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パニクる条件=同時に話しかけられる

ランチを予約したくて、新しいレストランに電話をした。
3つの条件を確認したかった。
●5名席
●12:30~14:00
●メニューで、子供が食べられるものが十分ある

希望の時間帯では席がとれないことがわかった。ただし、12:00~13:45ならテーブル1つだけ確保できると。家族の都合で12:30からしかいけないから、12:30~13:45。1時間15分、3人子供+夫婦 で、かなり厳しい時間のながさ。
こうなると、メニューを事前に注文しておけば、何とかなる!
そう思って、メニューについて詳しくヒアリングし始めた、そのとき。

"Mommy, Mommy!!" お、、脳の違う部分が反応したらしく、一気に電話口で話す店員さんの言う説明が入ってこない。(ちなみに電話の音量は十分だ。)
この時点で、ストレスメーターが10のうち5まで一気にあがった。

「すみません、もう一度、いまおっしゃったことを言ってくださいますか?」と、店員さんに伝えた。店員さんは丁寧に説明を始めてくださったと同時に、
"Mommy, moooooommy!!!! Ahhhh!!!Mommy!!"
と末っ子が私の耳元にきて、大きな声で繰り返してきた。
店員さんの話は100%聞こえなかった。電話の音量は十分だ。しかし脳が完全にフリーズしてしまったのだ。
この時点で、ストレスメーターが10のうち10。
そして、すぐ横に立っていた夫に言った。
「ごめん、代わりにメニューを確認してちょうだい。」
夫は驚いた様子だった。


結局、夫は予約を断念した。
メニューが十分になかったことや、すぐに仕事にいかないといけなくてじっくり相談する時間が取れなかったこともあった。
夫が電話を終えると、私に言ってきた。
「あんな風に、電話の途中で急に変わったら、困るよ。相手の方に失礼やで。」
ストレスメーターが10のうち10を振り切って、100に爆発。
なぜか?


その時、あたまの中では、いままでの、類似したシーンがぼんやりとした状態のまま、一気に流れていたのだ。
心の叫びはこうだ。
「どうして、いつも、こんなレベルでパニクるの!!!」
「そして、周囲から、容量小さい人間、仕事ができない人間って、ジャッジされるのが、いやだー。」
そう、事実だ。だから自分でも認めている。
ただ、都度都度、いろんな人に表面では言葉で丁寧に指摘され、心の中ではばかにされて、こんなできないやつ、久しぶりや、と思われていると想像してしまい、自分の価値を最低評価し、とても悲しくなってしまうのだ。

 
ただ、今回は、初めて一歩先を進んだ。
それを一番今日は書き留めたくて、末っ子が昼寝を始めた今、必死に綴っている。


3秒で心の中を整理した。こんな感じだ。
●事実はなにか。
私は、ストレスメーターが振り切っていることだ。
●なぜそうなるか。
それは、いままでの類似したシーンがフラッシュバックし、その都度感じた気持ちを思い出しているときだとわかった。それは、そんな自分に対する怒りと、ジャッジしてくる出来る人に対する怒り。しかし、その怒りは、二次的感情であり、それに隠された、深い悲しみが中心あった。
●どんな悲しみなのか。
そう、私は悲しいのだ。変わりたくて今まで仕事でも家庭でも試行錯誤してきたが、同じ状況が何度も起こることに対する、成長しない自分に対する悲しみ。そして、周囲はみんなできる人たちで、その出来る人たちからどんどん置いてけぼりにされる悲しみ。
●どうしたいのか。
夫に次のことをわかってほしいとおもった。
努力してきたこと、それでも変わらないこと、そして今まで何度も傷ついてきたことをわかってほしい、これからは責めないないでフォローしてほしいこと。
●カメのように。そして、確実に。
これは他人には言いたくないことだった。世の中の流れは速く、加速していき、私のお願いを聞いただけど、誰も相手にしてくれないと思うからだ。それほどにネガティブにとらえている。それでも、自分なりの生き方を模索して、カメのように遅くても、確実に進歩したいと本気で思っているのだ。


夫に伝えた。2分くらいのやり取りだったと思う。
夫「あんな風に、電話の途中で急に変わったら、困るよ。相手の方に失礼やで。」
私「ごめんね。でも仕方がなかったの。同時に話しかけられたら、何を話しているかわからなくなったの。」
夫「だからって、なんで俺に急にふるねん。もう一度聞いて、最後まで自分で対応しなさいよ。」
私「うん、そうしたかった。だけど末っ子が居たから、同時に話しかけられる状況がかわる見込みがなかったから、そのままがんばっても、話がわからないまま、説明を繰り返してもらい、堂々巡りになっていたとおもったから、どうしようもなかったの。」
夫「え?それでも最後まで自分で対応してちょうだいよ。」
私「最後まで対応するとしたら、話がわからないから、とりあえず、予約を諦めて電話を終えることしかなかったよ。でも、私はあなたから頼まれたことよ、これは。あなたは、家族でここでランチできるか確認して電話して予約をとってほしい、と言ったじゃない?だから、ここを断ることは、あなたの依頼に応じられなかったことになるでしょ。」
夫「。。。。」
私「私は、何としてでもこのランチの予約の可能性を探らなければと思ってたのよ。その結果、2つの選択肢が自分にはあったのよ。①途中であきらめて電話をきる。(でも無責任だと思ってやりたくなかった) ②途中であなたがまだ部屋にいたからバトンタッチして、可能性を代わりにさぐってもらう。」
夫「なんで自分でできひんの?電話でゆっくり聞いたらいいだけやん。」
私「私は、同時に話しかけられたら、脳がフリーズするの。たかが子供のこえかけでも、ママ―ママ―と呼ばれただけで、目の前で話をしている大人の話の内容が完全に理解できなくなるの。容量小さいの、わかっているし、なんでそれだけでフリーズするねんと思うのも、わかる。今まで仕事で、いろんな人に、飽きれられた表情をみてきたから、わかっている。自分でもいやだよ。でも、わかってきたことは、周囲のほとんどのママは、子供が途中で話しかけてきても、そのままママトークを続けて、同時対応できるのよ。私みたいにパニクる人、今まで出会ったことがない。すごく自覚している。だから自分でもいやなのよ。でも努力してきたのよ、自分が一番嫌なんだから。仕事できない人と上司や同僚に思われるのは、すごく嫌だから。試行錯誤してきたけど、無理なのよ。職場で、上司に何か指示された直後に、お客様から何か言付けされたら、上司の指示を書き留めたメモをなくしたら、何を指示されたら、まったく分からなくなるのよ。思い出せないの。社会から求められていない人間と思っているよ。でもそうやって、何度も『なんで?』みたいな反応されてきて、すごくつらい。同時に話しかけられることに関しては、私は変わらないと思うから、あなたには、理解してほしい。社会には理解を求めていないから、社会不適合者としてどうやって生きていこうと思っているよ。」
夫「いやあ、そこまで自分を諦めなくていいんじゃない。まあ、わかった、わかった。」


ちゃんちゃん。
そう、「そこまで自分を諦めなくていいんじゃない。」に救われた。
自分の発言の一番最後のセンテンスは、女性的な感覚で、言ったなあと思った。引き留めるような何かを相手が言ってくれる気がして、ぎりぎりのところまで自分を落としてみたのだ。私はやっぱり女だなと思う。そして、夫の最後の救いになるようなメッセージから、思い立った。
そこまで自分を諦めず、まずは、そんな自分の、困りごとを、言語化しよう。書くことで、気持ちの半分は落ち着くからだ。残り半分に関しては、これから考えていこうと思う。書くことで、人は考えが整理され、考えが整理されることで、希望を見出すことができると信じているからだ。そう、私は自分に希望をもつための、方法を探っていこう。自分を諦めない、第一歩だ。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたは、「出来る人」側かもしれないし、私と似た境遇にいる人かもしれないし、どっちでもない人かもしれない。
わたしのまわりには、出来る人が、たくさんいます。あなたはどうですか?あなた自身はどんな人ですか?

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