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【撮影解説】松本幸一郎×松本直樹

前回の記事は皆さん読んでいただけたでしょうか?
まだの方は是非ご覧いただき、感想を教えてください!

第2回はプロアマ交流戦からの紹介。
テーマは「先輩後輩対決を1枚に収める」です!

今回の1枚

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【POINT】
・2人のMATSUMOTOの背ネームを入れる
・打者と捕手をバランスよく配置する

【球場】ヤクルト戸田球場
【試合】2019.10.01 プロアマ交流戦
【選手】東芝 松本幸一郎内野手(横浜高ー立教大)
    東京ヤクルト 松本直樹捕手(丸亀高ー立教大ー西濃運輸)

【カメラ】Nikon D500
【レンズ】AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
【設定】200mm ISO500 f/6.3 1/1250s

球場環境

ヤクルト戸田球場はスタンドが狭く、かつアングルも限られるため、
かなり頭を捻って撮る球場のひとつです。

北がホーム、南がバックスクリーンのため、ネット裏からは逆光。
1塁側ブルペンシートからは午後順光というロケーション。

イースタンリーグ開催時にはネット裏は指定席になっていますが、
プロアマ交流戦や春季教育リーグなどでは全席無料の自由席。

今回は3塁側A指定席にあたるシートからの撮影です。
ホームベースまで距離が遠くないので、レンズは70-200/2.8を選択。

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撮影想定

今回は「イチヨン」で被っている先輩・松本幸一郎選手と、後輩・松本直樹捕手を、いかに1枚にバランスよくまとめるかを考えました。

そして選んだ場所はバックネット裏の3塁側。
ここからだと審判さんをかわして左打者と捕手の並びを写せます。
大学・社会人のオープン戦で、以前のチームメイトが捕手ー打者として対戦する時にも撮りやすいケースだと思います。

今回はスイングの動作に入る先輩と、投球を受ける後輩、
2人のMATSUMOTOの文字と背番号が見え、
先輩の横顔から表情を窺える、という縦アングルの構図に収まりました。

なおトリミング時に縦の三分割を意識し、右側に選手を寄せ、左側に余白を作っています。

機材設定

今回は2人の選手を写すことが主題で、奥行きある写真になりました。
そこで注意したいのが被写界深度。今回使っているレンズの開放F値は2.8と、同レンジのレンズでは一番明るい機材を使っています。
ですので、開放で撮る=被写界深度が浅いと、打者・捕手どちらかにはピントが合っていても、もう片方はボケてしまいます。

そこで、今回は2段少々、F6.3まで絞って被写界深度を深く設定することで、手前の捕手・奥の打者ともにピントが合うように設定しました。
なお、逆光だったのでISO500まで上げて、補正でもシャドウを明るく補っています。

終わりに

今回、気づいた点を1つ挙げるとすると、松本直樹捕手が使用しているキャッチャーミットが、普段使用しているハイゴールドではなく、コーチからお借りしたミズノのもの(試合後の本人談)とのことでした。(スポンサー都合もあると思うので、練習試合だからこそ試せたのかな?)
こう言った選手の道具も、普段から注意深く見ていると気付くことが多いですよね!

また、このスイングでライト前ヒットを放っているので、もう少しシャッターを切るのを遅くしてインパクトを撮れれば良かったのかなとも思います。
しかし、そこまでスイングが進むと、打者の顔の向きがもっと前を向いて写らなくなってしまうので、これはこれで良かったのかな?と考えるようにしています。

今回はここまで!ご覧いただきありがとうございました!
次回の更新に向けて準備しますので、是非コメントで感想や要望など教えてください!

継続した撮影活動のため定期的に機材の点検修理を行っています。 もし私のご活動をサポートいただける方がいらっしゃいましたら、機材経費に充てさせていただけますと幸いです。