はるゆきろう作品集
先月に3冊同時発売された百合短編集。以下1冊ずつ感想を。
「あなたの夜が明けたら」 はるかわ陽
はるかわ先生の描くお姉さんの顔が好き。未亡人の話の後日譚が読めて嬉しい。
「塔子さんは家事ができない」のプロトタイプがとてもよかったので単行本も買おう。明莉さんの口を見つめる塔子さんの顔、顎を持ち上げる人差し指の背面…すばらしい。
「猫とシュガーポット」 雪子
特殊性癖大炸裂。
「猫に離人」の冒頭
れあなちゃんほんとおっぱいおっきいよね 何カップ?ワールドカップ?なんつって がはははははは
そうでーす 4年に1回しか拝めないんでーす
うまいことおっしゃる!と感心してしまった。
書き下ろしの「シュガーポットは壊れない」。これはSMの話。糖香さんが甘美な出血に恍惚としているのを見たわたしは「おぉう…」となった。痛いのは苦手なので。お酒を抜くシーンは好き。
「ガールズインザヘル」 河合朗
表題作「ガールズインザヘル」の花澤さんのような相手に想いを伝えられないまま溜め込んだ感情が肥大してどうしようもない百合がとても好き。鈴谷さんはペッカム型擬態(捕食を目的とした攻撃的な擬態)だと思う。
「わたしはねえさんとはちがうから」についての作者あとがき
自分が一番わかってる、と思ってた相手がそうでもなかった時のさみしさみたいな…
わかる。
最後にわたしがこのお三方を知ったきっかけである「百合ドリル」に多大なる感謝を申し上げて締めくくろうと思います。
百合はいいぞ!
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