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半年ROMったので将棋ウォーズはじめました #5 決定力はどこで売ってますか



これは何

初心者が将棋ウォーズを始めたらどんなお気持ちになるのかを記した、ニンゲン観察バラエティです。


お前は誰


・ぴよ将棋のチュートリアルからはじめて1年位
・さばけない四間飛車サッカーファン
・サッカー自粛の腹いせに将棋

今回はKENTOというウェブ上の解析サービスを用いてみました。解析がめちゃめちゃはやくて文明!って感じがする。




はじめに

前節の反省
・サッカーは自由でボールは丸い。功を焦って凝り固まらないこと。
・桂馬の利きは三万回
・ベンチメンバーまで含めて応手を読む

当面の目標
・せめて互角のさばきをめざす
・怖くても、明らかに死ぬとわかるわけではない変化ならとりあえず突っ込んでみる
・詰むや詰まざるやまで行けた試合で2戦2敗、見事にプレッシャーに負けているので、どっかで勝ちたい。


棋譜とコメント

先手:お相手の方 4級
後手:わたし 27級
棋戦:将棋ウォーズ(10分切れ負け)
持ち時間:10分
先手の戦型:原始棒銀, 棒銀, 袖飛車
後手の戦型:4→3戦法
手合割:平手
手数----指手---------消費時間--
1 2六歩(27) (00:02/00:00:02)
→後手4連発。これはあれか。棋力算定のために先手と後手とまとめて指させてるんでしょうか。
この前の試合では先手の方が角道を止めたので、右四間飛車兄貴にご登場願い満足な形に組めたと思ったのですが(調べたら後手-304でした)、仕掛けどころが遅れてしまって不発惨敗してしまいました。自分から攻める練習もしていきたいです。実際どうなるかは自分でやって確かめないと勉強にならないのに惜しい機会を逸してしまいました。
2 3四歩(33) (00:01/00:00:01)
3 2五歩(26) (00:02/00:00:04)
4 3三角(22) (00:01/00:00:02)
5 3八銀(39) (00:01/00:00:05)
6 3二銀(31) (00:02/00:00:04)
7 2七銀(38) (00:01/00:00:06)
→*▲戦型:原始棒銀
『三月のライオン』のせいでウホウホウホウホウホウホ!というSEしか浮かばなくなった。
8 4二飛(82) (00:02/00:00:06)
→*△備考:振り飛車 
9 2六銀(27) (00:01/00:00:07)
→*▲戦型:棒銀
10 4四歩(43) (00:02/00:00:08)
11 1六歩(17) (00:01/00:00:08)
12 1四歩(13) (00:04/00:00:12)
→棒銀は確か1筋からも来るという話だった記憶を掘り起こしています。
13 3六歩(37) (00:03/00:00:11)
14 4三銀(32) (00:01/00:00:13)
15 7六歩(77) (00:03/00:00:14)
16 6二玉(51) (00:02/00:00:15)
17 3五歩(36) (00:00/00:00:14)
18 3二飛(42) (00:02/00:00:17)
→*△戦型:4→3戦法
課題の局面までこれました。ここからだ。しかしほんとに囲わないな…困った…。
KENTO氏最善は4五歩パンチだそうですが、たしかに角を打たれる心配はあまりないのでしょうか。受けきれる自信がないのですが。
本譜は先手少しよい(+112)みたいで、褒められるものではないと思うのですが、まあ受けてるうちに嫌がらせ出来ないかなと探す方が好きなので酷い手というほどでもないのかなと思いたいです。


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19 3八飛(28) (00:03/00:00:17)
*▲戦型:袖飛車
20 7二玉(62) (00:03/00:00:20)
→このまま受けられるはずなのでと囲ってみたら緩手とのこと。こういうところで強気になれないのが悪い癖なんだと思うのですが、まあ治らない。(先手+460)

21 3四歩(35) (00:01/00:00:18)
22 4二角(33) (00:33/00:00:53)
23 3五銀(26) (00:02/00:00:20)
→20手目がなぜだめかというと棒銀成功するからですよね。基本の基本なのになうーん。自分の都合しか考えてないのが悪い手だってわかってきました。プレッシャーをかけるべきところを間違えるという失敗を繰り返しすぎているので辛い。


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24 5四歩(53) (00:55/00:01:48)
→悔やんでもしょうがないので悩んだところ、角君で逆襲する含みを見せるのが一番よさそうということになりました。これは最善手だったようでほっとしました。ここで悩むくらいなら定期。


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25 2八飛(38) (00:10/00:00:30)
26 8二玉(72) (00:18/00:02:06)
27 2四歩(25) (00:01/00:00:31)
28 6四角(42) (00:40/00:02:46)
→2筋から攻められてもこの逆襲が楽しみだったのですが、
29 4六歩(47) (00:06/00:00:37)
→あっさりと受け止められてしまいました。いや~。


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30 2四歩(23) (00:31/00:03:17)
→さすがにここで2三歩成になると死なのでとります。たぶん飛車でとるんじゃないかな。
31 2四飛(28) (00:08/00:00:45)
→当たった。これは指してる人と呼吸が通じたようでうれしい。
32 2二歩打 (00:09/00:03:26)
33 2三歩打 (00:02/00:00:47)
34 3一金(41) (00:05/00:03:31)
→とにかく破らせないマンでなんとなってはいまいかと祈りつつ。30手目の時点でここまで見えていたのはちょっと成長した気がします。(負け続けてるのでどっかで褒めないと心が死にます…w)


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35 2二歩成(23) (00:02/00:00:49)
36 2二金(31) (00:03/00:03:34)
37 2三歩打 (00:03/00:00:52)
38 1二金(22) (00:03/00:03:37)
→ここは1三金の方が飛車を弾けたようです。なるほど。
39 3八金(49) (00:11/00:01:03)
→この手で、お?攻めていいのか?と勘違いしてしまいました。悪手は悪手を呼ぶというやつですね。しかしどういう狙いだったのだろうか…タップミスとかかな…。
40 4五歩(44) (00:12/00:03:49)
→逆襲さしちくり~とお願いしたのですが、自分から相手の角選手を働かせる大大大悪手。悪手は自分の都合しか考えてない定期。わかってても難しい…。(先手+1576)
41 3三歩成(34) (00:04/00:01:07)
→ただ選択肢が多い方が間違えてくれるものなんですね。(互角-48)
42 3三飛(32) (00:30/00:04:19)
→これは俗にいう「さばけた」というやつなのではなのでは!とようやくテンションが上がってきました。将棋ウォーズ指し始めて初めてできたくらいな気がする。
43 3三角成(88) (00:03/00:01:10)
44 3三桂(21) (00:02/00:04:21)
ここでKENTO氏曰く先手+84とのこと。念願の「さばいた時点で互角」までこれました。うおお。


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45 4一飛打 (00:14/00:01:24)
→これで一気に後手優勢-991とのこと。
46 5二銀(43) (00:04/00:04:25)
→というのもこの手がめちゃくちゃ気持ちいいからなんだと思います。この試合で一番気持ち良かった。飛車をはじきつつ美濃囲いができる算段が立ちました。


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47 1一飛成(41) (00:06/00:01:30)
→相手の方はまだまだ二枚飛車で攻め込めるので大丈夫だったと思うのですが、ここで慌ててしまったようです。金君をスライドさせて棒銀をなんとか押しとどめた甲斐がありました。

48 1一金(12) (00:02/00:04:27)
→ここで優勢を意識し始めてきました。
49 2二歩成(23) (00:02/00:01:32)
50 2五飛打 (00:29/00:04:56)
→こちらも大型選手を投入したかったのですが、よさげなところがなかったので、桂馬君にもうひと仕事、先手の飛車選手を退場させてもらおうかと。ただ、悪い手だったようで、7四角打と浮いた金を直接ねらうのが早かったようです。なるほどなあ。
51 2五飛(24) (00:02/00:01:34)
52 2五桂(33) (00:01/00:04:57)
→乗ってくれました。だいぶ気持ちいい盤面になった。(後手勝勢-2252)


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53 1一と(22) (00:02/00:01:36)
54 4六歩(45) (00:06/00:05:03)
→角選手、前半ずっと消えてたのですが、ここでようやくボールに絡めそうです。
55 3七歩打 (00:07/00:01:43)
56 7二銀(71) (00:03/00:05:06)
*△囲い:片美濃囲い
→本格的にゴール前に人数をかけたい状況になってきたのでとりあえずこっちのゴールを固めたかった(大緩手、後手優勢-3192→-1865)
57 2一飛打 (00:11/00:01:54)
58 3七桂成(25) (00:35/00:05:41)
→KENTO氏にずっと「とっとと歩をなり捨てて空いたスペースに飛車を投入しなさい」と言われていて、そうしていれば確かに効果的な攻撃だったと反省しきりです。ここは飛車のプレッシャーに負けて安直にプレーしてしまいました。


59 3七桂(29) (00:03/00:01:57)
60 3六歩打 (00:02/00:05:43)
61 4五桂(37) (00:03/00:02:00)
62 4七歩成(46) (00:03/00:05:46)
63 4七金(38) (00:01/00:02:01)
64 1九角成(64) (00:02/00:05:48)
→ここまでで結局「分厚い攻めになるはずだった歩と桂馬」と「使いようのない香車」との交換になったので、大損だったということか。なるほどなあ。損得の勘定がきちんとできれば、対局中にビビったり楽観しすぎたりしなくなるんでしょうね。

ここまでのやりとりで後手-600まで戻してしまいました。シンプルになったから飛車おろせばええやろと楽観していたので全然形勢判断にギャップがあった。反省だ。


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65 4四銀(35) (00:04/00:02:05)
→代えて4四桂打ならわからなかったとのこと。でも5五馬やる気満々だったので嫌でしたけどね。僭越ながら「対局者の呼吸」というやつでしょうか。一度言ってみたかった。
66 4一香打 (00:07/00:05:55)
→4筋の先手駒3つに刺さっているし飛車の利きも止まるしで結構きもちの良い手だと思ってたのですが、緩手とのこと。とっとと敵陣攻めなさい(3七歩成)とKENTO氏もご立腹。そうかー。


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67 5三桂成(45) (00:03/00:02:08)
68 5三銀(52) (00:04/00:05:59)
→結局ここで銀が浮くので香車は飛車でただやんされてしまうということでした。3手先まで読もう!
69 5三銀成(44) (00:02/00:02:10)
70 4七香成(41) (00:02/00:06:01)
→きれいに清算できたので、結果的には大優勢になりました。不幸中の幸い。もうあとは寄せるだけじゃろ。


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71 6八玉(59) (00:02/00:02:12)
72 4八飛打 (00:03/00:06:04)
73 5八香打 (00:03/00:02:15)
74 5八成香(47) (00:02/00:06:06)
75 5八金(69) (00:01/00:02:16)
76 4九飛成(48) (00:10/00:06:16)
→ここで代えて5六桂打が正解。本譜のように5九金打で弾かれてしまい、大優勢が全部パーになってしまったとKENTO先生発狂(後手勝勢-1951→先手良し+331)。たしかに持ち駒はふんだんにあったので、ここで王手で捨てれば金をただやんしつつ飛車成できたのか…決め手になってた手だ…(検討してて泣きそう)


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77 5九金打 (00:02/00:02:18)
78 2九龍(49) (00:07/00:06:23)
→弾かれてよく分からなくなったので飛車を消しあうことにしましたが、不要とのこと。
79 2九飛成(21) (00:02/00:02:20)
80 2九馬(19) (00:01/00:06:24)
81 2二飛打 (00:07/00:02:27)
82 3八馬(29) (00:26/00:06:50)
83 4七歩打 (00:04/00:02:31)
84 3七歩成(36) (00:05/00:06:55)
85 3二飛成(22) (00:09/00:02:40)
→この辺は互いに攻めの決め手が分からな過ぎて評価値が行ったり来たり行ったり来たりしています。うーんこの貧打戦。
86 6四桂打 (00:10/00:07:05)
→寄せに行くには逆サイドか、とやってみましたがダメとのこと。この先のKENTO氏の推奨手はいずれも敵陣の飛車を消す変化だったので、勝ち切るという盤面ではなかったようです。いや~あそこで逸したのか…難しい…


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87 6三成銀(53) (00:04/00:02:44)
88 7六桂(64) (00:54/00:07:59)
→6三のなりぎんがもうひとつ進んでしまうと詰んでしまうので、時間制限上勝つにはここで寄せにいくしかないのかな、という決心のお時間。なお全然手は見えなかった模様。KENTO氏のご指摘完全に正しかった。跳ねた先どうすんねんとか全然わからなかったもんな。


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89 7七玉(68) (00:07/00:02:51)
90 5五角打 (00:12/00:08:11)
→いかにもだめそうな王手。全然自信なかった。KENTO氏はやはり7二成銀で死ぬしふつうにまだ攻め合いの局面だから受けておけとおっしゃっていました。いやー、そうだよね。この局面からまた10分切れ負けでやらせてほしい…ww
91 6六銀打 (00:04/00:02:55)
92 6六角(55) (00:10/00:08:21)
93 6六玉(77) (00:01/00:02:56)
94 5五銀打 (00:08/00:08:29)
→嘘でも自信満々に打たないとこういうわかりやすい落手をやっちゃうんですね。学びました。せめて金を打たないとにもぐりこまれるってちょっと落ち着けばわかるよなー…これまでの反省を活かせてて、時間はまだ1分30秒もあったのにな…

95 6五玉(66) (00:03/00:02:59)


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96 6四歩打 (00:10/00:08:39)
97 5四玉(65) (00:01/00:03:00)
98 4四金打 (00:07/00:08:46)
99 5三玉(54) (00:03/00:03:03)
*▲備考:入玉
100 1六馬(38) (00:37/00:09:23)
→馬君と飛車君でワンチャン詰まないかとあがいてみましたが、先手の竜の存在がデカすぎるし、そもそも1手争いのつもりで踏み込んだのに1手すきは大矛盾ですね。ここで投了すべきでした。
101 4二玉(53) (00:29/00:03:32)
→ここで7二成銀なら先手勝ちでした。


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102 4三馬(16) (00:12/00:09:35)
103 4三龍(32) (00:02/00:03:34)
104 4三金(44) (00:05/00:09:40)
105 4三玉(42) (00:01/00:03:35)
→二枚の飛車を打ち込んで追い回すのが最善とのことでしたが、入玉の時点で諦めてたのでしっかり負けを認める形で。
106 投了
まで105手で先手の勝ち


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未来へ

ここまでで9戦して3勝6敗ということになりました。うーん弱い。サッカーでいえば9試合で勝ち点9ですから、もうこの1年は残留争いで、こういう負けを繰り返すんだろうなと凹むような状態です。でも、こう例えるとこの気持ち、わりと慣れてて悲壮感がないな。

9試合の内容を振り返ると、

・相手の方が大きく間違えて制勝→3試合
・序盤の勉強不足で何もできず惨敗→3試合
・中盤で敗勢から逆転も決めきれず→2試合
・中盤で大優勢も決め損ね→今回

という感じ。いちおう成長はしている。しているのかな。まあちょっとは思っておけ。

特に今回はしっかり考えてハードワークはした甲斐あって優勢で進めたのに、最後のところの得点力不足で競り負けるという降格あるあるチームの内容で非常に堪えました。

急戦の勝負の文化(盤面の勝負と同時に時間制限の勝負でもある、守備とか知らんとめっちゃせめてくる)に慣れていないのが悪いと思うのですが、ぶつかった局面をひよこちゃんに持たせてもじっくりとした内容になるか、学んだ手を指して差が開いたら明らかにそれとわかるただ捨てを連発されるので、克服しようにもやはり実際に対戦しないことには練習強度が全然足りないと思われます。

いやー、何が悪くてどうすればいいかはわかってきたけど、続けるのはつらいと思えてきた。これを仕事でやってる人たちってすごい。

もはや仕事のほうが癒しになってて本末転倒なのですがそれは……w いつかはこういう詰むや詰まざるやでしっかりと勝ち切りたいです。こうして敗因を整理してるとちょっと気持ちが落ち着いてきました。指す自信がなくなってきそうだけど、また自分に期待できるようにがんばろうと思います。


まあ、とりあえずはメンタル回復するまで憩います。


ここまで 9戦3勝6敗(.333) 勝ち点9


それでは。