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オーストラリアで前十字靭帯断裂!!!



怪我をした際の医療対応やプロセス、費用は国によって大きく異なります。ここでは、オーストラリアと日本の医療システムの違いを、怪我をした場合の対応と費用を中心に詳しく比較します。


オーストラリアの医療システム

1. 緊急対応


• 救急車サービス:オーストラリアでは「000」に電話をかけて救急車を呼びます。救急車の費用は州によって異なり、一般的に$400~$1200(約4万~12万円)かかることがあります。一部の州では、特定の条件を満たす場合に無料になることもあります。例えば、クイーンズランド州では住民が無料で救急車サービスを利用できます。
• 緊急治療室 (ER):ERは24時間対応しており、トリアージシステムによって症状の緊急度に応じて優先順位が決まります。公立病院のERでは、医療費は通常メディケア(国民健康保険)でカバーされますが、私立病院の場合は追加の費用が発生することがあります。

2. 一般開業医 (GP)


• 初期診断と紹介:GPの受診費用は、メディケアで部分的にカバーされますが、ギャップ費用(メディケアがカバーしない部分)が発生することがあります。通常のGPの診察費用は$50~$100(約5千~1万円)程度で、ギャップ費用は$20~$50(約2千~5千円)程度です。

まず初めに
GP(General Practitioner)と呼ばれる一般開業医を訪れる必要があります。GPは全科目に対応し、治療や薬の処方を行うほか、必要な検査の手配も行います。もし特別な検査や専門医の診察が必要だと判断された場合、GPが紹介状を作成し、その紹介状をもとに専門医の予約や診察を受けるという流れ

紹介状がないと、MRIも予約が取れなかったです。

3. 検査と専門医への紹介

• 画像診断:X線、CTスキャン、MRIなどの画像診断は、GPの紹介状を持って専門の放射線科で受けます。メディケアで部分的にカバーされるため、自己負担額は以下のようになります。
• X線:$100~$200(約1万~2万円)
• CTスキャン:$200~$600(約2万~6万円)
• MRI:$300~$1000(約3万~10万円)
• MRIの予約は地域によって異なりますが、一般的には1週間から3週間程度待つことが多いです。

4. 専門医の診察


• 専門医の予約:画像診断の結果を受け取った後、GPは専門医への紹介状を出します。専門医の診察費用は$150~$300(約1万5千~3万円)で、メディケアで部分的にカバーされ、自己負担額は$50~$100(約5千~1万円)程度です。人気のある専門医の予約は数週間から1ヶ月以上待つことがあります。

5. 治療とリハビリ


• 治療計画:専門医の診断に基づき、手術や理学療法などの具体的な治療計画が立てられます。手術の場合、公立病院ではメディケアでカバーされることが多いですが、私立病院では追加費用が発生します。
• 理学療法:リハビリが必要な場合、理学療法士の指導の下でリハビリテーションが行われます。費用は1セッションあたり$80~$120(約8千~1万2千円)で、プライベートヘルスインシュランス(民間保険)で部分的にカバーされることが多いです。

日本の場合


1. 緊急対応


• 救急車サービス:日本では「119」に電話をかけて救急車を呼びます。救急車は無料で提供されます。
• 救急外来 (ER):24時間対応の救急外来があり、トリアージシステムにより重症度に応じた優先順位が決まります。国民健康保険に加入している場合、治療費の70~90%がカバーされ、自己負担は10~30%です。

2. 初期診断と治療


• 病院直行:日本では怪我をした場合、直接病院の救急外来に行くことが一般的です。初診料は3,000~5,000円程度で、国民健康保険で部分的にカバーされます。
• 専門医の診察:整形外科や外科など、怪我に応じた専門医が迅速に対応します。診察費用は国民健康保険でカバーされ、自己負担額は数千円程度です。

3. 検査


• 放射線科:病院内でX線、CTスキャン、MRIなどの画像診断が行われます。検査費用は以下のようになります。
• X線:1,000~3,000円
• CTスキャン:5,000~15,000円
• MRI:10,000~30,000円
• 国民健康保険で部分的にカバーされ、自己負担額はこれらの10~30%です。

4. リハビリ


• 理学療法:理学療法士によるリハビリテーションが行われ、病院内または外部のリハビリ施設で継続されます。費用は1セッションあたり2,000~4,000円程度で、国民健康保険で部分的にカバーされます。

比較と結論


オーストラリアと日本の医療システムには、費用やプロセスにいくつかの顕著な違いがあります。オーストラリアでは、GPを経由して専門医や画像診断を受けるプロセスが一般的で、これには時間と費用がかかります。特に、MRIや専門医の予約待ち時間は長くなることがあり、費用も高額です。一方、日本では直接病院の救急外来を受診し、迅速に専門医や画像診断を受けることができます。費用も国民健康保険によって大部分がカバーされるため、自己負担額が少なく、迅速かつ低コストで医療サービスを受けることができます。

どちらの国でも質の高い医療が提供されていますが、患者の経路や待ち時間、費用の違いを理解することが重要です。怪我をした際の対応について、それぞれの国のシステムに合わせて適切に行動することが求められます。


保険がどのくらい適用されるかは、別の記事でみることができますので、よければ見てください。

今回、スポーツの、試合中に怪我をして
初めてオーストラリアで病院を訪れました


GP含め、病院はアプリで検索、予約することが可能です。
これはすごく便利で時間まで選べるのでストレスはないかもです。



誰が見ても明らかに怪我だと思っていても、まず初めにGPに行かないといけないと言われました。予約のためにGPに電話をしたら、GPにはレントゲンもMRIもないから直接緊急外来(emergency)に行ってと言われ、僕たちは大きな病院の緊急外来に行きました。流れ的には以下の通りです。

2024/05/26 日曜日

怪我をしました。日曜日にバレーボールをしていたところ、右膝を外反させて着地しました。

月曜日

病院の救急科に行き、レントゲンを撮りました。およそ300ドル払いました。11時頃向かいましたが、終わったのは4時近くでした。5時間いてレントゲンと軽いテストを受けただけで、杖を借りれただけでした。退院書類と紹介状ももらいました

MRIの予約が必要で、いろんな人に連絡をして予約のお手伝いをしてもらいました。何時間電話をかけても繋がることすら難しい中、2日目にしてなんとかメッセージのやり取りまで進み、紹介状があれば予約を取れるとのことで、奇跡的にその日に予約が取れました。通常は1~2週間待つようです。

水曜日

家から1時間くらいかかる場所でMRIを撮りました。結局、MRIを撮るだけのところで、結果を見ることすらできませんでした。このデータを専門家に送り、GPからの診察が必要みたいです。

木曜日
GP


怪我をしてから5日間も経ち、やっと結果がわかるという、
時間もお金もものすごく無駄にし、ストレスが
かかります。
なんと結果は
前十字靭帯断裂

リスバーグ裂傷と一致する
外側半月板の後角における末梢縦方向の断裂。

-グレード 2 MCL およびグレード 1 LCL 損傷。

-後外側膝関節周囲および膝窩腓骨靱帯領域の浮腫に対応

軽度の後外側角損傷

ピボットシフト損傷
外側大腿溝の軟骨下埋伏と後外側脛骨
プラトーの挫傷が最小限に抑えられています。
大量の膝滲出液。


手術が必要とのことでした。

フィジオセラピーを2回受けてGPに戻ってきてと言われ

すぐにフィジオを訪れました。

金曜日

フィジオでは、膝の様子を見てもらい、膝をまっすぐに伸ばす、曲げるリハビリ
そして、マッサージで終了しました。


土曜日
2回目のフィジオ
膝をまっすぐに伸ばすこと、曲げることがうまくできるようになりました。
ACL(前十字靭帯)の手術の方法や、
それまでに必要なことを聞きました。


翌週
2024/06/03月曜日

GP(2回目)
まじで1番よくわからんGP
フィジオに行った報告や、メディカルレポート
診断書などをもらうだけのところ。笑笑
膝が痛いのに膝を見ることなく
他の機関でとったMRIなどの結果をただみて
話すだけ。それだけで80ドル笑笑

それしかしないのに、忙しいアピールからの適当な対応をしてくる人もいます。
まあ、それしかしないからわざわざいいところを選ぶ必要もなく、家から近いところで
オーストラリアはこんなもんって思ってこの国のシステムに従うのが1番。

オーストラリアで手術を受けることを決定したため、ドクターとの、アポイントメントが必要。
アポイントメントだけで300ドルくらい。


6月11日
オーストラリアでも非常に腕のあるドクターとの、アポイント


手術の前に
膝のリハビリテーションをして
真っ直ぐに、そしてしっかり曲げれるようになったら手術と言われ
リハビリメニューを教えてもらいました。

リハビリをその日から毎日
バイク40分
トレーニング
怪我した方の片足でスクワットもできるくらいになりました。

多分日本やったらギブスして絶対安静やったような😂笑
国が違えばやり方も違う。


18日火曜日
念の為、GPからの紹介状があるドクターの診断




オーストラリアにおけるACL手術

フィジオの方から聞いた話と、調べた話ですので、場所によって違うと思いますので、ご確認ください。


手術方法

オーストラリアでは、ACLの再建手術が一般的に行われています。


• 膝蓋腱移植術:膝蓋腱の一部を使用する方法。
• 同種移植術:ドナーから提供された腱を使用する方法。

手術は通常、関節鏡を用いて行われ、小さな切開で済むため、回復が早いのが特徴


日本におけるACL手術


手術方法

日本でもACL再建手術が標準的な治療法として行われています。使用される方法はオーストラリアと類似していますが、以下の特徴

• 自己腱移植術:ハムストリングス腱や膝蓋腱を利用する方法が一般的です。
• 人工靭帯移植術:特定のケースでは人工靭帯を使用することもあります。

日本では、手術の精度と患者のニーズに合わせた個別対応が重視される傾向があります。


比較まとめ

手術方法の選択:オーストラリアも日本も、ハムストリングス腱や膝蓋腱を使用する方法が主流です。ただし、日本では人工靭帯移植術も選択肢として考えられる場合があります。

手術までの流れ:両国ともに、診断、手術相談、手術前リハビリ、手術、術後リハビリという流れは共通しています。ただし、オーストラリアでは術後の早期リハビリが強調される傾向にあります。

お願い致します!!!