。会場は超満員、ほとんどが若い女性で、そのエネルギッシュな情熱に圧倒されてしまうほどです。

シルバーの衣装で登場したオリヴィア

'bad idea right?' を歌いながらステージに現れたオリヴィアを見た瞬間、覚悟していましたが思わず涙が溢れそうになりました。デビュー前から長年、陰ながら見守ってきたので、そんな彼女が目の前に本当にいる現実が、最初はすぐに飲み込めませんでした。とても小柄で華奢に見えるのにものすごくパワフルで、一気に会場を自分の支配下に置く圧倒的な歌声は圧巻でした。
会場内は序盤から常にシングアロング状態で、彼女のファンがたくさん集結しているのがすぐに分かりました。あの一体感はすごい。
GUTS TOUR 名物のミュートチャレンジ(ストップチャレンジ)は成功したような失敗したような微妙な感じではありましたが、そんなことを気にしていられないくらいの圧倒的なパワーを感じました。何度もジャンプしながらのパフォーマンスはとてもかわいかったのですが、それと同時にものすごいパワーを感じました。
その勢いそのままに曲は 'ballad of a homeschooled girl' へ。星形のステージを駆け回りながらのオリヴィアのパフォーマンはさすがでした。序盤でいきなりノリの良い曲、しかもバンドの演奏をしっかりと聞かせるあたりに、オリヴィアのロック魂を感じました。

スクリーンに満月が映し出されると、ピアノで 'vampire' のイントロが。スタンドマイクで歌うオリヴィアに合わせて会場もシングアロング。赤系のライティングも素敵でした。オリヴィアの伸びやかな歌声を堪能できる時間でした。
そして今度は紫のライティングで 'traitor' へ。マイクを手に持ったオリヴィアの切ない歌声が会場に響き渡りました。星の先で歌うオリヴィアと、ステージの真ん中で踊るダンサーのモダンなダンスが印象的でした。曲の終盤ではダンサーとオリヴィアが一直線に並ぶ瞬間もあり、前半との対比が美しかったです。最後のギターソロもカッコよかった。

その後、オリヴィアは会場中央に現れたグランドピアノに腰かけると、 'drivers license' のイントロが。この曲で一瞬にして世界的なスターへと駆けあがったオリヴィア。それだけに、オリヴィア自身も会場のliviesも思い入れの近い時間でした。特にブリッジ部分の大合唱の一体感は素晴らしく、さまざまな思いがこみ上げてきました。
オリヴィアがみんなの歌声を褒めてくれて、反対に会場中がオリヴィアを完成で包み込んだ瞬間、彼女が少し照れたように笑ったのがとてもかわいかったです。
そして、19歳に書いた曲だ、と説明しながら、そのまま 'teenage dream' へ。ファン有志の方々が企画してくれたサプライズの時間でもありました。スクリーンには幼少期からのオリヴィアの写真や映像が流れていて、多くの人がスクリーンにくぎ付けになっている印象でした。ピアノの演奏と歌声で魅せてくれるオリヴィアの才能のすばらしさを静かに堪能できる時間でした。


'pretty isn't pretty'~'lacy'

黒の衣装でエネルギッシュなパフォーマンス

黒のツーピースに着替えたオリヴィアが登場し、 'pretty isn't pretty' へ。ダンサーたちの手鏡を使ったパフォーマンスが印象的で、曲のメッセージを体現しているな、と感じました。ルッキズムについて歌っている曲という認識ですが、こういう言葉と音で若い心を見事に体現できるのがオリヴィアの強みだよな、と改めて実感しました。
そして、テンポの良い前奏で会場のテンションは上がり、 'love is embarassing' へ。日本でも人気の高い、オリヴィアとダンサーのサビのダンスに多くの人が夢中になっていました。会場全体との一体感が通良い時間で、若さのエネルギーを一層感じました。ピンクがかった紫のライティングもかわいかったです。

バンドやコーラス、ダンサーたちの紹介が挟まり、次の 'making the bed' へ。ベッドに見立てられたせり上がりのセットに横たわってオリヴィアが歌います。ほぼ一曲丸々アーティストがずっと横たわっているという演出はなかなか斬新だな、と思いながらじっと鑑賞してしまいました。スクリーンの映像のカメラワークも横からと上からの構図が入り混じっていて、興味深かったです。

天井から星がいくつも釣り下がり、黒のツーピースにキラキラのワンピースを重ねて、オリヴィアは1階後方の三日月のセットへ。GUTS TOUR名物の、三日月に乗ってのオリヴィアのパフォーマンスです。これ、本当に素晴らしい演出だと思います。オリヴィアが落ちないかが少し心配ではありましたが、ステージから遠くなってしまいがち会場の上階や後方の座席の人々へのファンサービスとして、大正解だと思いました。それに、とてもかわいい。ゆっくりと三日月が回転するので、360度見回せるのもすごいサービス。

三日月に乗ってパフォーマンス

 'logical' を歌う間、オリヴィアは懸命に官局に笑顔で手を振っていて、一人一人の顔を見ながら、ひとりひとりにあいさつしながらパフォーマンスしてくれているのが伝わってきました。会場のテンションもとても高くなっていました。その後、会場の声援の大きさ勝負という余興と短いトークを挟んで、 'enough for you' へ。オリヴィアの個人的にお気に入りな一曲とのことですが、この曲でも丁寧にファンサービスをしながら歌っていて、本当に多くの人々の心が満たされたと思います。少なくとも、私の心はオリヴィアへの愛おしさでいっぱいになりました。バンドからは離れての歌唱ですが、そんなことも気づかないほどの圧倒的な歌唱力。ステージよりも近かったので、オリヴィアの歌声をより近くに感じることができました。

ステージに戻り、 'lacy' へ。丸いせり上がりセットで歌うオリヴィアの周りを取り囲むダンサーたち。スクリーンに映し出された真上からのショットで際立つ、ダンサーたちの揃った動きが素晴らしく、非常に芸術性が高いなと思いました。静かな曲のテンションとダンスがうまくはまっていた一曲でした。

丸いせり上がりでlacyを


'so american'~'the grudge'

そのまま、会場をスキップしてオリヴィアのファンとの交流タイムへ。この規模だからこそできるのかもしれませんが、本当にファンとの交流や結びつきを大切にしているんだな、というのを心から感じました。この規模のツアーは初めて、ソロツアーはまだ2回目とは思えない落ち着きと演出に、驚かされます。
そして、ギターを抱えての東京の思い出話、そして日本語でのあいさつからの 'so american' で会場をひときわ大きな黄色い声が満たします。お気に入りの一曲なので、生で聴くことができて最高でした。オリヴィアを象徴する紫色のギターをかき鳴らす姿は、彼女がポップロックスターであることを象徴しているように感じました。ライブパフォーマンスが本当にうまかった。

ガールズロックな雰囲気が最高でした

ファンからのギフトの時間になると、お決まりの流れから 'jealousy, jealousy' へ。背中合わせのパフォーマンスに、歓声が上がりました。紫のライトの中で響くメロウなロックソングはムードがあって、少し大人な雰囲気なのに若さもある、独特な空気感でした。

オリヴィアらしさ全開の舌出し

星の先へと移動し、ギタリストと無造作に床に座り込んだかと思えば、曲の誕生秘話と共に 'happier' へ。アコースティックな演出だからか、シングアロング感が強く、オリヴィアの美しい歌声と静かなギターのメロディと共に、会場中にファンの歌声が響き渡る、美しい時間でした。キラキラな衣装を身に纏っているのに、無造作に床の上で胡坐をかいてアコースティックに歌う姿がしっくりくるスターって、本当にすごいなぁ、と眺めながら思いました。

アコースティックにしっとりと

そしてそのまま 'favorite crime' へ。オリヴィアの言葉で、再びのシングアロングソング。こうやって観客をすぐに巻き込めるのもすごいし、巻き込まれるノリの観客もすごい。みんな臆せず歌える、とても良い空気感の会場だったと心から思いました。オリヴィアの歌声も際立っていて、本当に心地よい空間でした。

オリヴィアのヴォーカルを堪能しました

おなじみのイントロで、 'deja vu' へ。これもお気に入りの曲なので、生で聴けて本当に感激しました。メロディもすごく良いけれども、世代ギャップを感じる歌詞も好きで、まさに彼女の世代の歌、彼女にしか歌えない時間を詰め込んでいる歌だな、と思っています。紫のライトの中のダンサーとのダンスも可愛らしい。メロディライン的に難しい曲だと思っていましたが、みんなスムーズに歌えることに驚き。2番の "I love you!" もばっちりで、本当に観客のノリが良かったです。

紫のライティングもオリヴィアらしい

そして 'the grudge' 。ステージの真ん中で紫のライトを浴びながら手持ちマイクで静かに歌い上げるオリヴィアの姿がとても印象的でした。彼女の響き渡る歌声を存分に堪能できる時間、という感じでした。ライブ全体のセットリストの緩急のつけ方が本当に上手で、観客を飽きさせず、彼女の実力を際立たせる手法は本当にすごい。

'brutal'~'all-american bitch'

会場は一気にロックな雰囲気へ

バンドの演奏により会場が一気にロックな雰囲気に包まれたところで、真っ赤なボディースーツに身を包んだオリヴィアの登場です。 'brutal' で会場の熱気が上がります。文字通り観客が飛びまくっているのに、ちっとも物理的に揺らがない会場の設計に何故か安心しながら、バンドと絡むオリヴィアを見て、彼女がロックスターであることを改めて実感しました。
歓声の中、黒と赤の演出がきいた 'obsеssed' へ。この曲もお気に入りでものすごく楽しみにしていたので、生で聴けて、共に歌えて最高にうれしかったです。セクシーな動きに、会場の熱気はさらに上がっていきます。この歌はまさしくZ世代の曲だな、と感じていて、オリヴィアでないと歌えない曲だと思っているので、生で体感できて本当に良かったです。そして、途中からギターをかき鳴らしまくるオリヴィア。正真正銘のロックスターの姿で、圧巻のギターパフォーマンスでした。

黒と赤の演出もGUTSらしかったです

そして、本編最後の曲となる 'all-american bitch' 。ロックな前奏からなじみの前奏が始まり、歓声が上がります。会場全体が縦揺れのロックな調子で大盛り上がり。そして、ブリッジの叫びの時間。オリヴィアの合図に従って、みんな一斉に叫びます。この叫びの一体感もすごかったけれども、その後のアウトロの静かな合唱の一体感もすごかったです。大盛り上がりな本編で、とても良い終わり方だったと思います。

アンコール~終演

本編が終わっても、その場を動く人はいません。全員、アンコール待ちです。途中、日本らしいアンコールのコールがかかり、若い世代でもやはり日本ではこのアンコールの合唱なんだな、と少しほっこりしてしまいました。

白いタンクトップとキラキラのショートパンツを合わせたオリヴィアがステージに登場し、アンコールが始まります。最初は 'good 4 u' 。日替わりのタンクトップの文字は "love you so matcha" でした。このしゃれたセンス、最高です。会場の盛り上がりも最高潮です。盛り上がらないわけがないですよね。この曲もすごく好きなので、生で聴けて良かったです。オリヴィアの呼びかけで、観客も一緒になってみんなでパフォーマンスを作るような形になっていて、ライブパフォーマンス感がより高まっていました。

GUTSといえばやっぱりこのメガフォン

そして、オリヴィアがメガフォンマイクを取り出して、最後の一曲 'get him back!' 。非常にアイコニックなパフォーマンスで、一番の盛り上がりを最後に持ってくる演出が本当に上手。この曲でもうおしまいか、と寂しく思いながらも、ここまで一人で活力あふれるパフォーマンスを続けたオリヴィアのパワー、そして会場の熱気に本当に驚かされました。本当に、本当に最高のライブでした。

終演後は夢からさめたような気分で、会場から出るのに苦労して一気に現実の厳しさを痛感しましたが、それでも本当に素晴らしかったと思える最高のライブでした。何より、日本の初公演というのは今後二度とないわけで、そんな特別な夜に立ち会えたことが、何よりも嬉しかったです。
生のパフォーマンスを見てよりオリヴィアのことが好きになりましたが、それと同時に彼女はこれからどこまでビッグなスターになるんだろう、とも思いました。これからドームツアー、スタジアムツアーとツアーの規模もどんどんと大きくなっていくのは確実で、それを考えるとこの規模でのオリヴィアのパフォーマンスを見ることができたのは、本当に貴重な機会だったんだな、と感じました。
ライブが終わってからも何度も何度も頭の中で追体験を続けてしまうほどに、本当に素晴らしい夢のような時間でした。
3枚目のアルバム、そしてそれを引っ提げたツアーでまた日本に来てくれることを、心から楽しみながら、オリヴィアの今後の活躍を応援したいと思いました。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
他の記事にも足を運んでいただけると幸いです。

<GUTS WORLD TOUR東京公演セットリスト>

  1. bad idea right? (Extended Outro)

  2. ballad of a homeschooled girl

  3. vampire

  4. traitor (Extended Outro)

  5. drivers license

  6. teenage dream (Extended Outro)

  7. pretty isn't pretty

  8. love is embarassing (Extended Outro)

  9. making the bed (Extended Intro)

  10. logical (Extended Intro)

  11. enough for you

  12. lacy (Extended Intro)

  13. so american

  14. jealousy, jealousy

  15. happier

  16. favorite crime

  17. deja vu (Extended Outro)

  18. the grudge

  19. brutal (Extеnded Intro; Shortened)

  20. obsеssed (Extended Outro)

  21. all-american bitch (Extended Intro)

アンコール
23. good 4 u (Extended Outro)
24. get him back! (Extended Outro)


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