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グリクシスミッドレンジの最前線

 さて、今回は現スタン環境最強と言われるグリクシスミッドレンジの最新形について解説していこうと思います。

今回解説するデッキの戦績

1.現環境のおさらい


 現環境は前環境と同様のグリクシスミッドレンジとマルドゥミッドレンジの二大ミッドレンジがそれより下の全てのデッキ(青白兵士、黒単、赤単、青単、エスパーミッドレンジ、ラクドスミッドレンジ)に対して有利を取っており、白単(t青)コントロールがミッドレンジを狩ろうとしている構図です。今あげたデッキが環境80%近くのシェアを分け合っています。

直近122戦のランク戦デッキ分布

 マルドゥと白単の躍進が目立ちます。マルドゥはペインランドでのマナベースの大幅な改善が大きく、天使要素での飛行クロックや猗旺等のグリクシスが苦手とするカードで対抗しており、白単は軍備放棄で軽くノーリスクな単除去を手に入れたおかげで成立出来るようになり、メインでは明確にグリクシスに有利です。
 しかし、それでもなおグリクシスの優位性は揺るがないのが困ったところ。

2.レシピと採用カード



デッキ
4 難破船の湿地 (MID) 267
4 鏡割りの寓話 (NEO) 141
4 絶望招来 (NEO) 101
1 見捨てられたぬかるみ、竹沼 (NEO) 278
4 税血の収穫者 (VOW) 232
4 憑依された峰 (MID) 263
2 切り崩し (DMU) 89
4 喉首狙い (BRO) 102
4 ザンダーの居室 (SNC) 260
4 硫黄泉 (DMU) 256
4 死体鑑定士 (SNC) 178
3 削剥 (VOW) 139
2 地底の大河 (BRO) 267
1 嵐削りの海岸 (VOW) 265
3 シヴの浅瀬 (DMU) 255
3 沼 (SLD) 48
3 ギックスのくぐつ師 (BRO) 99
2 漆月魁渡 (NEO) 226
2 ヴォーデイリアの冒涜者、ヴォハー (DMU) 226
2 かき消し (SNC) 49

サイドボード
2 敵対するもの、オブ・ニクシリス (SNC) 206
1 切り崩し (DMU) 89
2 兄弟仲の終焉 (BRO) 128
2 軽蔑的な一撃 (SNC) 39
2 未認可霊柩車 (SNC) 246
2 黙示録、シェオルドレッド (DMU) 107
1 削剥 (VOW) 139
3 抹消する稲妻 (BRO) 145

 明確な差別化点としては銀行破りの不採用と代わりのヴォハーの採用です。ギックスのくぐつ師の採用は以前から見られており、自分もミッドレンジ対決が頻発する中で4枚入っていることが多い喉首狙い1枚で対処されるシェオルドレッドは入れたくなく、くぐつ師の採用を選びました。
 くぐつ師は破壊されたときに墓地のコスト3以下のクリーチャーを蘇生できる効果を持っており、墓地に死体鑑定士等のcipでアドを取るカードを置いておくと除去を打たれると1対3交換をしてくるため疑似的な破壊耐性、回避能力になっています。しかし本体がパワー4のクロックであり尚且つ血トーク等のドローで反応する2点ドレイン能力を持っていた放置することも難しい、猗旺とシェオルドレッドを組み合わせたような強力なカードです。しかしこのカードは猗旺やシェオルドレッドとは違い、単体では機能しづらい点が懸念点です。墓地に蘇生対象がいなかったり引けるカードが無かったりした場合ただの4/4/3バニラになってしまい、そこが気がかりな点でした。既存の形だと蘇生対象が8枚しか採用されておらず、蘇生効果が不発になりがちだったので3マナ以下のクリーチャーを増やそうとしましました。
採用条件は次の3つ

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