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カザフスタン アルマトイ 旅行 その2


さて、到着後の予定は、夕方から結婚する友人宅での集まりに参加すること。といってもすでに朝からいろいろな人が集まり宴会が続いていたようで、二転三転したけど19日の夕方に到着できてよかった!

途中参加でもその国の生の文化に触れられるのは嬉しい。
空港から一度宿に行き着替えてから友人宅へ向かうことに。

相方は一緒についてきてもらうのもあれだし先に友人宅へ行かせることにして、その前に私の乗るTAXIだけ拾ってもらい、行先等のやり取りをしてから私がTAXIで宿に向かう。

TAXIは”YANDEX”という配車アプリを使うのが主流。運転手さんは英語ができない人が多いので、あらかじめ行先を指定できるのは大変助かる。

乗り物酔いが大変ひどいことと、私はロシア語が話せないことを夫が運転手さんに伝え、いざ出発!

私はENFPなので、ロシア語ができないけど運転手さんと会話したい。英語を話さない運転手さんだったので、通訳アプリを駆使しながら会話し、カザフスタン事情をきいてると、さっそくロシア語を教えてもらった。

"коррупция"

発音はカナで表現しずらいが、カルーpツィヤが近いかも。
英語でいうところのcorruptionにあたるが、日本語だと汚職。
さすが旧ソ連圏。

カザフスタンに着いて最初に覚えたのが"коррупция"。

街中を走る車は整備されていないものもおおく、大気汚染の原因の一つになっているのだが、たまにピカピカの高級車が走っている。
そしてマイバッハを見た瞬間、運転手さんが"коррупция!"と。
なるほど、そういうことねと理解し、私も高級車を見るたびに"коррупция"を連発。

庶民同士の皮肉なジョークですっかり打ち解けることができた。

目的地についたらなんともかわいらしいдача(ダーチャ:ロシアの夏の家?別荘みたいな感じ)風のたたずまいの宿が。

玄関から2階へ上がる階段の一段一段の段差が高すぎて、3辺158cmのキャリーをもって上がるの、めっちゃ大変だった。屋内は木を基調としていて、旧ソ連圏のデザインに痺れる私。

宿については後ほど詳しく書きたいと思う。

着替えを済ませたら夫より送られてきた住所をYANDEXに打ち込み、配車。

運転手さんは英語がまったく話せなかったのだが、韓国のドラマにはハマっているようで、なぜかドラマ「ミスターサンシャイン」のキム・テリの写真を何枚も見せられて私を指さしてきたんだけどまさか似てるって言いたいのか…?
結局ミスターサンシャインを見てたことしかわからなかった。
前向いて運転してくれ。

手前の建物といい、右奥の柱とその上の像といい、なんとも旧ソ連圏らしい

宿から友人宅までアルマトイを半周するように向かい、下車。
ところが困ったことに人が全然いないし、地図を見ても住所がなんだか違う。
相方にすぐ連絡しても既読がつかず少し不安になるも、Almatyのガチ住宅地にテンションも上がり、不安とワクワクが錯綜する。

とりあえず近くの家の住所と友人宅の住所を見比べてみると、全然違った。

住所は青地に白文字
日本と同じでわかりやすい


トリッキーな道
フィリピンで運転したのを思い出す
電線より低いパイプはガス管らしい
絶対に突っ込みたくない
本当にガス管なの…?
ちょっと心細くなる光景

やっと相方から返事が来た。実はその住所、タクシーが来やすいようにあえて別の住所を送ったようで、迎えに行くので待っててということ。

8月の末というと日本では猛暑、とくに息苦しいくらいの湿気のせいで夕方になっても気温の下がらない日が続くが、ここAlmatyは違う。

砂漠気候で乾燥している為、日が沈むと涼しくなり、夜には一枚羽織らないと寒いくらい。
時刻は19時。涼しく快適な天気をただただ堪能する。2023年の夏は夏バテのような症状が続いてごはんもあまり食べられなかったなのに、Almatyの快適な気候に包まれ、幸せな気持ちに。

この時の湿度は記憶していないけど、例えるならむさ苦しいサウナの中から空気の澄んだ涼しい場所に出てきたような爽快感を感じた。日本の夏が過酷すぎて余計そう感じたのかも。

そうこうしているうちにやっと相方が迎えに来てくれたので友人宅まで歩く。大きな門をくぐると、これまた素敵なデザインのお家が!

まさにオアシスに佇むドリームハウス

ちなみにゲートから家まで30mくらいあり、植栽の手入れもされており可愛らしいお庭付き。カザフスタンの土地の広さがとても羨ましい。当時23区内高層ビルに囲まれた1LDKに住んでたので、いつかこんな家に住みたいなぁとしみじみ。
お家も大きいが、手前の庭が大きすぎて写真だと小さく見える。

手前にあるのゲルのようなものは、カザフの遊牧民の居住テント。
テントといっても頑丈な作りで10人はいってもまだ広い。
今回は結婚式ということで前日にここで料理をふるまい、親戚や友達を招待しみんなで祝福するのだそう。
そのためにこのゲルみたいなものを用意するのだが、これまた片付けるの?ってくらい作りがめちゃめちゃしっかりしており、もともと庭にあったものなんじゃないかと疑ったが、最終日に綺麗になくなっていたので驚きだ。

中に入ると夫以外知らない人ばかり。
お腹がすいていたのでとりあえず何か食べようということで、机の上に並べられていたものをつまむ。


手前は韓国のマンドゥに似たもの
中は羊肉

左奥に見える透明の結晶みたいなものは砂糖の塊か、はちみつの塊だった気がしなくもない、、、甘い結晶。

奥は馬肉

私はこの中央アジア系のパンが大好き。パサパサで素朴な味だが小麦粉のうまみを感じられるシンプルな一品。

テントの中にいる人たちとも会話をしてみる。英語を話さないカザフの人たちと話したくて、相方(ロシア語話者)フル稼働!

これ同時通訳するの結構疲れるんだよねwwwあちこちからこう言って!なんて言った?!の嵐で大変そうだった(他人事)

ここで新郎のいとこの弟より「これを是非試してみるがいい!」と渡された

馬のミルク

正直「絶対おいしいと思ってないのに勧めてるな」と思ったけど試飲。実は私、意外とこれ気に入って、おいしいと伝えるとちょっと残念そうな反応をされてしまった。

微炭酸が効いてアルコールもほんの少し入ってるようだが、これは決して添加したものではなく、発酵して作られたもの。
そういうところも含めてオーガニック大好き芸人の私はすっかり気に入った。

ここでカザフ人側の年配者がいなくなり、若者の時間となった。
すぐに1人がお酒を持ってくる。

カザフスタンではムスリムが多いのだが、サウジアラビアやほかのイスラム教徒が多い国に比べると、厳格ではないといえる。また、自分はムスリムではないという若者もいるが、豚を食べないことやアルコールを控えることが習慣として根付いているようだ。

アルコールに関しては年配の方々の前では飲まないほうが良いとされ、年配の方々も若者がお酒を飲んでいることは知っているが、それに対し問い詰めたり罰を与えるようなことはないとのこと。(あくまで友人の周辺ではの話。)

確かに、留学中に知り合ったカザフ人の友人たちはお酒は飲むしヒジャブの類は身に着けない。しかし豚は食べない。国や地方によっても様々なのだ。

「リースリング」っておっきく書いてる

結婚式を前日に控えてAlmatyに来た私だが、実は結婚式できるドレスをまだ決めていなかった(えw)

というのも、せっかくなので現地のパーティードレスを着てみようと張り切って置いてきたというのが正しい表現といえる。
あらかじめAlmaty内のドレスショップを調べておいたのだが、まだ予約はしておらずそのことを伝えると、みんながAlmaty中のドレスショップについて調べたり、連絡を取ってくれた。

このテントで初めて会う人々とは後にたくさんの思い出を作ることになるのだが、この時私は20時間以上かけて日本からAlmatyにきており、ぶっ続けで36時間くらい起きている状態だったので(飛行機で一睡もできず)疲労がピークに達しており、何を話したのかあまり記憶にない、、、

しかし初めて会う外国人に対して、こんなにもてなし、困ったことがあれば助けてくれるとても良い人たちであった。そんな人たちとの初対面は心が温かくなるような時間であったし、これからの数日がさらに楽しみになった。


ふと、夫が上を見上げる。テントの上は穴が開いており、恐らくテントの中で火を使っても煙が外に出る仕組みなんだと思う。そこで突然夫が声を上げる。
「これ、キルギスの国旗じゃない?」
知らんわw

ググってみると、確かに全く同じ。

キルギスの国旗
実際の写真
てか外明るいな、20時過ぎてるのに

調べてみると、遊牧民族のこの居住テントの中から見上げた時に見える太陽をイメージしているようだ。
なんとも素敵な国旗である。

この日は21時くらいまで談笑し、宿に帰った。
TAXIを降りると極寒で、薄手のカーディガン一枚を羽織っていたのにとても寒く、早くお風呂に入りたかった。

が、しかし
お風呂のお湯が絶妙にぬるく、またチョロチョロとしか出なかった為入浴を断念。めちゃめちゃ寒いのにお風呂はいろうとしたらぬるい水しかでなくてすごくつらかった。

お湯が出ないことなんてどの国でも経験したことなのに、当たり前にお湯が出ると思ってここまで(お湯の温度確認せずに脱衣して浴槽まで)きた自分はなんて学習能力がないんだと反省。

しかし、じめじめしたむさくるしい気候より乾燥して涼しいほうがいいよねと気持ちを切り替え、いつでも気候への感謝を忘れない。

この時すでに40時間以上活動しており、本当に疲労困憊の極みでした。
荷物整理もほどほどに、顔だけ洗って泥のように寝ました。

次は初めての町探索と、12時間耐久結婚式のことを書きたいと思います。

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