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Unity1週間ゲームジャム「ふる」振り返り


Unity1週間ゲームジャムとは

Unity1週間ゲームジャムとはuniryroomというゲーム投稿サイトの管理者であるないちさんが主催するUnityというゲームエンジンで1週間でゲームを作るという企画。unity1weekやu1wと書かれたりもする。今回で5回目の参加。

作ったもの

「僕は君に振られたい!?」という女の子に酷い言葉を投げかけて振られるゲームをコトバッチさん、FALLさんと共に制作。

このチーム「あおバッチFALL」は「unity1week Team Up!!」というコミュニティで結成。

unity1week Team Up!!とは

MetaFormerさんと僕が主催をしているゲーム制作者とアーティストが繋がる架け橋となることを目標とするコミュニティ。u1wTUとかTUって書かれることもある。詳しくは下の記事を確認。

前回はテストケースということで3チームが結成されましたが、今回から本格始動!タコイカさんにメインビジュアルを描いてもらい、Twitterで大々的に募集。

反響はとても大きく発表前は20人ほどのサーバーメンバーが今では160人越え。最終的にこのコミュニティで30チーム程度生まれた。

チーム「あおバッチFALL」結成

u1wTUの軽い告知をした後、激推しイラストレーターのコトバッチさんより参加したいという旨のDMを受け取った。コトバッチさんの絵のゲームが見られるかもしれないとテンション上がりまくり。

そこから数ヶ月経ち、u1wが開催される一ヶ月くらい前になるとコミュニティ内でチームを組み始める流れができ始めた。この時点でチームを組んでおくと温度感の確認や素振りができて良い感じになると思う。こう書くといやらしいが人気者は早いもの勝ちなので、好きな人を先に越されたらどうしようという焦りがあった。

そんな時にコトバッチさんが「都合が合えば参加したい」という書き込みを見た瞬間突撃しチーム「あおバッチ」結成。その後は好きなものの話をしたり、u1w外で何か作りたいってことだったので素振りでそのゲームを作っていた。

このままチーム「あおバッチ」としてu1wに参加する予定だったところに黒船が襲来。(多分)MetaFormerさんが引き連れてきたBMS作者軍団だ。BMSについては下を参照。簡単に言えば音や映像を作るプロ達。

今までのゲームジャムでサウンドはこだわっていなかったが、折角こういうコミュニティにいるなら色んなロールと組んで経験を積んでみようと考え、自己紹介に置かれている作品を聞いていた。MetaFormerさんの周りの人が多いからか裏路地のようなディープな曲が多く「コトバッチさんの絵とは合わないかな」と思ってた。MetaFormerさん曰く闇のBMS作者らしい。

諦めずに聴き続けていると突然、暗黒の中に差し込む光のような爽やかな曲が流れてきた。それが光のBMS作者であるFALLさんとの出会いだった。一目惚れして売ってるCD速攻で買ったし今でも聴き続けている。

FALLさんはチームを募集しておらず、様子見で見学だったが「リハビリでも構わないので組みませんか!?」と突撃してチーム「あおバッチFALL」が誕生した。ちなみにコトバッチさんもBMSを嗜んでいたのでFALLさんのことを一方的に知っていたらしい。

制作風景

前置きがめっちゃ長くなってしまった。一番大事なところかもしれないけどここからはマキシンコーでいこう。

月曜日の0時にお題が発表。

お題が発表され企画アイデアをみんなで出し合ったが6分で決定。

天才

チーム人数が多くなると発想も多くなることはかなり強いと思った。もちろんディレクションも大変だけど。

そんなわけで方向は決まったので企画を詰めていく。

素材のフォーマットは初日に決めたかった
嫌われるように努力する方向が決まった瞬間

最初出したイメージ図の時点ではあまりにシンプルすぎてフックがちょっと弱いな~と思ってたところでFALLさんが良い感じに捻じ曲げてくれました。

Twitterで進捗が流れてきて知ったけどこの時点でのコンセプトが同じゲームが作られていた。このコンセプトでも女の子が辛辣にごめんなさいしたり、間違えて告白を受けた時の表情がとても良かった。遊びなさい。

フックを強くする方向に思考がスイッチした僕が頭に思い浮かんだのはオジサンメッセージ。僕の大好きなおじさん構文を作るボードゲームだ。カオスな文章を作ったら思わずシェアしたくなる。楽しい。

この時点でワードを組み合わせて女の子に変なことを言うゲームが完全に確立。イメージの共有のためにChatGPTを用いておじさん構文を作ってもらおうとしたが倫理的な問題でNGだったので、ちょっと工夫して通したら悪魔の蓋を開けてしまった。

画面はほぼ確定

おじさんに対して辛辣な意見が出てるが画面は問題なさそう。ワードの内容をどうするかがまだ決まっていない状態が続く。

キザな方向に持っていく
短くまとめてだんだんそれっぽくなってきた
ChatGPT君便利すぎる…

ただ振られたいってだけだと気持ち悪いのでクリーンな振られたい理由も考えつつ、ゲームを繰り返し遊ぶ理由も設定に組み込む。

設定はここで決まったので、より詳しいゲームのイメージを共有するためにゲーム制作を開始。

ほぼ完成版と変わらない画面構成

作業の手戻りはハチャメチャにモチベが下がるからイメージの共有はチーム制作をする上では過剰なくらいがちょうどいいと考えている節がある。

上のイメージを共有した際FALLさんより「どんな世界観なの?」ってツッコミが来た。だからイメージの共有をする必要があったんですね(メガトン構文)。

その後コトバッチさんより「みのりちゃんを主人公とするなら自然が好きだから水族館とかどう?告白の雰囲気も出そう。」と来たのでシチュエーションもかなり固まった。

1日足らずでみのりちゃんのキャラクターシートと立ち絵が生えてくる。コトバッチさんの作業速度やばい。ドン引き表情もいただいてテンション縛上がりな僕。

立ち絵をいただいたので早速ゲーム画面に組み込み

キャラクター設定やゲーム画面を共有したとこでFALLさんも作曲イメージが湧いたようだった。

みのりちゃんの設定をワードに反映していく

プレイヤーの反応から逆算してゲームを作っていった。リザルトを罪状みたいになったら思わず口に出したくなるよね。みたいな。

フリーランスであることを利用して1日16時間稼働という時間の暴力を使いお題発表から2日後にはゲームが遊べる段階になった。演出を盛ったり面白いワードを用意するフェーズに入る。

ワードと得点はExcelで管理

お題発表から3日後にはuniryroomにゲームをアップロードし、コトバッチさんとFALLさんに雰囲気を確認してもらいつつ、ほぼゲームとして完成しているのでシナリオ制作に入った。

コトバッチさんが描きたいものを優先したかったのでイメージするシナリオを共有してもらう。ここでもできるだけ早くシナリオを書いて、イメージの齟齬がないように細心の注意を払う。

届いた素材を組み込んだり手触りを調整して迎えた最終日、僕は麻雀をしていた。RTA走者同士が戦う麻雀大会と予定が被ってた。オニメンゴ。

麻雀大会の裏で届いた素材を組み込んで、20時に一斉に公開!おつかれさま!

結果発表

公開から2週間、ユーザーによる評価期間を経てランキングが発表される。「君は僕に振られたい!?」の結果は…

総合6位!!!わー!!!凄い!!!ランキングが一番大事じゃないけど、やっぱ入ってると嬉しい!!!こんな順位は初めてだったので素直に嬉しい。遊んでくれた人とチーム「あおバッチFALL」に感謝…。

最後に

個人的に嬉しかったのは「unity1week Team Up!!」の作品含めて可愛くて面白いゲームが多かったこと。可愛いゲームが好きだからコミュニティ運営してて良かった。

「unity1week Team Up!!」の規模が大きくなったことで多くの課題が見えてきたので次回開催までに改善して、もっと素敵なゲームが増えたらと良いなぁ。

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