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vol.1_12高校生時代④(骨折と海外研修)

骨折
突拍子のないサブタイトルであるが、
高1の2月後半にサッカー部の朝練で
川口は右足首を骨折するハプニングを起こした。
乾いた木がミシッと折れるような音をその場に居合わせた人たちはみんな聞いたという。

足が折れて咄嗟に思ったのは
「今日の朝の小テストどうなるんだろう」だった。
ただその他にも骨折には色々な弊害が待ち構えていることに川口はまだ気づいていなかった。

まず1つ目、大好きな大滝先輩たちの学年の最後の大会に出られないこと。

そして2つ目、クラス替えのタイミングで教室にいれないこと。(そして学習進度もかなり遅れる)

さらに3つ目、新潟からの通学にかなり苦戦を強いられること。松葉杖は脇がヒリヒリすること。

最後に4つ目、来月末から控えているオーストラリア研修にいけないこと。

人生初の手術
骨折当日、学校近くの町医者で診断をしてもらった。全治三ヶ月と診断され、海外研修も部活の大会も無理と言われ、絶望感に苛まれた。

念のため智子の弟が整形外科をしていたため、先生を紹介してもらい、新潟市に戻り翌日セカンドオピニオンとして、もう一度大きな病院で診察してもらうことにした。

その結果そのお医者さんから言われた言葉
「んー、海外研修にもし間に合わせたいなら
今日の17時から手術だな。それから成田空港行く前に寄ってもらって抜糸すればギリギリ間に合うけど、どうする?」
全然覚悟が定まらない。考えたって答えは出ない。どうしよう。
そんな川口を、ただ一つ自分を動かしたもの。

KJの海外研修はアメリカ研修約30名、オーストラリア研修約30名の選抜制。行きたくても行けず涙を流していた友人もいた。その分の準備をしてきたわけなので、どうしてもその友だちの分まで行きたいという気持ちが背中を押した。手術に応じることにした。

手術は下半身麻酔で、上半身は起きている状態。
下で何をしているかは見えないものの、レーザーメスで何か焦げ臭い匂いを感じた。(きっと川口焦げてます)

術後は、下半身麻酔が解けるまでの間におしっこが出なければ尿管を看護師さんに刺すと言われていて、必死に膀胱に動けー!って指示を出してた気がする。(膀胱が気づかないうちに破裂することもあるそうだ)

全身麻酔で尿管を入れられた状態ならまだしも、起きてる状態で看護師さんに尿管を刺されるのは思春期川口としては耐えられなかった。川口の膀胱無事に活動を始め、尿管の刑は免れることになった。


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