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花樣年華 

娘が追いかけるので、次第に詳しくなったBTS。
最初はメンバーの区別もつきませんでしたが、今ではすっかり親子でARMYだと思います。
特に私はエンタメの世界に身を置いているので、韓国のエンタメがどうやってここまで発展したのか、どういう戦略があるのかなんて事も大変興味があり。
今日は他の仕事もありつつなのですが、書かずにはいられない。
BTSが入隊するんですね。
色んな意味で喪失感です。

世界では、確かにあり得ないような戦争が起こっていたり、何の為の威嚇なのか分からないタイミングでミサイルが飛んできたり、飢餓に苦しむ人も、宗教で人生がめちゃくちゃになる人もいて。だから国防を!と叫ぶ声がある事も知っています。
一方でメタバースの世界が広がっていて、移住しようなんて言ってる人もいて。Web3.0が本当に民主的な革命なのだとしたら、うん、移住もありだろうな。だけど、フィジカルは上述の世界にいる訳なので、現実逃避の域を抜け出せていないのかもしれない。

一つのコンテンツを作り出し、それがビジネスになるまでにはものすごいエネルギーと時間が必要なのです。日本はコンテンツに溢れているとよく言われますが、ターゲットを決め、スキームを作って作り出したコンテンツが一体どれほどあるでしょうか。偶然性の方が多い様に思うのです。
その点、韓国エンタメはしっかり計算されていて、それでいてしっかりエンターテイニングしてくれるコンテンツが非常に多い様に思います。
私は中国で映画作品に出演したり、制作する側にいたりしましたが、「創作」と「制作」という二つの対極にあるようなポジションが、その両方とも自立していて、且つ噛み合わないと上手くいかない事を痛感しています。

「創作」側は往々にしてクオリティーを突き詰めようとする
「制作」側は次第に”売れる事”を突き詰めようとする

売れないとどちらもハッピーではないのだけど、どっちも行き過ぎると双方楽しくなくなるのです。不信感がつのると上手くいかない。

だから、Black PinkにしてもBTSにしても、どれほどのエネルギーと時間がかかったのだろうと思うと・・・
しかも普通に20代の若者たちじゃないですか
一人の若者として、どれだけの事を我慢したのだろうと・・・
本文の二行目にARMYと書いておきながら、なのですが、一体何人いるのか、どの様な人たちがいるのかも分からないARMYを一番大事に思っていると言えるだけの冷静さ?
計算であったとしても良くて。
むしろ計算であるべきだとすら思うのですが、とんでもない事をやってのけた彼らなのだと思うのです。
プロデューサーさん達も、奇跡のようなグループを作り出した訳ですから、
グループ活動はここで一旦ストップします、なんて事を口にする事がどれほど辛かっただろうかと。
全てが「花樣年華」すぎて。
ため息しか出ない。

国によってルールが違うので韓国の制度を否定はできないけど、経済的にもものすごい国益を生み出した”ワールドワイド”なグループが、兵役免除にならず、後に続く人たちに示しがつかないという非常に”アジア的”な理由で、今度はこれから入隊する人たちのお手本にならなきゃならないなんて。

これでBTSが兵役免除だとなっていたら、韓国はアジアで1番の国になっただろうな。経済的に、という意味ではなく。

メタバースがフィジカルでも移住できる様になったとしても、国という概念ができてしまうのでしょうか。
そうはならないのであれば、BTSこそ先に移住させて。彼らは韓国に対する好感度をどれだけ高めたのでしょうか?それだけでもミサイルを100万個減らせたと思います。

なんて思うものの、この「花樣年華」はきっとどこの誰にでも当てはまるのでしょう。夫のラグビーチームにも、沢山の優秀な選手達がいて、彼らと接し、話を聞くと、本当に宝石の様に思うのです。

つまりは、やはり大人の事情を押しつけちゃいけないって強く思うのです。
花樣年華・・・
花樣年華・・・
花樣年華・・・

耽美的だけど、本当に虚無感。
ため息しか出ない。



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