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運命の恋

誰もが忘れられない恋を1度は経験するであろう
そんな恋をした。

私よりも4つほど年上の人だった。
彼に出逢うまで私は人を愛するという意味も
愛される意味も知らなかった。

彼に出逢うまで私は自分を大切にする事を
どこかおざなりにしていた。
恋愛豊富だったし、ひっきりなしに彼氏という存在が
いつもいた。

運命の様な日は突然訪れた。
遊び友達で開催された飲み会に初めて現れた彼を
今も覚えている。
彼に出逢った瞬間一目惚れをした。
その飲み会で連絡先を交換し、
2週間後にDriveに行った。

ご飯を食べ、車の中でもドキドキした。
それまで異性と過ごした事のない時間…
ときめき、優しさ、スリル、
彼に一気に引き込まれた。

その日から連絡を取るようになり
逢いたい時は逢うようになった。
当時遊んでた男性は全て断ち切った。

どこか自分と似ていて、言葉にしなくても
手に取るようにお互い分かり合えた。
良くも悪くも嘘のつかない人。
まっすぐで、一緒居ると自分が"女"なんだな…と
感じる位に、優しくて、大切にしてくれた。

もちろん他の人からモテモテだった彼だけど、
自分を特別に、1番にしてくれて、
不安もなかった。
彼と過ごし1年経つ頃、私が美容師を目指し
忙しくなった時期だった。

彼は、私の未来を応援してくれた。
でも、傍に居たら、私の未来を取ってしまい、
もっと、大きく羽ばたけるものも羽ばたくなるからと
1度離れる選択肢を口にした。

好きなのに離れる…
当時の私に理解できず、喧嘩もした。
私がした決断は、私から彼から離れ、夢を叶える事だった。

自分から離れる以上後戻りはできない。
連絡もできない。
それでも、喧嘩をして、お互い嫌いになる位なら
一生好きでいたいと思った。
彼と過ごした時間の幸せがあれば、
それ以上の糧はなく、どんな事も乗り越えれる程、
一緒にいた時間を思い出したら幸せだったから

そのまま彼と離れ、私は美容師を極める決断をした。
夢を掴んで、もう一度彼と出逢ったら、
今度は彼が私を追いかけ、その時は結婚しようという約束をし、離れる決断をした。

そこから、私の心には何年も彼を越す人など居なかった。

彼と向き合った時間にプライドなどなかった。
逢いたかったら逢いたいし、
他の人を見てほしくなかったら見ないでと言ったし、
彼を狙う人がいたら、とらないでと言った。

後にも過去にも、思ったまま全てをぶつけても
一緒に居たいと愛し、お互いしか見えなくなる位
愛しあって、一緒にいる時間全て幸せだったのは
彼だけだ。

彼に逢わなかったら私は一生愛を知らぬままだっただろう

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