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地面が見えると

少し前のnote (私のメモ)

真っ白な雪の世界を味わおうとすると、もう一人の私が言う。"大変!雪かきしないと。車が埋もれる。後で困る。"そうやって現実に引き戻される。

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食料がない。買い出しに行く。地面(アスファルト)を久しぶりにみて、ほっとする自分を発見する。あぁ、私は地上で生きて行くんだった。。ちょっと残念なような、ちょっと安心したような。

長期間、雪にすべて覆われる地域の人々、私の祖父母も山間部出身なので、そうだったけれど、冬への備え、準備を念頭に四季を過ごしている。夢見心地では生きていけないから。そう、祖母は春に収穫した、干したワラビを冬に炊いていたっけ。煮物に入っていたワラビ、好きではなかったけれど、今、無性に食べたい気持ちになる。祖父は冬を前に、細い竹を紐で編んで、なんなく強度のあるすだれを作り、池を覆って雪対策をしていた。

今、私の住んでいる地域は、毎年のように100cmの雪は降らない。だから忘れがちになっているけれど、春には春の、冬には冬の、過ごし方がある。そのことを頭の片隅においておくと、一年は、それをたどっていく旅になるではないか。

雪で、交通渋滞、車が雪にはまって動けない、道が細くて車のすれ違いが出来ない。交通が寸断されたり、ハウスの倒壊で食料品が品薄。色々な不便が起こっていた。そんなときに、人の優しさや気遣い、視線のやり取り、会話、見知らぬ人とのやり取りの中にも暖かさを感じる。

冬は、自分の内と深く繋がるとともに、他者の存在の大切さを知る時なのかもしれない。冬には冬の生き方を。

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