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日記2023.8.29 番付発表

昨日は大相撲の番付発表がありました。新大関に豊昇龍関、新関脇に琴ノ若関、そして新小結に錦木関が昇進。
錦木関は33歳にして初の三役です。初土俵から所要103場所での新三役は戦後6位のスロー出世だとか。そのことを問われた錦木関は「僕の中では中堅かなと思ってます。30歳前後で辞めていく人もいますけど、年がいってから番付け上がる人もいるじゃないですか。人それぞれなので。まだ玉鷲関とかもいるので、その人を見習って、年を取っても優勝できるというのを目標に頑張りたいと思います」と述べています。(8.28 報知新聞社)
話題に上がった玉鷲関は今年39歳。関取の中では高齢ですが、それでも先日の名古屋場所では8勝7敗で勝ち越し、九月場所では西前頭3枚目に番付を上げました。30代後半になっても、まだまだやれるんだ、と後輩達の希望にもなっているんですね。いくら年齢を気にしないと言ったって、身体が衰えていくことは人間止められない。だからそんな身体と、そしてメンタルとどう付き合っていくのか、というのは難しい問題でもあります。とくに身体でぶつかっていく相撲の世界では尚更でしょう。

玉鷲関って、わたしは本当に素敵なお相撲さんだなといつも思っています。
趣味は手芸だそうです。「なんでも自分で作っちゃうんだ」と言っていました。

手芸をしているあいだは時間は自分だけのものになります。

彼がクロワッサンの対談で語っていた言葉です。
わたしも思い詰めた時や時間を持て余している時に、ひたすら編み物や刺繍をやることで、自分を救っていた時期がありました。小さい頃におばあちゃんが入院していた時には毎日コツコツなんか作っては枕元に届けていました。大人になってその記憶が蘇った時にあらためて手を付けてみたら、自分が自由な存在であるという気がした。手を動かして時間をかけて何かを拵えていく。非常に人間的な営みだと感じます。
そうして蓄えた元気は、わたしの場合は他の音楽活動なんかにも活かされているんじゃないかなと漠然と思います。

先ほどの言葉はこちらの対談で出てきました。

手芸や料理で自由を手にすることにより、人生の中に喜びを自分で見つけることができるし、家族や身近な人を思う時間を作ることができる。それが糧になる。
玉鷲関の強さの源泉はこういうところにあるのかなぁなんて思います。
自由を手にする力って、最強だよね。かっこいいです!もう一度優勝してほしいなぁー!


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