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就活とか数学とか英語とか

私は大学に2年余分に通っているので、始める前から、ああ大きなハンディキャップになるんだろうなって思っていた。でも、実際はそんなことなかった。結構突っ込まれはするけど。「ん?大学には6年間通っているのかい?」って。めちゃくちゃ素直に「遊んでました……」と答えたり、苦い顔して「学費を捻出するのに苦労して……」とか言ったりする。なんて言うかは面接官のなんとなくの人柄・雰囲気で判断する。その判断はわりかし適切なことが多くて、留年を理由に断られたなって感じは今のところない(もしかしたら留年で即アウツな大企業さんで就活してないからかも)。

就活を進めるにあたって自己分析とかやるわけだけど、自己分析キツいっていう世間の総意に反して、私は得意な方だった。自分が何が得意で何が苦手で、何をしたくてどこを目指しているのか。そんな、のほほんと過ごしている大学生にとっては大きすぎる命題にも自分なりの考えを持っていたから。なにも自分が常に己と向き合う勤勉なタイプってわけじゃなくて(まあ私は人一倍のほほんとしているから2留をキメこんでるわけだし)、たまたまそういうわけわかんないことを考えるのが好きな性分だったのが幸いしている。

自分はしばらく前から、文章を書くときだけ一人称を私にしている。”私”が持つ中性的で知的な響きに惹かれたのが理由の一つで、あとは、”おれ”が粗暴な感じがして抵抗があるのと”ぼく”に少年的な感じがするのが嫌であるのが消極的な理由だ。noteの他に日記とか、考え事をする時(おれ:8 ぼく:1 私:1 くらい)とかに私を使っている。だから話す時に私を使うことにものすごい速度で適応した。これ意外とストロングポイントだと思っている。人間は無駄なことに意識が割かれると思考の質が落ちるので、自分のことを語る時にいちいち一人称に意識を払っていては澱みなくスラスラと話すのは難しいと思う。私はそれがなかった。なので面接では思ったことを存分に話せていて、かなり良い。あとシンプルに面接が得意な感じがする。あんま緊張しないし、ニコニコしていられるし、笑いもとれる。何より楽しめてる。

大学は、あと2単位とれば卒業なので、週2回しか行ってない。せっかくだし面白い講義とろーって思って数学を履修したらなかなか難しくて苦しい思いをしている。楽しいからノープロブレムだけど。ゴリゴリの文系なのに、極限とか微分係数とかの、初めましての分野に触れている。それで、わからないから何度も繰り返し解いていると、いつか理解が追いつく瞬間がきて、それはとっても気持ちがいい。

英語の勉強もこれから始める。今は一人暮らしだけど、色々あって同居人がくることになった。その人は英語しか話せない人だから意思疎通に英語が必要で……。まさか人生においてこんなことが起こるだなんて、いったい誰が予期できただろうか。後先のことを考えてナーバスになることもあるけど、公用語が英語の家は多分面白いし、半強制的に英語を習得できることにワクワクする。なんか楽天の社員になったみたいでかっこいいし。


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