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たまのエステに行くようにこころのカウンセリングを受ける

 のもいいよという話。2020年5月。職場が変わり思うように仕事が進まないことが多く、しかも慣れないテレワークでの孤独な作業。今思えばおかしいくらい追い詰められておりました。

 自分だけが仕事をするのが猛烈に遅いと感じ「置いていかれる」という焦りから集中できず事実仕事が遅れていく。「この仕事も他の人がやっていたらもっと早く終わってるのに」「絶対みんな私のこと仕事できないって思ってる」という思いが常に頭の中に渦巻き、チームで飛び交うメールを見ると呼吸が荒くなり、キーボードを打つ手が震え、マウスのポインタが定まらない(比喩表現ではなく)

 そんな日が数日続き、「これはまずい。なんとかしないともっとまずい」

 その頃はよく海外ドラマ「suits」を見ていて、主人公のハーヴィーが仕事でトラブルが起こった時(その原因が自分のメンタルにある時)カウンセリングを受けていた姿がふと浮かび、そうだ、これだ、カウンセリングだ。そう思い立ちスマホで「カウンセリング」を検索。今日すぐにでも落ち着きたい、そして明日からもう普通の精神状態で仕事をしたいんだ!と、オンラインカウンセリング「cotree」に登録したのが18時20分。その日の20時半から45分のカウンセリングを予約。先生は倍返しする有名俳優と同じ名前の男性の方にした。(名前で選んだわけではないですが)

 結果的にこれが予想以上によかった、という超個人的な感想になるんですが。

 ZOOMのビデオ通話でカウンセリングが始まると、まずは自己紹介から悩みの洗い出し。自分だけ仕事の進みが悪くて焦って集中できない。それはどんな時か。そうでない時もあるのか。それはいつ?一番うまくいかない時はどんな時?などなど。

 私が話したことをそのままリピートされるので、精神的に余裕がなかった私は「カウンセリングの手管っぽいな」なんて今思えばとっても恥ずかしいですが、そういう風に思って、だんだん腹すら立ててきて(本当に恥ずかしい。余裕がないってこわい)45分のカウンセリングに5000円払ってるのにもっと実践的なアドバイスくれないのかな!?なんて今書いてて本当に居た堪れない思いから「どうしたらよいか教えてほしいです!」と言いました。この時カウンセリング時間は残り15分でした。

 そうしたら倍返し先生は穏やかな声で「ビジーになってますね」と。

 曰く、パソコンがいろいろプログラム開きすぎてビジーになって動作が遅くなったり、固まったりする、あれと同じことが脳内で起きていると。人間の場合はさらに感情がくっついてくるので、一つあるごとにいろんな感情が湧き起こってさらにビジーになってきます。パソコンの動作が遅くなったら余計なプログラムを閉じて軽くしますよね。それと同じで『頭の中のおしゃべり』を吐き出す必要がありますよ、という話でした。

 対策としては、ノートに考えたことその時頭に浮かんだことをすべて漏れなく何でも汚い字でいいのでとにかく書き出すこと、それから湯船にゆっくり浸かるなど自分で自分のご機嫌をとること。

 カウンセリングが終わって、早速B5ノート2ページ半にビッシリ頭のなかのお喋り書き込んだんですが、これが案外「おっ、なんかちょっとだけスッキリ・・・?」

 手元にそのノートがあったので今見てみると、自分の字ながら解読が難しいぐちゃぐちゃな文字で、冒頭が『45分5000円って高いって思ったけどこのままだと窓ガラス割ったりカップを投げたりしそうだったから思いきってお願いした』と書いてあった(笑ってしまった)そして最後が『1回私の頭の中で彼氏とは別れたことにしよう』だった。頭の中おしゃべりすぎやろ。(本題の仕事の話もちゃんと中盤で書いてましたよ)

 その後も仕事中に息が荒くなってきた時はそのノートを開いて書き殴る。仕事に戻る。を繰り返して、そのうちノートは開かなくなりました。あの時のあの焦りは本物だったんですけど今は完全に喉元を過ぎてしまっている感じです。

 あの時思いきってカウンセリング受けてなければうまくやり過ごせてなかったかもしれないので、受けてよかったなーって思ってます。海外ドラマの世界ではよくビジネスパーソンがカウンセリングを定期的に受けているシーンがありますよね。そんな感じで、これからは、ジムに行って体を鍛えるように、エステに行ってお肌の調子を整えるように、こころのメンテナンスも定期的に受けるってありだよね。

 そういうお話でした。

 ※※会社によっては福利厚生で提携先との相談サービスが無料で受けられたりするのであれば使ってみてもよいと思います。私も数回利用しましたが、良いですよ。話を聞いてもらうことへの申し訳なさを感じなくてよいところが個人的には利用しやすいポイントです(知り合い相手だとそうはいかない)

最後まで読んでいただきありがとうございました! あなたのスキやフォローに勇気をもらって毎日いろんな気持ちを素直に書くことができています。