肌着禁止から見る校則の問題点

やぁ、Lilyと申す者であります。

家にいるにも関わらず不法侵入してくる花粉に苦しみながら目を掻いてTwitterを見ていたところ、ある単語がトレンドに入っておりました。
それは
肌着禁止
です。

朝の情報番組、スッキリにおいて全国の小学校の一部で体操服の下の肌着着用が禁止されているということを報じていたそうで。
小学4年の女児の母親を取材した際に、入学前に「体を丈夫にすることが目的です」と説明があったらしいんです。半年前に肌着着用の相談をしたところ特別に認められたそうですが、現在も学校全体では肌着禁止がルールだそうです。

さらには別の学校の母親は運動会での写真に「高学年の女子の透けている姿が写っている」との意見があり、学校に問い合わせをしたところ「皮膚の鍛錬です」という回答があったそうです。
ええ、待って。何だよこれって思うだろうけど待って。

母親が抗議したところ
「男性の先生が個別でチェックをして、肌着を着ないといけないという必要のある子。気持ちとかではなく、見た目で二次性徴があった場合だけ、着用許可が下りるようになった」
と個別で胸の成長が確認された場合のみ、着用が認められるようになったそうで。再度学校に抗議したところ、ようやく全面的に肌着の着用が認められたそうで。

僕は大体こういったトレンドのワードを見て「俺はこう思うなぁ」という考えを数分で消化させてしまうので、せめて文字に残しておこうと思い立ったので、ちょっと頑張って書いちゃうぞ!朝だけど。

・証拠はどこにあんの?

そもそもの話なんですけど。
肌着を着用しないことで皮膚の鍛錬に繋がるという証拠はどこにあるの?

何かしら実験が行われていて、その結果「肌着を着ないと皮膚が鍛わるぜ!」とかいうマイトガイもびっくりな検証結果が出ているのであれば話は別です。
まぁここでいう鍛錬っていうのは別にパワーアップだとか、卍解が使えるようになるだとか、全集中の呼吸を常中出来るようになるということではないでしょう。多分健康面のことを言っているんだと思います。

しかしですが、体から出てくる汗には塩分やアンモニアなどの成分がごく少量含まれています。こういった成分はバリア機能の低下した肌の上では刺激になって、かゆみを引き起こすんです。
加齢、肌の乾燥、紫外線によるダメージ、熱いお湯での入浴や洗顔などで、肌を守ってくる表皮の角層の構造に隙間が生じて、汗やホコリなどの外的侵入を許してしまうと。これはお医者さんが言っています。

今回話題に上がっているのは体育着。つまりは運動です。校庭での運動もあるでしょう。そうなった時に紫外線によって角層が傷つき、そこに汗が染み込んでしまう。そうならないために肌着を着て、汗を吸収してもらうんです。

まぁ素人の意見だから間違ってると思いますけど。

でも冷静に考えれば分かりませんか?
たくさん汗をかいた子供をそのまま放っておけば、徐々に汗が冷えていって風邪を引いてしまうケースだってあります。しかし肌着を着ていれば汗をかく度、肌着だけ取り替えればいい。
なおこれは保育所のホームページに記載されております。

つまり「肌着を着ないことで鍛錬になる」というのは真っ赤な嘘です。あたおかです。

しかし稀にこういった証拠を提出しても学校側が認めないケースもあります。これは僕の実体験です。

実は僕生まれつき肌が弱くて、しかも頭皮だけが異様に弱いというレアキャラなんですね。星5くらいかな。
なので夏場は髪を梳いていないと、汗などで蒸れて湿疹を引き起こしてしまうんです。なので行きつけの皮膚科医の先生からは「夏場は髪を梳くようにね」と言われており、これまた行きつけの美容院の方(オダギリジョーに似てる)からも、「きちんと髪を梳かないとね」と爽やかに言われてきました。

ですが高校に入って、頭髪検査が行われた時です。
意外なことに僕は頭が悪いので低偏差値の高校だったんですけど、その分頭髪検査が厳しいんです。耳にかかっちゃダメ、眉毛にかかっちゃダメ、とかね。
なので僕はその条件を行きつけのオダギリジョーに伝えて、オダギリジョーもきちんとそれを守ってカットしてくれていたんです。優しいなぁオダギリジョーって。

しかし。生活指導の体育教師が頭髪検査の際に僕に言ってきたんです。
「お前、髪梳いてるな。」
まぁ梳くだろ。とか思いながらそうですと答えると…

なんと僕は生活指導室に連れて行かれたではありませんか!

サプライズかよ。
どうやら先生の言い分だと「髪を梳くのはダーメッ!」らしく。僕が「いや先生あきませんて、うちは頭皮がえらい弱くて梳かないかんのですわ。」と言っても首を横に振るばかり。
つーわけでその足で帰ってから速攻行きつけの皮膚科医の元に行きました。そこで診断書という武器を手に入れて翌日ですよ。その生活指導に叩きつけたわけですわ。印籠みたいに。

結果から言えば僕が髪を梳くのは許されました。

しかし、僕は忘れません。診断書を持ってきた時に見せた生活指導の不機嫌な顔。認めたくないけど認めざるをえないみたいな。そういうのが許されるのはサスケとか爆轟だけです。

つまりは学校側、証拠があろうがなかろうが知らんこっちゃないという態度なわけですね。サイアクゥ!


・セクハラは加害者目線で決めてはいけない

「男性の先生が個別でチェックをして、肌着を着ないといけないという必要のある子。気持ちとかではなく、見た目で二次性徴があった場合だけ、着用許可が下りるようになった」
と個別で胸の成長が確認された場合のみ、着用が認められるようになった


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は?

セクハラやん。最近何でもハラつければいいみたいな風潮あるけどこれは立派なセクハラじゃん。
しかしこういうことを言うと大体学校側は
「性的な意図はない」
とか言うんだけど、違うじゃん。加害者が決めるものじゃないじゃん。

コンビニで万引きした人がいたとします。店員がそいつを捕まえて話を聞いたところ「いや、盗む意図はないんです。」と答えているようなものです。

犯罪と比較していいのかという感じもありますが、被害を受けているわけですから。

いじめをいじりだと言い張る連中みたいなもんですよ。
「俺たちはいじりのつもりだったけど、向こうにとってはいじめだった」
ってことよ。


・チェックの仕方も考えろ

ていうか、そもそも女性の身体的な成長をどうして男性がチェックするの?

おかしいでしょ。確かに教師ではあるからある程度の知識は持ってるだろうけど、でも女性の体に関して一番詳しいのは女性じゃん。
100歩譲って「女性の先生が個別でチェックをして〜」とかだったら分かるよ。
男性である必要は?

なんかTwitter見てたら「担任の先生が男性だったら仕方ないのでは?」みたいな意見もあったんですけど、そういうことじゃなくない?隣のクラスのおばちゃん先生とかに頼めばいいじゃん。
そもそも女性の身体的な二次性徴を男性がチェックって頭どうかしてんのか?アウトレイジの花菱会に証券会社を定年退職したサラリーマンが組長としてやってくるみたいなものじゃん。適任じゃねぇじゃん。じゃあやるなや。

これは逆も然りだと思うんですよ。男の体を詳しく知ってるのは男だし。
ただ性別の種類が違うわけじゃないんですよ。同じ人間でも性別が違うだけで体のつくりが違ってくるし、それをコンプレックスに感じる人だっている。人間どれだけいると思ってんだ。
だからこそ、その体の悩みに関してを一番理解している人が見てあげた方がいいじゃない。
「精神の病なの?じゃあ私が見てあげるよ、皮膚科医だけど。」
的な感じじゃん。絶対専門的な知識ある人の方がいいじゃん。この場合においてそれは女性じゃん。

なんかチェックの仕方が異常すぎませんか?

お察しの通り僕の通っていた高校には女子生徒のスカート丈検査がありまして。膝が隠れないといけないというルールがありました。膝小僧が出てて何が問題やねんとは思ってたけどさ。
その検査が廊下で行われるんですよ。男子だけ教室に残って。その時に廊下から怒鳴り声が聞こえてきたわけです。
まぁ多分短かったんでしょう。しかしその声に驚いて思わず廊下を見てしまったんです。

そしたら、女子生徒が全員横一列に並んで膝立ちしてるんです。

それを複数の男性教師がまじまじと見て「膝が隠れてない!ざけんな!」とか怒ってるんです。

いや…きもくね?

鳥肌立ったわ。女子を並ばせて跪かせてまじまじと見て、っていう光景がクソきもかった。別に膝立ちさせる必要ある?仮に直立不動でも膝小僧が隠れてるかどうかは分かるし、そこでどうにか対応できるわけでもないでしょ。急に身長低くして膝小僧隠すとかできないじゃん。禰豆子か?


・そういう校則は汚れと同じ

そもそも校則は守るものです。学校の法律です。

「大麻は本当は体にいい!外国では合法だ!」と言って大麻を持っていても日本では犯罪です。そういうことです。もうとっくのとうに決まってるんです。皆それに従ってきたわけです。

問題はここにあると思います。

「俺たちも我慢したんだからお前らも我慢しろよ?」
みたいな感じしません?

大麻を例に出しましたが、もし仮に日本の有識者達が研究に研究を重ねた結果
「大麻は体に害ではない、合法でも構わない」
という意見が証拠付きで提出されたら、多分大麻は合法になります。手続きとかの問題は抜きにしてね。
つまりは「正しい意見」が証拠付きで出てくれば変えていいんですよ。
「こいつぁ間違ってたぜ!いっけね、訂正するぜ!」
って出来るわけよ。法律なら難しいけど、校則なら簡単です。

だから極論「授業中にパズドラをやってもいい」という意見がきちんとした証拠と共に提出されたら通るわけよ。パズドラやりながらだと記憶力が上がるとかね。無いと思うけど。

そして今回話題になっていた2つの出来事。どちらにも共通点があります。
それは、言ったら認めてもらえる。ってことです。

こういう校則って頑固な汚れと同じだと思うんです。
風呂場とかの頑固な汚れって洗う気力無くなりません?
「いや、これは大掃除の時に洗おう…今は疲れるし…」
ってなるじゃん。それと同じなんですよ、こういう校則って。

長い間これでまかり通ってきたし、実際先生たちも「この校則いるか?」って感じだけど、ずっとそれでやってきたわけだから今更変えられない。だけど生徒たち、もしくは親からそれを指摘されたら「まぁ…変えるか。」ってなるわけです。

言ったら認めてもらえるなら、いらなくね?
土方歳三だったらそう言うと思いますよ。
いざ洗おうと思ったら洗えるけど、でもずっとあるし、まぁ…放っておいていいかな…
これが厄介な校則だと思っています。

もちろん校則なんだから、それを受け入れた上で入学してるんだから我慢しろよっていう意見もあります。それはめちゃ分かるよ。それこそこの間堀越の生徒が「僕ら愛し合ってるんだ!」って言って付き合ってたけど男女交際は校則違反で〜っていう問題がありましたね。これに関しては付き合った男女が悪いと思います。だってダメなんだもん。つーかバレるなよ。

しかし今回の肌着に関しては身体的な問題が発生してきます。つまりは健康面の被害です。
「僕らは交際していないと体が爆発するんだ!」とかは無いけど、肌着を着用しないことで痒み、湿疹だったりと健康被害が生じます。これって本末転倒なんじゃないの?生徒のこと考えてなくない?


・最後に

「エアコン消してよ、寒いから。」
「えー。でも俺暑いんだよね。」
「私も暑い。」
「いや、俺は寒いなぁ。」
「じゃあちょうどいい温度にしようか。」

これが簡単にできたらいいのにね。

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