ひよっこ起業家が準備したほうがいいもの
超・超・超零細の起業家です。
売上はとりあえず初年度500万円を目標としているレベルです。
そんな人間ですが、わずかな経験でも誰かのお役に立てばと思いメモします。
銀行口座を早めに申し込もう
法人の銀行口座は、マネーロンダリング防止法とかなんとかで、えらく作りにくくなっております。
よくわかりませんがオレオレ詐欺とか、中国人窃盗団の国際送金とかの高等な犯罪に使われるらしいです。
なので警視庁も敏感になっており、フツーの起業でも審査がまったく通らない状況です。
いろいろなサイトで説明されているので詳細ははぶきますが、以下の傾向はいえると思います。
ゆうちょ銀行は通りにくい
ゆうちょ銀行は受かりやすいというのはウソ。コロナで対応も遅く、やる気がないのが完全に感じられました。
・無意味な手書き申請書とハンコを何枚も書きます。ちょっとはみ出たりすると、担当者の判断でやりなおしです。(ばかみたい)
・また、ゆうちょ銀行は窓口で申し込むと、担当者がこちらの外見を見て「信用できそうかどうか」を一次チェックして、スコアをつけているようです。(ばかみたい)
・あとはアナログな会社なので、身分証明書の写真もしっかりしたほうが受かりやすいでしょう。事業内容はまったく見ません。
・もはやこうしたやりかたは時代遅れであり、郵便局は60代以上老人専用サロンのようになっています。
・ATMの利便性もコンビニに喰われ、郵政事業もヤマト運輸に喰われ、もはやメリットは赤いポストが日本中に遍在していることのみでしょう。
・ゆうちょ銀行の申請に数日とられたことで、郵便という古い体制にしがみつくだけの、人生守りに入ったやる気のない人たちにふれることができました。
・そして今後一生なるべく郵政サービスを利用しない、という決定的な動機づけとなってくれました。(おかげでヤマトの便利な法人サービスを契約することになり、感謝です)
ネット銀行は事業内容さえしっかりしてれば通る
ネット銀行はゆうちょ銀行の反対で、事業内容をかなり見られます。
HPの作成は必須です。ジャパンネットバンクと住信SBIはHPがないとまったく通らないそうです。
今はWIXなどの無料サイトで簡単につくれます。
とくに具体的な事業説明がいいようで、たとえば自分のように地元に根付いたペットサービスの運営(例)、家賃いくら、みたいに細かく書くと、担当者も理解がしやすいのではないかと思います。
審査もはやく、1週間程度でカードが届きました。
やはり零細起業にはネットバンクです。HPがあるのであれば、3つくらい申し込んでおけば1つは受かるでしょう。
メガバンクも意外と受かる
地元のメガバンクも、何度か足を運んで説明をする時間さえ確保できれば、けっこう通ります。
毎月数千円かかることが最大のデメリットですが、今後は電子申請がすすみ、審査のために無意味なハンコ書類や時間を費やすことは今後減っていくと思われます。
将来の「思い出」のためにひとつやっておくのもいいのではないでしょうか。(昔は書類でハンコを押してたんだよー的な)
次にメールアドレスを作りましょう
つづいて必須なのは、メールアドレスです。
銀行口座は、それがないと営業活動ができないという意味ですべての起点ですが、メールアドレスは、外部コンタクトの起点となります。
メールドメインがその会社名を表していますし、アドレス一目であの会社だとわかる。広告塔でもあるわけです。
ドメインをとるのは必須ですが、このあたりはググって頂くのがいいと思います。
私は「バリュードメイン」で登録し、メールサーバーも一緒に登録しました。月300円くらいです。
スマホのメールソフトにそのアカウント登録をしておけば、とりあえずOKです。
メアドの作成も慣れていないと意外と時間がかかりますので、早めに準備しておきましょう。とくにco.jpドメインとかだと面倒なようです。
最後に、法人のケータイ番号を作ります
法人口座とメアドができ、HPができれば一気に「会社」らしくなります(気分だけですが・・・)。
が、やはり代表電話は必要です。
起業コンシェルジェに聞いたところ、最近はケータイを代表番号にしている会社も多く、問題ないとのことです。
ゆうちょ銀行のように古色蒼然なところは、固定番号が必須なようです。(その固定番号も050でオンライン発行、スマホで受発信なのですが、彼らは知る由もないでしょう)
メガキャリアはゆうちょ銀行のように窓口にいって手書きの書類提出が煩雑そうだったので、法人を積極的に展開しているMVNOにしました。
結果、全部オンライン申請ですみ、2週間ほどでSIMが届きました。
まとめ
半分くらいゆうちょ銀行へのグチになってしまいましたが(笑)、なにはともあれ起業し、世の中を別の視点から見れたことで、以下の発見がありました。
・古いものと新しいものの格差はどんどん広がる
・古いものは今回ゆうちょ銀行、新しいものはネット銀行
・前者は3週間またされて音沙汰なし(こちらから電話してようやく返答というやる気のなさ)
・後者は翌営業日に審査完了のお知らせ、3日後にカードが届く
「この落差はなんなのか」と驚きとともに想定したのは、結局、中にいる人間の違いなんだと気づきました。
そりゃ昔からあるし誰でも想像できる仕事で安定した人生を送りたいか、ネットバンクというIT技術と利便性で無駄をなくし、サービスの向上を研鑽している世界とでは、そこに飛び込む人間の質はまったく次元がちがいますよね。
以上、「法人口座」「メアド」「電話番号」は、早めの準備がベターというお話でした。まったく役に立たなさそうなノートですみません。
【追記】
会社設立は、「ひとりでできるもん」様を使わせて頂きました。めちゃくちゃ便利でした。
自分のようなドキュメントワーク苦手マンでも、ステップがわかりやすく、Webシステムとしても非常によくできてました。
昔なら専門家に相談しないと何もできなかったことが、5000円程度の手数料で迅速にできる。本当にありがたい時代です。