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古谷阿土 - lilo Inc. デザイン担当

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lilo株式会社副代表です。1994年生まれの27歳。 信楽焼の陶器屋の三代目として生まれ、手仕事に囲まれて育ちました。 日本の手仕事のリアルやデザインの話、北欧のものづくりやス… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

調理場という戦場 / 斉須政雄さん を読んで。

noteの更新がしばらく止まってしまっておりました。。。すみません。 lilo株式会社でデザイン…

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現代ポップスとシティポップをブレを基準に考えてみる。

こんばんは。 信楽の長くて厳しい冬を耐えている古谷です。 今回は、現代のポップス音楽とシ…

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祖父の死の経験と手仕事について。

liloの古谷です 年末に祖父が亡くなりました。 チームのみんなには無理を言って最期の時間を…

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手仕事をデザインすることについて

liloの古谷です。 陶器屋の3代目として生まれ、陶器を中心に手仕事の現場を見て育ちました。 …

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北欧発の家具ブランドinnovatorが教えてくれること。

liloの古谷です。 今回は、北欧発の家具ブランドinnovator(イノベーター)の思想をご紹介しつ…

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手仕事の技術は固体なのか、液体なのか。

liloの古谷です。 日本の手仕事を守ろう!後世に残していこう!世界に広めよう!という動きは…

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柳田國男生家から見る日本人の感性

半年ほど前。 兵庫県は神崎郡にある柳田國男の生家を訪れた際に感じたことを、ここ最近反芻して考えることが多くあります。 柳田國男とは、日本民俗学の祖であり”日本人とは何か”という問いを追い求め続けた学者で私の大好きな人物なのですが、その生家は日本人的な感覚の痕跡が色濃く残る魅力的な場所でした。 そんな体験から、日本人の感性とはどの様なものだったのか考察を進めていきたいと思います。 柳田國男生家について。 柳田國男生家がある神崎郡についてざっくりとさらいながら柳田國男生家の特色

HIPHOP思考 ②サンプリング

こんにちは、「道具へのカンシャ」が芽生える体験を届けるライフスタイルブランドlilo(リロ)…

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HIPHOP思考 ①digる

こんにちは、「道具へのカンシャ」が芽生える体験を届けるライフスタイルブランドlilo(リロ)…

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人間の原始の思考から”溶ける”デザインについて考える(2/2)

liloデザイナー 古谷阿土です。 前回のnoteでは原始の人間の思考を探り、そこから愛着の発生源…

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人間の原始の思考から”溶ける”デザインについて考える(1/2)

liloデザイナー 古谷阿土です。 先のnoteでなぜ私が自然に心を惹かれるのか、人と人とのつな…

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私が自然に心を惹かれる理由

liloデザイナー 古谷阿土です。 自然を愛してやまない私が、なぜ自然に心を惹かれるのか。そし…

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フィリップ・ワイズベッカーから読み解く日本人のデザイン感覚

こんにちは、「道具へのカンシャ」が芽生える体験を届けるライフスタイルブランドlilo(リロ)…

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民藝運動から考える、現代における道具との向き合い方 3/3

こんにちは、「道具へのカンシャ」が芽生える体験を届けるライフスタイルブランドlilo(リロ)を運営する古谷です。第1回で民藝運動が起こった時代背景、第2回でその中心人物、柳宗悦の思想に触れてきました。 西洋化が進み、自由化の風が吹き、現代日本文化が形作られる過渡期の大正時代。誰かに作られた自由のなかで楽しむのではなく、自分の精神の欲求に忠実であることが自由であるという、もう一段階進んだ捉え方をしていた柳宗悦(やなぎむねよし)。そんな時代背景と思想が、彼を日常の雑器にこそ健全