noteの街に風が吹く:小説的考察【7話・最終回】私に足りなかったもの。
昨日の夜は自問自答しているうちにテーブルに突っ伏して眠っちゃったから寝不足気味だ。
私はそんな事態を招いた張本人の「ムギ」に相談するため、職場で顔を見るや声をかけた。
「聞いて欲しい話しがあるんだけど、お昼一緒にどう」
「じゃあ、あのおばちゃんの定食屋でいい?」
「ええそうしてちょうだい」
ムギと私はあまり混まないようにお昼どきより少し早くお店に行って、日替わりランチの“煮込みハンバーグ定食と豆腐サラダ”を注文してからいつもの隅っこの席に座った。
「もう、ムギのせ