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接客に夢中になって気づいたこと

新卒から約20年。
サービス業でしか働いたことのない私。

「一期一会」という言葉がぴったりで
出会う人との会話が楽しく、やりがいも感じていましたが、最近ふと自分のことを俯瞰してみる機会が増え、気づいたことがあります。

それは
「人を満たすことばかり考えていて、自分のことを全く満たせていなかった」ということです。

このことに気づき始めたきっかけは、
子育てでした。
長男を出産してから、育児中心の生活になった途端、「なんで私はこんなに我慢してるのに!」という気持ちがあるのを感じました。
でも、その気持ちを「そんな風に思ってはダメ!」と見て見ぬふりをし続けていました。

育児をしてたら我慢は当たり前。
子供のことが第一優先。
誰に言われたわけでも、強制されたわけでもないのに、なぜかひたすらそれを守り続け、自分で自分の首を絞めていることすら気付いていませんでした。


仕事でも育児でも
自分以外のお客様や子供ばかり満たすことを考え続けた結果、自分自身が悲しいと悲鳴をあげ始めました。
でもそれはストレートに「悲しいから泣く」という表現ではなく、子供や旦那(1番大切にしなくてはいけない人たに)に八つ当たりという行動で表れてきました。

いつもイライラしてきて、気持ちに余裕がない。
自分でもなんでこんなにイライラしているのか分からない。
そして自己嫌悪。。

そんな時に一冊の本に出会いました。

泣いている子どもにイライラするのはずっと「あなた」が泣きたかったから

福田花奈絵/サンマーク出版

ずっと自分ががんばって、我慢してきたからなのか!
そう思ったら心がすーっと楽になって
自分の心の声を聞いてあげようという最初のきっかけになりました。

子供の食べたいものばかり優先してきたけれど
「私は何食べたい?」と自分に聞いてあげる。
(なぜか子供と一緒のものを食べないといけないと思っていました)

行きたい場所も子供の意見を優先するのではなく、自分も一緒に楽しめそうな場所を提案してみる。
あまり乗り気がしないものは「嫌だ」と断る。

すると少しずつですが
「私」が満たされていく感覚があり
驚くほどにイライラすることが減ってきました。

最近はゲーム感覚で
「これしたい!」と直感的に思ったことをいかに
実現させてあげられるかをやっています。

そしてその自分との約束をきちんと守る。
自分との約束をまぁいっかーと先延ばしにしてしまったり、「また今度」と守らないことも多いのですが、そんな時はもう1人の自分が裏切られて悲しんでるのを感じます。
するとごめん!ちゃんとやるからー!と約束を守ることができます。
コツコツ自分への信頼をためていくと、自分が満たされて、その満たされた気持ちでお客様に接するとよりいい接客ができる気がしています。


自分を自分で満たす

それは自分との小さな約束をしっかり守るということ。やりたいことをやらせてあげる。
その土台がないと、どんなにいい接客をしようとしてもある日心がぽっきりと折れてしまうかもしれません。

まずは自分を満たすことから。
昔の自分に伝えられたら…と思う言葉です。

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