unity1week Team-Up!!を介してUnity1週間ゲームジャム(unity1week)にBGM担当で参加した話

こういう世界ではブログにしたためてアウトプットするのが文化的な振る舞いだと教えられて育ったので書きます。

↓BGM担当したゲームはこちらです。なんとタイトル画面でBGMを全て聴くことができます。まだ遊んでない人は遊んでね!


知らない人向けの前置き

Unity1週間ゲームジャム(unity1week)というゲーム制作イベントがございます。発表されたお題に沿ったゲームを1週間で制作、公開し、みんなでプレイして評価してワイワイやろうというイベントです。ゲーム投稿サイトである「unityroom」で開催されています。

今回でもう26回目にもなるそうですが、登録されたゲーム数はなんと374作品。すごい規模です。こんな世界があったんですねえ…。

で、これに関連した企画で「unity1week Team-Up!!」(以下u1wTU)というものがございます。

色んなジャンルのクリエータで集まって、チーム開発でこのunity1weekに参加しようぜ!(あるいは、チーム参加を口実に色んなジャンルのクリエータ同士もっと繋がりを持とうぜ!)という趣旨のコミュニティです。
こちらは数ヶ月前に立ち上がったばかり。今回が初陣です。
しかし初陣にしてなんと30近くのチームが生まれ、今回のunity1weekに参加しています。すごいですね。

参加までの経緯

事の発端は、u1wTUの主宰のひとりであるMetaFormerさんから声をかけられたことにあります。実はこのMetaFormerという人、私とは旧知の間柄でして…。(※BMS界隈、それもちょっとBMS歴の長い人なら「wosdergeさん」あるいは「神ツールwoslicerの製作者」で分かっていただけると思います。)
よく知らない界隈を覗いてみるのも良い刺激になるかなーと思い、コミュニティのDiscordに入室。これが5月下旬。

すると、もうひとりのu1wTU主宰である湊あおいさんからチームにお誘いされました。楽曲を聴いて気に入ってくださったとのことで、嬉しい申し出。
さらに、すでにあおいさんとチーム結成されていたイラスト担当のコトバッチさんがBMS知ってる方で、なんと私のことも存じ上げられているらしく…。
つまり自分視点だと「BMSで知り合った主宰に連れられて行った知らない土地で、もう一人の主宰の人にチームに誘われ、さらにその人のチームメンバーは自分をBMSで知っていた」という、何だか妙な縁を感じる状況。これはやるっきゃないな!と思い、チーム参加を決めました。

ちなみにこれ、Discord参加してから24時間以内の話です。スピード感!!

制作の記録

さて一気に本編に跳びまして、お題発表からの1週間がどんな感じだったかを振り返っていきます。

1日目

0時にお題発表。お題は「ふる」

直後に企画会議。「ふる」→「告白を振る」という連想から色々あって、最終的に「ループ世界を抜け出すために女の子に変なことを言ってフラれるゲーム」になりました。ん????????
(この辺り、湊あおいさんの振り返り記事が詳しいです。主犯…?)

ゲームの内容が決まったので制作がスタート。
で、大変ありがたいとともに恐ろしい話なんですが、この日のうちにメンバーのお二方からゲーム画面とかキャラクターイラストとかがバンバン上がってきて、BGM担当としてはもう必要な情報がほぼ全て出揃ったみたいな状態に…!す、すごいチームに入ってしまった…。
(↓一例として、この日のツイートですでにタイトル画面が見えます)

(↓このとき受け取ったキャラクターシートはコトバッチさんのFANBOXに公開されてます。かわいい。)

さて、情報・要件をまとめるとこんな感じでした。

  • 1分の制限時間内で変な言葉をたくさん作るゲームのBGM

  • 雰囲気はポップ、ギャグっぽく

  • 女の子のキャラクター(みのりちゃん)は洋服屋見習い、好奇心旺盛、可愛いもの好き、etc

  • アーティストな面を推してほしい(!)

さらにここでコッソリと超個人的な話が混ざるんですが、昨年SynthesizerVの花隈千冬さんをお迎えしたのに全く歌ってもらってなかったので、ここで歌っていただきたいなと、ふと思い立ちました。

BGMに歌が乗るのは好き嫌いありそうですけど、ららら~みたいな歌詞のないコーラスならまあアリなんじゃないかなと。手段のために目的を選ばない男です。

そんなこれらの項目をまとめて自分がイメージしたのは、「もじぴったん」とか「塊魂」的な雰囲気でした。

つまり、自分にとっては「いつものやつ」ですね!
(実際、ある程度慣れてる曲調じゃないと一週間では厳しいというのはあると思います。)

だいたいの方向性が見えたところで1日目は終了。

2日目

追加リファレンスとして、チームで話題が出ていたのを思い出してササキトモコ曲を聴いたり、

BGMとしての何かしらを掴めるかと思って(?)アニメ版デレマスのサントラを聴いたりして、

その勢いのままにDAWを立ち上げる。

何小節か書けたところで、雰囲気の確認のためにDiscordに投げました。好評をいただいたのでこの方向で続行することに。
(ちなみにこんな状態でした。イントロ~数小節の流れが出来てますね。)

そして、この時点で楽曲の全体構成が決まりました。
デモはBPM190とかだったと思いますけど、これをBPM192にすると、4拍子の曲なら48小節でちょうど1分になります。
" 48 = 8 + 16 * 2 + 8 "
すなわち、
"イントロ8小節 → メインフレーズ16小節✕2回繰り返し → アウトロ8小節"
が作れればいいということです。
全体がイメージできると作業量が見えてきて、ちょっと安心するなど。

3・4日目

先の構成通りに1分のゲーム本編BGM(タイトル:Wandering Wordsmith)が完成しました。ただしアレンジとミックスは最低限の状態です。

この時点で意外に余裕があったので、ほかのBGM(タイトル画面、エンディング、リザルト画面)も頑張って手を出してみることに決定。

ちなみにこの時点で、チーム全体では最低限のプレイができるものが出来上がっていました。す、すごいチームに入ってしまった…。

5・6日目

細部は最終日に詰めることにして、とにかく曲の頭数を揃えることに集中。残り制作時間も考えて、それぞれ数十秒のループBGMでまとめました。
以下、形になった順にコメント。

エンディング(New Beginning):このゲームは4種類のエンディングがあるんですけど、そのなかでもトゥルーエンド的なものに到達したときに流れる曲。ゲーム内容に反して(?)イイ話っぽく終わる内容だったので、エモい雰囲気を目指すことにしました。エモいと言ったらストリングス。えらいひとがそう言ってた。あとからコーラスが乗って完成。
実際のエンディング画面に乗せてもらったら、マジでエモくなった。自分の曲だけど、音楽のちからってすげー!

リザルト画面(Why do you say that?):エンディング曲が流れないパターンのリザルト画面で流れる曲。まだ上があるよ!ということを暗に示したく、ちょっと物足りなさ・スッキリしなさを感じさせたいと考えました。それでアンニュイな雰囲気に。
シャバダバ言うのはいつものこと。

タイトル画面(Slapstick Beetle Eater):タイトル画面で流れる曲。このゲームはギャグですよ~という姿勢の表明が必要だと思ったのでコミカル度を強めに。SAKEROCKを可愛くしたようなイメージで。

3曲が形になり、これで一応ゲームのBGMが全て自分の作った曲になりました。この状態、感動。

7日目(最終日)

時間が許す限り最終調整。
ちなみにこの時点でチームメンバーお二方は作業が終わっていたので、私だけ居残り試験状態でした。泣いた(泣いてない)。
公開2時間前にファイルをお渡しして作業完了。おつかれさまでした。

そして20時公開へ。

結果

ランキング変動するので今この記事を見られている時点でどうなっているかわかりませんが、評価期間終了時にはなんと”総合6位”という結果でした!
すごくないですか!?!?!?!?これぞチームの力…!!!

ちなみに部門別ランキングもあるんですけど、サウンド部門は18位でした。上位を音ゲーとかインタラクティブミュージックとかが占めていることを考慮するとなかなか頑張ったんじゃないか?と思います。

プレイ&評価してくださったみなさま、ありがとうございました!

完走した感想

まずは、参加して良かった~~~!
楽しいゲーム、かわいいキャラクターに自分の音楽が乗っかっているのは単純に嬉しいです。

制作面でもホントにチームメンバーに恵まれまして、チーム制作記録にも書いた通り仕事が速いのなんので…。
初日でイメージが固まったから、メインだけじゃなくほかのBGMも作る余裕が生まれ、ゲームの全BGMを自分の曲にできたと思うので、そういう点でもホントに感謝です。

そして個人的にも、創作開店休業状態だったのが良いリハビリになったとか、曲を速く作るトレーニングになったとか、色々と得るものはありました。予定合えばまた参加したいです。

もっとサウンドプログラミング的なところまで首を突っ込めれば面白そうとも思っているんですけど、まあそれは追々様子を見つつで…。

そうだ、u1wTUの話もしないと。
プログラマ枠、イラスト・グラフィック枠に比べると、サウンド枠の人はまだまだ少ないと思います。私がそうだったように初対面どうしでたくさんチームが組まれてますし、あまり臆せず、興味ある方はぜひ。
制作期間中はDiscordでほかのチームの状況が何となく見えるので一種の開発合宿状態になり、「おれもがんばらないと…!」って気分になれてオススメです。

以上、参加されたみなさんお疲れ様でした!

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