体外受精への不安が爆発ー不妊治療をふりかえる
採卵周期に入る前に
11年続けていた仕事を退職して、いよいよ体外受精に臨みます。
最後の人工授精(有休消化中)から採卵周期に入るまで、2周期お休みしました。
健康保険の手続きが複雑で、高額な医療費がかかる採卵周期は夫の扶養に正式に入ってから始めたいという思いがきっかけでしたが、通院も薬も何もない2ヶ月は夫とサンライズ出雲に乗って旅行に行ったり、短期のバイトで小銭稼ぎをしてみたり、気ままに過ごすことができました。
気ままにダラダラと、不妊治療のことなどすっかり忘れた日々を送っていた私でしたが、年が明けて2024年1月。
そろそろ生理が来そうだなという頃に、思い出します。
生理が来たら採卵周期だ・・・怖い。
不安が爆発
採血ですら手汗かいちゃうほどビビりな私。
毎日注射でしょ?怖い。
採卵ってお股から針入れて卵巣にぶっ刺すんでしょ?怖い。
やらなきゃいけないのはわかっている。人工授精7回やってだめだったんだから、もう体外受精に進まないと。わかっている。でも怖い。
それに体外受精でも顕微授精でも結果が出なかったら、もう終わりだ。。私より子どもを欲しい気持ちが強い夫は、私のことを必要としなくなるかもしれない。
妊娠できそうな若い女性と一緒になればよかったとか、思うかもしれない。もうすでに思っているかな。
あー未来が怖い。怖いけど、進むしかない。
・・・こんな思いを抱えて、覚悟もして、採卵周期に入ることを夫はわかっているのだろうか?
いつもポジティブな夫は、能天気なだけ?
男の人は痛くないもんねぇ・・・人工授精で妊娠しようが、体外受精で妊娠しようが、どっちでもいいよね・・・不妊治療なんて、どうでもいいよね
生理前のPMSも相まって、不安や攻撃的な気持ちが悪い方向へ、ぐるぐるぐるぐると巡っていました。ひどい。冷静に考えれば、不妊治療にかなり協力的な夫のはずなのに。
そして「こんな気持ちでいることを、夫にわからせないといけない!!!」という性格の悪い焦燥感で、仕事から帰ってきた夫に上記の内容をいきなりぶちまけました。
伝え方、伝えるタイミングが最悪でした。PMSのなせる業。
本当に申し訳ないぶちまけかたをしました。
夫「まだ30代前半なんだから。共通の知り合い夫婦にも40歳近くなってから子どもができた夫婦がいるじゃん。」←その夫婦、不妊治療したのか知らない。欲しい時がその年齢で、サクッとできたかもしれない夫婦と比較されても。
「痛いことが怖いことはわかったけど、代われないよ。」←別に代わってほしいんじゃないよ。
「もっと先のことに目を向けないと。仕事だってそうだよ。」←先のことを考える余裕なんてこっちにはない。今!今で精一杯!仕事と不妊治療は違う。仕事辞めた私を馬鹿にしてんの?私だって仕事辞めたくなかったよ。
考える余裕もなく夫が呟いた言葉に、また噛みつく私。
結婚して2年半。穏やかでポジティブな夫とケンカらしいケンカをほとんどしたことがなく、多少空気がピリッとしたことはあっても、ここまで私がギャンギャンやってしまったのは初めてでした。
翌日には謝って普段通りの生活に戻ったものの、何となく気まずい空気が流れたまま、数日後に生理が来て採卵周期に突入します。
採卵周期で空気が変わった
採卵周期に入ったけど病院に通うのは私だけだし、夫には採卵日が決まったら(採精があるから)お知らせすればいいや。
そう思っていた私ですが、病院が終わったらLINEほしい。と夫に言われ、人工授精周期の頃、診察が終わった報告のLINEを送るとポジティブな返信に救われていたことを思い出しました。
採卵周期の通院はほとんど毎日で、その通院のたびにLINEをすると、「お疲れ様。頑張ってくれてありがとう。」と返信が来ました。
夫が仕事から帰ってくると、何度も「頑張ってくれてありがとう」と言ってくれました。
私が採卵周期の不安にまかせて吐き出した言葉について話し合う時間も取れて、採卵周期に入ったことで空気が変わっていきました。
聞けばこの時期に、会社で女性社員の体調の変化についての勉強会があったそうで、医師がホルモンバランスの変化についての論理的な説明や女性のメンタルとの向き合い方(!)について学ぶ機会があったそうです。
さらにこのあと、恐怖の自己注射!で、夫との絆が深まります。
きっと深まった。
自己注射のことは次回!
(夫、あのときはごめんね。)