わたしを豊かにさせるもの
どんな映画を観るのか、どんな本を読むのか、どんな音楽を聴くのか、それを他の誰かに知られるのは、自分の内側を覗かれるようで、なんだか少し気恥ずかしい。一方で、とっておきのものに出逢うと、あの人に観てほしい、読んでほしい、聴いてほしいと、その作品によって違う「あの人」の顔が浮かんでくるから不思議だ。
たった2時間ほどのショートトリップ。映画はわたしたちを別世界へと連れていってくれる。わたしは一度もアイルランドへ行ったことがないが、「once ダブリンの街角で」を観て以来、勝手に行