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iPad mini6とiPadOSの感想

最近、第6世代のiPad mini(mini6)を購入しました。既に様々な感想が散見されますが、自分も書きたくなりました。

そもそもAndroid派の自分ですが、手元に1台Appleのデバイスを置いておきたいという欲求から、去年に第4世代iPad Air(Air4)を購入し、今回Air4とmini6と交代させる形になりました。Air4ではストレージが64GBで容量に困ったことがあったので、mini6では256GBを選びました(ストレージの問題がなければ乗り換えなかったかもしれません)。

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mini6というデバイスは、iPadOSと切り離すことができませんので、今回はそれと合わせて良いところ、不満なところや話題になっていることについての私見もまとめたいと思います。

素晴らしいところ

 1. ペンの使用感

タブレットで手書きメモやノートをとりたい場合、今のところiPadシリーズ以外の選択をするのは難しいです。アプリの充実度が全然違います。さらにiPadOS15になり、どんな画面でもメモを呼び出せるようになりました(クイックメモ機能)。

mini6の場合、片手で持って片手で書くといった使い方が簡単です。他のiPadだとサイズが大きく、机などに置いて書くのが標準になると思います。

私は3000円ほどのサードパーティ製ペン(ESR製)を使っていますが、ストレスはありません。

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 2. SlideOver

合わせて紹介したいのが、以前から実装されていたSlideOverです。開いているアプリを閉じずに、アプリを呼ぶことが出来ます。SlideOver内の下にあるジェスチャーバーを右や左に動かすと、被せるアプリの切り替えもできます。

私が一番よく使うのは電卓です。クイックメモとSlideOverにより、なんと「ゲームを閉じずに電卓と手書き計算を使用して、アイテムドロップのAP効率が分かるようになった」のです!(軽めの計算問題と思ってください)

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 3. 基本的な性能

今やこれら複数の操作をしても、まったく処理落ちすることがない時代になりました。Appleの製品は他を圧倒するハードウェアを、しっかりと安定させて使いこなしています。

私が一番驚いたのがSafariの速度です。異常なレベルです。

mini6はゲームをするのにも威力抜群です。iPhone13 ProよりCPUのクロックダウンがされているとのことですが、バッテリーの大きさと放熱性能を考えるとmini6にも大きな強みがあります。

 4. かばんを選ばないサイズ

少し大画面が恋しくなることもありますが、やはり外に持ち出すのが凄くラクになりました。

Airとminiで悩んでいる人は、普段使っているカバンを見てみるのが良いと思います。どちらもポケットには入りませんし、A14チップとA15チップは使っていてそれほど差を感じません(性能が高すぎて)。


不満なところ・改善を期待すること

 5. カメラが出っ張っている

昨今では当たり前ですが、カメラが出っ張っています。高性能なカメラレンズが必然的に大きくなることは承知しています。背面ガラスの端末においては、机に置いた時に割れにくくなる効果もありました。

しかしながら、机に置いてペンでメモをとる時など、「iPadにおいて背面はフラットな方が嬉しい」のです。

私はmini6の機動力を活かすために、できるだけ裸に近い形で使いたいので、汎用スタンドと透明なTPUケースを買いました。マグネットで取り付けるケースは側面が保護されないので、mini6のケースには純正ではなくESR製のハイブリッドケースなどをお勧めします。

最近のケースは側面保護もしつつ純正ペンシルの充電もできるものがありますよ! Air4やmini6は背面が綺麗なので透明なケースと相性が良いです。

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 6. ソフトウェアキーボードが使いにくい

これはAndroidユーザーとしての永遠の悩みかもしれません。なぜ左右キーが無い、、、? 非常に使いづらいです。おこです。

 7. 上下にSplitView(画面分割)できない

SplitViewの柔軟性をアップデートしてほしいです。縦画面でも左右にしか分割できないのは不便です。

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Androidなら上下に分割できます。なんならゲームアプリの同時起動もできます。

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 8. ホームでSlideOverできない

絶賛し活用しているSlideOverですが、ホーム画面では呼び出せません。なぜ。改善を希望します。切望します。

なお、クイックメモは呼び出せます。

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 9. Safariの拡張機能がまだ少ない

今後期待していることは、最近解禁されたSafariの拡張機能です。たくさんありますが、ほとんどが広告ブロックやセキュリティ関連ばかりです。

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 10. iPadは、もはやペン使用が前提?

私はペンを大いに活用させてもらっていますが、ペンだけが特権的に使える機能があるのは不満です。「画面左下隅からのスワイプでスクリーンショット」のことです。

ペンで左下隅から中央になぞると、スクリーンショットが撮られ、すぐに編集画面に移行します。そのままペンで書いたりできるわけです。

正直、指でも左下からなぞってスクリーンショットが撮れるようにしてほしいです。ペンが無いと、電源ボタンと音量ボタンをいちいち同時押ししないといけません。

mini6に限らずiPadシリーズを検討している方は、サードパーティ製でも良いのでペンも考えてみてください!

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話題になっていること

 11. ジェリースクロールについて

mini6を検討している人は、ジェリースクロールという現象が気になっているのではないでしょうか。

先に言うと、私は気になりませんでした。たしかにゼリーのようにプルンプルンとスクロールされているのですが、スクロールしながら何かを閲覧するということはまず無いので、何をしていても実用に問題はありませんでした。

この問題は「ゼリーのように見える」という目の錯覚の話ではなく、物理的に「ゼリーのような表示になっている」というものです。スクロールしている時をスローで撮ってみました。

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mini6のディスプレイは、電源ボタン側(右)から音量ボタン(左)の方へリフレッシュしています。

処理の流れとして、
①デバイスがスクロールを検出する
②それに合わせて画面を描き換える
ので、タッチの反応に対して「右側より大きな遅延が、左側に発生している」ということです。ペン描画の遅延も、スローで見ると左側の方が大きいことが分かります。

これにより、画面の左側をなぞると右側のほうが先についてくるという不思議なことも起きます。

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アップデートで直るかは分かりません。個人的には修正の期待は薄いと思います。

なぜならAppleが「仕様です」と言っていますし、mini6ではこれが「最速で操作の結果を画面に反映させる方法」だろうからです。ペン描画などをするのにもレスポンスは速ければ速いほど快適なので、mini6はこのままで良いのではないでしょうか。


まとめ

無難な結論で申し訳なくなりますが、iPadシリーズはどれも高性能ですので、「画面サイズ」で選ぶことをお勧めします。Air4よりmini6の方が高性能で安いのですが、Air4の価値が下がったとは思いませんでした。

mini6は、各種レビューで絶賛を浴びている通り素晴らしいデバイスだと思います。ゲームをしたり素早くメモを取るのに、これほど最適なデバイスはこの世に無いかもしれません。

対してAir4は学習ノートとして便利ですし、マルチウィンドウももっと有効に活用できると思います。さらに私の大好きな漫画には最適なデバイスです(横画面の見開きだとmini6は少し小さいので)。


iPadを使っていると「子どもの頃こんなものがあればな」と、よく思います。私の親も「子どもの頃PCやインターネットがあればな」と思っていたことでしょう。

今、学校でiPadを授業に使っている事例もよく聞きます。情勢的にビデオ会議も必要になりました。マウスとキーボードが使えないおじいちゃんを笑っていた世代が、いつの間にかタブレットが使えなくて笑われる世代になっている未来もありえます。

タブレットを持っていない人は、ぜひ一度iPadシリーズを使ってみることをお勧めします。スマートフォンでもPCでも得られないものがあると思いますよ!

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