出生前診断、受けました。わたしは覚悟をお金で買ったのです。

出生前診断、色々な賛否両論があると思うんですが、わたしの場合25%(先天性異常のうち染色体異常が占める割合)の霧を晴らす代と事前覚悟を20万弱で買った。というお話です。

※なお数字の計算が苦手なので、安心%の計算はそうじゃないよ?はご了承ください(そして正しい導き方あれば教えてください^^;)

このテーマ自体で不快にさせてしまう方もいるかもしれません。そちらもご了承ください。

そして長いです!文章をまとめる才能の神様、オラに力を〜!

35歳を過ぎてたので、病院で案内があった

紙をもらう前に自分からフライング質問はしちゃったんですけどね(°▽°)

それくらい、妊娠記事を漁るとNIPT中心に広告が出るわ出るわ。病院がめちゃくちゃバナー回してるんですよねー。

出産予定の産院では、院内でやれるクアトロ検査や確定診断の案内、NIPT認可クリニックの一覧を貰いました(通っている産院ではやっておらず、紹介制になるとのこと)

無認可と認可の違いについては、助産師さんとお医者さんの見解がかなり違くて、戸惑いました。

お医者さん=強く認可を進める

助産師さん=民間で出来るところもありますから、色々調べてみるのもありかもしれません。

※たしか民間て言う言い方をされてたような...これを脳内で無認可と変換してました。齟齬あれば申し訳ないです><

私が受けたNIPTとは

NIPTは母体の血液検査のみ・10週以降で出来る非確定的検査です。

確定検査である羊水検査や絨毛検査は流産の確率があるのですが、NIPTはそれが無し。確定検査を実施する前のスクリーニング検査として受けるものになります。

私は色々悩んだ末に認可クリニックで受けました。無認可は性別がいち早くわかるし、やってくれる検査項目も多いんですが、ここで担当の先生にあんなに強く認可と勧められたのに無認可だとカドが立つのではという忖度で、なんとなーくで認可中心で検討を進めました。

認可は何かあったときの確定的診断費用もインクルードされているところが多かったので、明朗会計なのはよかったですね。

※一部無認可クリニックさんも確定検査をNIPT料金内でやってくれるところもあります。

あと認可はカウンセリングが都度あるところが多く、迷ったら相談が出来るのも○。※ただコロナで今簡略化されてしまってるところも><

認可クリニックのNIPTで分かることは、主に21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの異常。

無認可だと全部の染色体調べます!が売りだったりすると思うのですが、認可クリニックの先生にそのメリットデメリットを質問したところ、「他の染色体異常はそもそも妊娠継続が難しいほどのものであるか、もしくは染色体異常が出たとしても、妊娠中断を迫るほどの異常ではないものか、どちらかなんですよ」とのこと。

認可はやはり無駄に心配をさせない、という方針なんですかねー

※性別教えてほしいなーと思ったりしたけど、万が一それで決めちゃう人がいたら、、という観点で省いてるのかな... ううむ、分からん...

ということで、メリットデメリットを簡潔に教えてくれた認可クリニックの説明で納得して、そのまま検査をしました!

本当は一日目は夫婦カウンセリング、後日検査が普通なのですが、コロナで色々簡略化されてそうです。私は当日自分だけで受けられましたが、今は特殊状況な気がしますね。

カウンセリングに重きを置かなければ、正直認可でも無認可でも変わらない気がします。病気の知識が無さすぎてビビって認可にしたのですが、今は色々な方法で情報が入手できる時代ですし。

お得感はやはり無認可は圧倒的です。金額もミニマムに出来るところもありますし。


ここからは受けるまでの経緯の話になります。

まず旦那さんとの会話

旦那さんに真っ先に相談です。こういう会話は緊張...妊娠をとにかく純粋に喜んでくれてたので、万が一の諦めるという選択肢も伴うという検査について話さないといけない空気...

一度話したら、

そんなんあるんだ、ほぇー

と、まったく存在を知らなかった様子。持ち帰ってもらって、色々調べられるから、どんな検査か見てもらってからもう一度話すことに。

私が色々話すとその情報で10になっちゃうので、ググって体験談とか見せる作戦です。

そしてお互いの考えを持ち寄る会が開かれました。その会なんと合計3回。間の会話は省きますが、

旦那さんの最終の意見は、

「ハナ次第だけど、受けてもらいたい。分かることがあるなら分かった上で、俺は異常があったら諦める選択肢をとりたい。受けるならこう決めて受けたい」でした。

私からは、それを受けて以下2点を伝えました。

・正直迷ってる。心拍とか聞いてる分、途中で中絶なんて今時点でも考えられないし、これからもっと考えられなくなりそう。もし諦めるという選択肢をしたら、次に妊娠したいはもう望まないと思う。そしたら本当に二人で生活する人生を覚悟してほしい。

・そもそもこの検査って子供の先天性異常のうちの25%しか分からないのに、今から障害がある子は無理って意見が私は心配。父親になる覚悟出来てる?他にももっと大変なことや、産まれてから分かることあるよ?


これに対して

「あとで検査しておけば良かったのに、とは思いたくない。もちろんほかに何かある可能性もなくはないことは分かってる。それはしっかり向き合うのはもちろんだよ。

ただ、万が一子供のことで俺らの生活が悲しいものになるとしたら、それは違うと思ってて。俺は分かってるなら二人の今後のためにも諦める、二人で生きるも良いと思う」と伝えられました。

あとで、検査しておけばよかった...は、私も大いに思いそうなことなので賛成なのと、二人の問題なので、旦那さんの意思も尊重したい気持ちから私自身の結果に対しての決断はハッキリした答えは出ないまま、検査する方向で調べだしました。

旦那さんの回答にモヤは少し残りつつも、素直に話してくれたのはとてもありがたかったです。

いつも会話は下ネタしか盛り上がらない夫婦ですが(どんな夫婦だ)、この件は久々に会話が白熱しました。


信頼する友達に3人に受けようと思ってることを伝え、考えを聞いてみた

全員同世代です。

①Aちゃんの場合「わたしは年齢的に病院で案内がなかったから受けなかったけど、産んだあとに子供に病気があることが分かって色々考えさせられた。次もし妊娠したら受けるかも」

②Bちゃんの場合「もし障害があると分かったら産まないとなる。その判断に向き合うことは出来ないから検査は受けなかった」

③Cちゃんの場合「絶対受けない。どんな子であっても受け入れるから検査自体に意味がまるでない」

三者三様すぎる...!AちゃんBちゃんからは、受ける前から結果が出たらどうするかは決めておくべきっていうよね、とアドバイス貰いました。そう書いてあるネット意見も多いですよね...

Cちゃんパターンみたいに産むと決めてるなら、確かに不要かも..と思いつつ、まだまだ考えはまとまりません。


最後に母親にも相談した

「お母さんも妹のとき高齢出産だからってやったわー!羊水検査だったけど、もうあの時代は中絶を選べない時期にやったような?今考えるとなんでやったんだって感じだわー!」

すーぐ自分の話に持ってく母w

そして「いいんじゃない?それであんたが安心するなら。せっかちだからとにかく結果が早く知りたいんでしょ!」と。

母の答えで、ああ、そうか、これは私の知っておきたい欲求だなとストンと落ちましたね。

最後には「健康に産まれたところで、何があるか分かんないんだからね!あんたは身体が弱くていつも心配かけるわ、大きくなって元気になったかと思ったらトンデモ反抗期で〜」と大先輩からのクレームを受けるハメになりました汗

うう、、母、ごめんよ笑。


私の考え『結果を決めてから受ける』まで至れなかった。でも検査は受けた。

もう病気のことを調べれば調べるほど混乱。

一概に陽性だったら産まないって判断できない情報の洪水。

何より心配したのは、18トリソミー13トリソミーの異常では長く生きられない可能性が高いという話。この世に生を受けて生まれてきた我が子が、もし1年しか生きれなかったら。

私は弱い人間です。

私より遥かに長生きしてほしいと願う存在が、そうなってしまったら耐えられるか?苦しんでいる姿を見て産んで良かったと思えるか?

これが、一番心配でした。想像するだけで再起不能になりそうです。私が心を病んでしまったら、家族も大きくそれに巻き込むことになります。


親族に障害者がいたことも私が判断しきれない決要因としてありました。染色体異常ではないので、遺伝を心配したというよりは、家族の生活の大変さを見ていたから。

でも私はその親戚の人が大好きだったんです。よく遊んでもらってて。

間違いなく私の人生にいてくれて感謝している存在。

だからこそ異常があったときに諦めると一択で思えませんでした。

産むと決めたら、産んでから戸惑うより、大変になる覚悟を持っておくという選択肢も自分で持っておきたい、という結論に至りました。母の言う通り、せっかちで知れるのに知らないままにしておくということがどうも出来なかったんですよね。

今から結果を決めきらなくていい。結果が出たら全力で向き合おう、と。

何かあったら諦めると決めたと思っている旦那と揉めたとしても、結果が出てからの私の考えをまた話すんだ。もしそれが一人で産み育てるということになっても。と覚悟を決めて検査に挑みました。

検査結果

陰性でした!正直めちゃくちゃホッとしました。

結果が来るまで気が気じゃなかった。

陰性だったことが良かったというか、結果が知れたことにモヤが晴れたというか。

ちなみに相談した友達Cちゃんは、結果を報告したのですが、スルーされちゃいました💦

恐らく、、完全なる推測ですが、陰性でホッとしてる私に嫌悪感を抱いてしまったのかな??と。

結果が出てからの判断を決めきれていないことも話していたので、コイツ陽性だったらどうするつもりだったんだ?となるのは彼女の思想からは当然の嫌悪感かなと思います。

ちょっっっとスルーは寂しかったですが涙、彼女の対応に対して怒りは全くないですし、彼女の真っ直ぐな意思からすると、さもありなんという感じです。

私も私の考え方として堂々としていていこうと思います。


最後に

そのお金、産まれた子供に使いたい意見もめちゃくちゃ共感しつつ(高すぎるんじゃー!)、冒頭の繰り返しになりますが、

私はここまで考えさせてくれたことと、産むまでの25%の霧が晴れる精神的安心と、何かあったときの向き合う覚悟を20万弱で買えたと考えると、総じて受けて良かった!です!

出生前診断で問題となるのが、一番は倫理観念だと思います。9割を超える人工死産判断がされてるという現実。染色体異常をもってもたくましく健やかに生きている子供たちも大勢いる一方で、悩みを抱えた母親の悲しい行動で事件にまで発展していることも。

色々な人がいて、今の生活状況、考え方や生い立ち、育った環境、バックボーンもそれぞれです。

でも、実際の子供に向き合うのはその親でしかないんですよね。

子供を産んでない人が色々言うなんて!という意見もありますが、私はそういう人たちが予め思想持っておくのは素晴らしいなと思います。(当事者じゃないのに考える時点で立派すぎる)

一方で、同じママやプレママという立場であったからといって、説得力が増すことを良しとして、自分の中の倫理観や正義感で違う選択肢をとる人を攻撃するようなことがあってはならないなと思います。自戒の念を込めて。

妊娠継続を諦める選択肢も、諦めない選択肢も、簡単に判断してる人ばかりではないはず。

どちらの選択にしても、当事者のご夫婦の精神的負担はかなり大きいはず。選択肢を言い争うのではなく、当事者のご夫婦やお子さんのケアの仕方が前向きに議論できる、選択を応援できる世の中になってほしいなと願ってます。


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