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vol.1_4中学生時代②(教育への目覚め)

勉強の楽しさを教わった『信濃学園』
小林君に連れられて体験授業にいった『信濃学園』。
それは1年生の冬。大雪が降り積もっていたことを今でも鮮明に覚えている。
1.2階建ての古びた雑居ビルにガスストーブのあたたかい匂いが立ち込める中、プロレスとコーラ好きの石井先生が待ち構えていた。今でいうところの熱血教師。全然勉強ができない私にも親切に勉強を教えてくれた。「初めて勉強を楽しいと思った!ここで勉強したい!」という想いが生まれたのが、この学習塾の存在だった。

一方その頃智子は・・・
vol.1_2でも出てきた智子であるが、やはり一筋縄ではいかない。
普通子どもが「初めて勉強を楽しいと思った!ここで勉強したい!」と言ったら、喜んで通わせる保護者の方が一般的には多いのではないだろうか。やる気に満ち溢れている生徒ほど、成績が伸びるものはないというのに。。。

その話をおうちに帰ってわくわくしながら智子に伝えたところ、思いもしない言葉が返ってきた。
「塾は頭のいい人が行くところ。学校の授業やテストすら自分一人でできないくせに、何が塾ですか。自分の勉強がちゃんとできるようになったら、考えてあげるから。」

言葉を失った。何回頼み込んでも答えはNO。あんなに楽しく勉強できる環境があるのに、なんで自分はそれを手にすることができないんだ。。。と本当に心の底から思った。百歩譲ってゲームを買ってもらえない家ならまだ筋が通るが、子どもが勉強したいといっているのになぜ塾にまで通わせてもらえないんだ。虐待か!?貧乏なのか!?いろいろなことを考えた。

とにかくあの環境で勉強したいという思いが強くて、お金を払っていないにも関わらず、自習をしに何度も通った。石井先生も嫌な顔一つせずに私を受け入れてくれた。

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