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半年ROMったので将棋ウォーズはじめました #4 鳥の人



これは何

初心者が将棋ウォーズをするとどうなるかという謎解き実験バラエティーです。


お前は誰

・はじめて1年くらい
・さばけない四間飛車サッカーファン
・サッカーの試合が見れない腹いせに将棋


はじめに


前節の反省
・相手が攻撃全振りならこっちも飛車先は早めに伸ばした方が良い
・いつもさばきが-1500点の大劣勢になってて全然さばけてない件について。
・自陣と敵陣の桂馬の利きを3万回確認すること。
・3手詰ハンドブックをもう1周すること。

当面の目標
・さばいた時点で互角になるように勉強する
・隙あらば先制を実行できるようにする
・相手の駒台まで含めて読めるようにする


棋譜と指し手の感想

先手:お相手の方 5級
後手:わたし 28級

開始日時:2020/05/10 17:59:00
棋戦:将棋ウォーズ(10分切れ負け)
持ち時間:10分
手合割:平手
手数----指手---------消費時間--
1 1六歩(17) (00:02/00:00:02)
→先手が続いたと思ったら今度は後手が続いています。対CPUの時は全く感じてなかったのですが、全然景色が違いますね。面白いです。先手の方の初手は端歩。これは某山崎八段ismのにおいがするぞ…


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2 3四歩(33) (00:01/00:00:01)
3 7六歩(77) (00:01/00:00:03)
4 4二飛(82) (00:03/00:00:04)
→この前の試合でゴキゲン中飛車の方と当たったのですが、条件反射で向かい飛車に振ったもののその先が分からずあわあわした末タップミスをしてしまい(向かい飛車vs三間飛車か四間飛車しかやったことなかった…)、ボロ負けになってしまったので、やはり後手用だよと練習した戦法をちゃんと使ってみようと角道を開けたまま振ってみました。なお、この方にはまったく無意味でした。
5 1七香(19) (00:01/00:00:04)
→?!
6 1四歩(13) (00:03/00:00:07)
7 1八飛(28) (00:03/00:00:07)
→なにこれ?????????!!!!?!?!?!?!??!!!?


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戦後調べてみたところ一間飛車という歴とした振り飛車(?)戦法のようです。奇襲なのかなと思いきや、浮き飛車にして石田流に変形したり、バランスの良い囲いにして大さばきを押し付ける構想(通称アヒル戦法、ということでいいのかな)があったりするようで、面白そうですね。

こんないい話も読むことが出来ました。



指してるときは「低級だから怒って奇襲戦法を使ってるのかな」と思ったのですが、戦後対局者さんのページを見ると普通に同レート帯でもこれを指しており大変な乱戦をされていました。すげえ感動した。サッカーは自由だ。



8 4四歩(43) (00:58/00:01:05)
→もうパニックなのでとりあえず角道のことを考える負担を減らして一番指しなれている形に戻しました。が、この先一体どうなるのかさっぱりわからん。1筋は受けるべきなのか、無視して飛車先を逆襲すべきなのか、そもそも全然美濃囲い組めてないし、乱戦とかやったことない。あわあわあわあわ。
9 4六歩(47) (00:02/00:00:09)
10 3三角(22) (00:02/00:01:07)
11 4五歩(46) (00:02/00:00:11)
→しかも、もうつかっけてくるし。ひょえー。


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12 3二銀(31) (00:04/00:01:11)
→一段目の選手が誰も動けてないのは気持ち悪すぎるので善し悪しとかどうでもよく銀を出してみました。次善とのこと(-600くらい)。同歩のほうが飛車先の歩が残ってよし(-1000くらい)みたいですが、全然自陣の形が良しじゃないんじゃ…戦法のクセが強すぎる…
13 4四歩(45) (00:02/00:00:13)
14 4四角(33) (00:05/00:01:16)
15 4四角(88) (00:01/00:00:14)
16 4四飛(42) (00:03/00:01:19)
→6筋(後手の場合は4筋でした)の交換は角を残したほうが大事なスペースを抑えられてよい、という教訓があったのですが、6筋の直射が怖すぎて飛車を残しました。なら12手目で同歩にしとけよということでしたね。なるほどこういうことなのか。5手先の世界まではちょっとまだ頭が回りませんが、さばく時だけでもこれくらいは読めないと上達できないんでしょうね。


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17 5五角打 (00:05/00:00:19)
18 4七飛成(44) (00:17/00:01:36)
→悪手。後手有利から互角へ(-68)。こちらの香車を渡してしまう不利なわかれになってしまいました。3三角打とあらためてさばきをやり直すことが可能でしたか。そうか…。振り飛車は居角戦法であって角の攻撃力を活かすんですよという藤井猛先生のお言葉が遅ればせながら染みわたります。しかも香車渡しちゃうと逃げた龍君が狙われますね。ひどすぎる…


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19 1一角成(55) (00:03/00:00:22)
20 3三角打 (00:08/00:01:44)
→角には角の格言をまた1手遅れて思い出しました。うーんこの。
21 3三馬(11) (00:09/00:00:31)
22 3三銀(32) (00:02/00:01:46)
→この銀はたぶん自陣左サイドの守りの要なんだろうなと思っていましたが、数手先に忘れてしまいます。
23 1五歩(16) (00:17/00:00:48)
24 1五歩(14) (00:23/00:02:09)
25 1五香(17) (00:02/00:00:50)
26 1三歩打 (00:18/00:02:27)
→ここで1筋を受けてしまったのは筋悪だったようで、竜を香車で串刺しにする手がのこっており先手優勢(-911)。かえすがえすもさばきのへたくそさよ。駒台まで入れて読むこと。覚えよう。


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27 1二歩打 (00:03/00:00:53)
28 2四銀(33) (00:05/00:02:32)
→桂馬狙われるっぽいので逃げるスペースを空けつつ1筋受けられたらというお気持ち。
29 1一歩成(12) (00:02/00:00:55)
30 3三桂(21) (00:02/00:02:34)
→ここまでまだ香車で竜を狙われることに気が付かず(局後の検討まで気が付きませんでしたけど)、落ち着けば竜を引き戻して美濃囲いを組みたいとか思ってる
31 4八飛(18) (00:12/00:01:07)
→これは驚いた手。竜を狙うアイデア自体は筋のようなのでそんなに変な手でもないようでしたが。飛車を交換されたら大変なことになる気しかしていないので青ざめています。
32 4六歩打 (00:07/00:02:41)
→交換したとして先手陣に打ち込みどころがなさげなので足がかりを作りたかった。後手陣は左サイドに打ち込まれたらほぼ終わりそうなので互角に交換しちゃうと勝負にならなそうと思えたのは良かったです。これは自分らしい手でかつ最善手だったようで嬉しい。


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33 4七飛(48) (00:03/00:01:10)
34 4七歩成(46) (00:01/00:02:42)
→この「と金ちゃん」が命運を握ります。
35 4八歩打 (00:14/00:01:24)
36 5七と(47) (00:12/00:02:54)
37 4五飛打 (00:28/00:01:52)
→ここまで難しい試合(後手-380くらい)だったのですが、痛恨の一着でしょう。桂馬の利き、わかります…前やったから…。


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38 4五桂(33) (00:05/00:02:59)
39 4六香打 (00:13/00:02:05)
40 4四歩打 (00:22/00:03:21)
41 7七桂(89) (00:22/00:02:27)
42 6二玉(51) (00:03/00:03:24)
→ここからは申し訳ないことに消化試合という感じ。玉頭の「と金ちゃん」を大事にしながらゴール前の人数を増やせば良いので、手は考えやすかったです。
43 2一と(11) (00:05/00:02:32)
44 5二金(41) (00:02/00:03:26)
45 2二と(21) (00:05/00:02:37)
46 3五銀(24) (00:03/00:03:29)
47 4五香(46) (00:33/00:03:10)
48 4五歩(44) (00:02/00:03:31)
49 1三香成(15) (00:03/00:03:13)
50 8九飛打 (00:10/00:03:41)
51 9八香(99) (00:03/00:03:16)
52 9九飛成(89) (00:07/00:03:48)
53 2三と(22) (00:08/00:03:24)
54 9八龍(99) (00:03/00:03:51)
55 3六歩(37) (00:23/00:03:47)
56 4六銀(35) (00:02/00:03:53)
57 3三と(23) (00:14/00:04:01)
58 5六角打 (00:16/00:04:09)
→サイドに竜を展開出来て、ゴール前の「と金」も生きているのでもう一息。


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59 1七桂(29) (00:04/00:04:05)
60 6七角成(56) (00:07/00:04:16)
61 3五歩(36) (00:21/00:04:26)
62 5八香打 (00:02/00:04:18)
63 5八金(49) (00:05/00:04:31)
64 5八と(57) (00:01/00:04:19)
65 5八金(69) (00:03/00:04:34)
66 5八馬(67) (00:02/00:04:21)
→無事決めきることが出来ました。
67 詰み
まで66手で後手の勝ち


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未来へ


・相手の方のうっかりがすべてという試合になってしまいました。面白い試合になっていたので、申し訳ないという気持ちです。試合自体めちゃめちゃスリリングだっただけに惜しまれます。げっそり痩せて夜中まで目が冴える程度には面白い内容でした。

・自分の内容に関しては相変わらずさばく時の見込みがへたくそすぎるという部分と中盤から終盤かけてはなぜかいい手が見えるというところは変わらず、あまり特筆すべきことはありません。

・今節に関してはもう相手の方の自由な着想と行動力の化身みたいな指し回し、それがすべてです。非常に勇気づけられました。そう、サッカーは自由で、地図のない世界を旅をする。そういったものを感じたくて将棋をやろうとしているのでした。

・面白い世界をつくるためにやっているという初心を忘れることなく指していきたいと思います。しかしもう乱戦は勘弁してください…w


それでは。