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自分で見て、聞いて、体感したいから旅行をする【あさみインタビュー】

今回は、X(旧:Twitter)でおでかけ情報を紹介している、あさみさんにインタビューしました。

あさみさんは、訪れたことのある観光スポットをXで発信されています。流行りのカフェから、時代を感じられる歴史的建造物まで。多種多様な場所へ行かれているあさみさんが旅行をする理由や魅力について、お話を伺いました。


自分自身で感じたい

▲あさみさん

――オススメの観光スポットをXで発信されていますね。Xを見ていると、多くの場所に訪れられている印象です。あさみさんは、なぜ様々な場所へ行き、旅行をされるのでしょうか。

「行きたいから、行く。やりたいから、やる」と、自分の心に従って行動した先にあったのが、旅行でした。そのため、旅行が好きというよりも、好きなことが旅行だったという感覚です。

「知りたい」という知的好奇心を満たす手段の1つが、旅行。「知る」という言葉は多くの意味を持ちます。私の場合、人から話を聞き、「物事の存在を知る」だけでは満足できません。実際に自分で体験し、「どう感じるのかを知りたい」と思っています。

――確かに、「知る」は多様な意味を持ちますね。体験されることが好きなのでしょうか。

体験することが好きというよりは、情報収集が好きという方が適切な気がします。知人から薦められたモノやコトについて、自分はどう感じるのかを知りたいです。

高評価の場所へ訪れたとき、他の方と同じく満足できると「とても良い場所だな」と思います。一方、逆の気持ちになる場合も。「他の方と意見が違う」と知ることができるので、私は満足です。

例えば、大半の方が好きなハワイ。みんなが良いというハワイは、一体どのような場所なのだろうと考えています。多くの方と同じく、私も「いいな」と思えるのかを確かめに行きたいです。私の好みでない場合も、自己理解が深まるので問題ありません。

――旅行を通して、自己理解を深められるのが好きなのですね。これから行きたい場所などはあるのでしょうか。

気になる場所は、自分で確かめたいと思っています。そのため、行きたい場所は5,000ヶ所以上です。出掛ける度に、行きたい場所が増えるので今後も増加していくと思います。

――5,000カ所はとても多いですね。全て行こうとすると難しいように感じます。何か工夫などをされているのでしょうか。

工夫ではないのですが、基本的にリピートしないです。お店に通って常連になる方もいますが、私は逆。同じ場所へ行くよりも、新しい場所へ行きたいと思っています。気に入った場所でも、ほとんどリピートはしないです。

開拓者精神というか、色んな場所へ訪れたいと思っています。そのため、国内は39都府県に行きました。あと少しなので、47都道府県を制覇したいと思っています。

制覇をしたい気持ちはありますが、日本一周や世界一周の予定はありません。一周するよりは、自分が行きたい場所へ訪れたいという気持ちが強いからです。

「美」を求めて

――行きたい場所へ行くというのが、自分の気持ちに正直なあさみさんの人柄を感じられますね。どのような場所を好まれるのでしょうか。

洗練された空間ですかね。美しい空間に身を置くことが好きです。例えば、ホテルはビジュアル重視で選んでいます。

素敵な空間に居ることが好きなので、日本庭園やお寺、ラグジュアリーホテルで過ごしたいです。また、豪華客船にも憧れがあるので、いつか乗りたいと思っています。

――「美」のある空間を選ばれるとのことですが、美しいものを好まれるようになったきっかけなどはあるのでしょうか。

周囲の人からの影響があると思います。小学生の頃から親に連れられて美術館へ行っていたこと。芸術系の学部ではないですが、芸大を卒業しました。そのため、「美」に興味がある友人が多くいます。

友人とアフタヌーンティーへ行ったときに、15~20分ほど写真撮影をしています。早く食べた方がいいとは思うのですが、より美しく写真に記録したい気持ちが勝つのです。友人も同じタイプなので、2人で心ゆくまで写真を撮っています。

――より美しく写真に記録したいというのが、美を追求するあさみさんらしいなと感じました。常に美しい空間を求めておでかけされるのでしょうか。

美しい空間は好きですが、他へも行きます。Xで観光スポットを発信していて、動物が好きということに気づきました。水族館やアニマルカフェに、よく行っています。

少し変わった場所だと、ROKUSAN ANGEL(旧:バーレスク東京)やマッチョバーに行ったことも。話のネタになるような場所へ行くことも、しばしばです。

忘れられない青空

――美しい空間から、話のネタになるような場所まで。様々な場所へ行かれていますね。1番印象に残っている場所はどこでしょうか。

沖縄の「旧海軍司令部壕」です。初めての1人旅で沖縄に行ったのですが、そこで見た青空が忘れられないです。

旧海軍司令部壕は第二次世界大戦の際に、旧日本海軍によって掘られた壕です。戦争当時のまま残されているため、戦争を学ぶことができる貴重な場所。そこへ、1人で訪れました。

最初の資料館で、涙目に。戦地にいる兵士とその家族が、何気ない会話を手紙でやり取りしている様子に切なさを感じました。

資料館の後は、実際の壕へ入っていきます。狭すぎるから立ったまま寝ていたことや、自決されたことなど、気持ちが落ち込む展示内容が多数。すると、どんどん辛くなっていきました。

何よりも、壕の中は物理的に暗く、狭かったです。発狂したい衝動を抑えながら、展示を見て回りました。辛いですが、知りたいという気持ちも強かったのです。

やっと見えた出口。真っ暗な壕を出て、見上げると雲ひとつない鮮やかな青空が。数秒前までいた狭くて暗い場所とのコントラストもあり、「平和」を身に染みて感じました。いつもと同じ青空なのに、いつもと違う。衝撃的で、綺麗で、忘れられないです。

教科書で学んでいたので、戦争があった事実は知っていました。ですが、戦争を肌で感じるのは初体験。このような過去があったからこそ、平和な今があると体感することができました。

この体験があったので、「戦争」について学びたいと思うようになりました。まさに、原点です。戦争を学ぶことによって、今生きている平和な世界のありがたさに気づけます。旅行に行けるのも、平和だからですしね。

知的好奇心を満たすのが、旅行

――戦争を学ぶことで、より平和を感じられるということですね。「知る」というキーワードが多いですが、知ることを大切にされているのでしょうか。

好奇心を満たすために「知る」ですかね。端的にいうと、情報収集が好きです。目的があるから情報収集するではなく、私が知りたいから。目的がないので、知りたいことはたくさんあります。

国の文化や、人の過ごし方、建物、空間など、様々なことを知りたいと思っています。知的好奇心を満たしたいと思ったときに、旅行という手段が最適でした。

旅行に行くと、異国の文化を肌で感じることができます。人の過ごし方も、その場所を訪れることで実際に垣間見ることも。知らなかったことが知れるというのが、旅行の魅力だと感じています。

サグラダファミリアにずっと行ってみたかったのですが、この前の旅行で行くことができました。自分の目で見たいと思っていたので、見られたことが嬉しかったです。

塔の見学ができるため、スマートフォンでオーディオガイドを聞きながら見学しました。気づいたら滞在時間は4時間。現地に行ったから分かることがありました。このように、旅行によって、知りたいという知識欲が満たされていきます。

――旅行は「知る」という行為において、最適の方法ですね。旅行以外でも情報収集されることはあるのでしょうか。

常に情報収集をしています。外出する日は、基本的に予定を詰め込みます。3~4つは当たり前で、私は余裕です。

どうしても予定が詰め込めない場合も、「何かを発見するぞ」という気持ちでいます。電車の中吊りで展覧会の情報を得たり、書店に行って流行を探ったりしますね。

人との会話でも、相手がどのような人なのかを知ることができるので好きです。深く知りたいと思うため、気づくと長時間ということもあります。旅行先でも話かけられて、仲良くなり長時間話すこともあります。

旅行先で出会ったフィンランド人の方と、とても仲良くなりました。食事に行き、別日にランチへ。インスタグラムを交換し、今も交流が続いています。今年の夏に日本に来るので、会う予定です。

先ほど、「自己理解を深める」という話をしましたが、それも情報収集の1つ。全て知識欲に繋がっています。「知識欲」は私を構成する重要なキーワード。その知識欲をあらゆる方法で満たしてくれる旅行は、私にとって不可欠です。

好きを突き詰めた結果が旅行

自分の気持ちに正直に生きる。したいと思っても、なかなか実行することが難しい生き方です。あさみさんは、好きを突き詰めているうちに、「旅行が好き」と気づかれました。素敵ですね。

情報収集が好きで、旅行が好きなあさみさんは、Xでおでかけ情報を発信されています。ジャンルに囚われない観光スポットを紹介されているため、休日どこに行くか迷われた際は、ぜひチェックしてみてください。

メジャーな場所から、マイナーな場所まで。次の休日に訪れたくなる場所が見つかると思います。

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