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仏ロックダウン解除後のスポーツ活動の方針 : 6月2日〜22日編

前回では、5月11日から6月2日にかけてフランスのスポーツ活動はどのように行われるかについてまとめました! では、今回はロックダウン解除第2段階である6月2日から22日にかけてどのようにどのようにスポーツ活動が行われるかについて書かせて頂きます! その前に、5月11日から6月2日での対策に関しては、こちらをご覧ください!

色別されたフランス地域

5月11日ロックダウン解除第1段階から、フランスは地域別に赤、オレンジ、緑の三色に色分けされていました。これは、地域内のコロナウイルスの状況で重大であればあれば赤、比較的落ち着いてきていれば、緑という具合です。詳しい要員は下記になります。

指標1:発生率 100,000人あたりの週ごとの感染者数
指標2:陽性率 PCR検査における陽性率
指標3:R-0 各感染者が伝染する人数
指標4:COVID19患者の重篤患者向け病床占有率
(出典、在仏日本国大使館 メールより抜粋)

そして6月2日ロックダウン解除第2段階に入る際にも、この色別されたフランス地域が公開されました。

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結果パリを含むイルドフランス地域圏、ギュイアンヌ及びマイヨットを,特別な注意が必要なオレンジゾーンに分類(オレンジというか黄色? 政府発表はオレンジ)。その他は緑ゾーンとなりました。これによって、コロナが比較的落ち着いているところとそうでない場所では、対応が変わります。例えば、レストランやカフェのオープンは緑の地域であれば6月2日からオープン可能となるのですが、オレンジゾーンでは、テラスのみ営業が可能になり、6月22日から全面的に再開する形になります。

スポーツの活動に対しても、オレンジと緑ゾーンでは違った対策がとられる事があります。これを念頭に置いて頂いて読んでもらえると嬉しいです。

日常のスポーツ活動について

6月2日までスポーツ活動については、個人スポーツそして屋外で行われる事のみ許されており、体育館やスポーツジムでの活動は禁止されていました。6月2日以降は、原則として水泳場、体育館、スポーツジムでの活動も可能になります。オレンジゾーンですと6月22日から。ただ再開にあたっては、スポーツ省が定める基準を遵守すること。2ヶ月以上閉鎖されていたこともあり、施設点検やコロナ対策を施すために、十分な時間をとることなどが書かれています。

その他日常のスポーツ活動については、以下のことが記されています、

1、ランニングやサイクリングをする際は、前後の間隔は10メートル以上開ける
2、他者との接触は避けること
3、10人以上集まってスポーツをしない
4、こまめな手洗い等個人でできるコロナ対策は十分に行うこと
5、集団スポーツや格闘スポーツに関しては6月22日まで禁止

また、今回の発表で川や海で行うスポーツも6月2日(オレンジゾーンでは6月22日)から行ってもいいことになっています。

アスリートやプロスポーツ選手に対する対応

これまでアスリートやプロスポーツ選手は、限定的にトレーニングが再開されていましたが、6月2日から全面的にトレーニングを再開することが可能になります。これによって屋内スポーツ施設でも練習することが可能になります。また10人以上集まって練習できるようになりました。もちろんコロナ対策はきちんと行うという前提で。。

チームスポーツや格闘スポーツは22日まで行うことができないという前提は変わりません。しかし、人との接触を伴わない形で練習を再開することは2日から可能です。ただその際にも選手やスタッフのメディカルチェックを定期的に行うこと、コロナ感染に関する怪しい症状が出た場合には、すでにその人物を隔離させることなどと記載があります。

スポーツイベント再開について

今回のエドワード・フィリップ首相の発表では、公共の場で集まる際には10人以上であってはならないということが発表されており、今現在スポーツイベントが再開される見込みありません。ただこの発表は22日までが一つの目処となっているので、それ以降に再開される可能性というのは0ではないということです。皆さんが気になっているであろう全仏オープンやツールドフランス が果たして開催されるのかという問題に関しては、分からないとしか言えません。(ツールドフランスに関しては、大会主催者であるASO で働いている友達すら挙行されるか分からないと言っていました。神のみぞ知る。。インシャーラー)  一つ言えるのは、この政府の態度が変わらない限りは、スポーツイベントの再開はできないということです。

スポーツクラブに対するサポート

日本では、ドイツの総合型地域スポーツクラブが、、、という風に言われていますが、フランスもスポーツ活動を支えているのは同じく地域のクラブです。そんなクラブも同様にコロナの影響で、財政的に厳しい状態になっています。そんな状況を鑑みて、フランススポーツ省、オリンピック連盟(CNOSF)、パラリンピック連盟(CPSF) 等が一体となって、"Soutein ton club" ( あなたのクラブを支える) というウェブサイトができました。

このサイトを通じて、個人または、法人がスポーツクラブに寄付することが可能です。そしてこの寄付をもらったクラブに対しては、その寄付に関する税金は控除されることになっています。その代わり寄付された額の10%はSoutien ton club 事務局に貯蓄され財政状況が特にひどいクラブに当てる財源となります。最低50€(約6000円から)からのスタートとなります。 フランスならでの " Tous ensemble" (みんなでみんなを支える)という考え方の典型のような印象です。

まとめ

6月2日を迎え、フランスはロックダウン解除の第二段階になりました。日常のスポーツ活動や、アスリートに関しても自由が少しずつ増えてきました。次の発表は6月22日に向けての指針が近いうちに出てくると思います。フランスにいる1人のスポーツ愛好家としては、いい方向に向かうことを祈ってます。最後にレストラン・バー・カフェが解禁されたリールの写真を添えてお別れしましょう。日常が戻りつつあります。

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