【MIP】私が撮った、今年の3枚!

2020年も、下半期を中心にたくさん立教関係の野球の写真を撮って、お届けすることができました。

私自身が撮影で大事にしていることの1つに「人生の節目の気持ちを記録して被写体に届けたい」ということがあるのですが、今年撮影した写真の中から3枚を選び、MIP -Most Impressive Photo- として改めて気持ちを込めて紹介します!

立教大・中川颯投手(コ4・桐光学園)

2020.10.25 東京六大学秋季リーグ戦@明治神宮野球場

4年間、立教のユニフォームを着て立ち続けた神宮のマウンド。彼が立教のエースナンバー背番号18をつけて登板したのは12試合。結果的に、秋の夕陽を浴びて投げたのは、この1試合だけでした。

普段はベンチ横など、投球・打撃・守備を満遍なく撮りやすい位置で撮影することが多いのですが、この日はバックネット裏で「この写真を撮る」ことを最優先にしていたので、撮れるまではドキドキです。

結果、彼が試合中盤にリリーフ登板した際、思い描いた理想が、時間帯、天候など全ての条件をクリアして現実となり、4年間追い続けたアンダースローの魅力を引き出して撮影することができました。
詳しいことは過去の解説記事をご覧ください!

立教大・林中勇輝内野手(コ4・敦賀気比)

2020.10.31 東京六大学秋季リーグ戦@明治神宮野球場

いつもグラウンドや球場でニコニコしているお調子者の林中選手。私自身、高校野球をほぼ見ないこともあり、彼が立教大に入学する前に、どれだけ輝きを放っていたのかは残念ながら知りません。

U18日本代表という実績がありながら、下級生からベンチ入りしながら、レギュラーを掴めず活躍できず、同級生や下級生に出番を奪われ、理想と現実のズレや焦りを感じていたのではないかと思います。

そして迎えた4秋の最終カード、2番サードで初めてのスタメン出場。相手先発はドラフト1位指名の好投手。3裏1死3塁で回ってきた第2打席、彼が放った打球はレフトへの先制適時二塁打。

セカンドベース上で破顔一笑、神宮のグラウンドで誰よりも輝いていましたが、本人の希望により打った直後のガッツポーズの写真が採用となりました(笑)

三菱自動車倉敷・矢部佑歩投手(2014卒・立教新座)

2020.10.02 都市対抗中国2次予選@東広島アクアスタジアム

背水の陣で今季の都市対抗予選に臨んでいた矢部投手。2次予選のリーグ最終戦、勝てば準決勝進出、負ければ予選敗退が決まる大一番。相手は1次予選で0−9の完敗を喫したシティライト岡山。

初回に先制を許すも、3裏に同点に追いつく。1−1で迎えた8裏、待望の得点が入り、1点勝ち越し。9裏、2死1塁からファーストゴロを打たせ、ゲームセット。その直後の彼の感情が現れたシーンを撮影できました。

29歳にして、初めて彼自身が主戦力として勝ち取った東京ドームへの切符。1次予選から「この試合で負けたら敗退」を4試合戦ったうちの3試合目がこの試合。2桁奪三振での完投は彼の大学以降のベストピッチでした。この勝利がなければ、東京ドームで前年王者に競り勝つドラマも生まれなかったので、日帰りで東京から広島へ応援に行けて本当に良かったです。

番外編

ホンダ 佐藤竜彦外野手・藤野隼大捕手

2020.12.03 都市対抗野球大会表彰式@東京ドーム

都市対抗準決勝でホンダが勝ち上がった時に、ふと思いました。
「金色の本田記念メダルを見せてほしいなー」
そしたら、決勝戦で見事に勝利し、誇らしげに金メダルを見せてくれました。わがまますぎる個人的な願望を叶えてくれて、ありがとう(笑)
ということで番外編で掲載しました!

おまけ

林中選手が適時打を放った試合の最終回、サードからファーストに守備位置が変わり、私の目の前に来たのですが、撮ってほしいと言わんばかりにアピールしてきました。

林中談「緊張を隠すためにニコニコして余裕ぶってますが、実は誰よりも緊張してます!試合中は真剣です!笑」

とまぁ、楽しく神宮でプレーしている姿を見ることができ、嬉しく思ったものです。これは引退したから出せる写真かなと思ってたので、ここで初掲載しました。
(これを読んだ選手の皆さん、試合中は集中しましょう!笑)

終わりに

今回紹介した3枚とも目線が隠れた写真なのは、自分が撮る写真ならではかなー、なんて思ったりしました。

また、上記で紹介した写真は、全て被写体ご本人様にデータで届けさせていただき、本人のSNSの投稿や、一部はマスコミへ提供していただくなど、ご利用いただいています。ありがとうございます。

本人が後から振り返った時に「輝いている瞬間があった」ことをモチベーションにできるよう、写真が思い出すきっかけに、そして気持ちの後押しになれば嬉しく思います。

そう、私自身がトライアスリートとして「輝いてる瞬間」を写された写真が自分のモチベーションとなって、日々頑張って、楽しめているように。(これはちょっと押し付けかな?笑)

継続した撮影活動のため定期的に機材の点検修理を行っています。 もし私のご活動をサポートいただける方がいらっしゃいましたら、機材経費に充てさせていただけますと幸いです。