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乗船初日から船長になれる!ISANAが可能にする「実践教育」とは|徳島県 二艘曳網船団 (有)竹内水産

村上さん(写真左)と谷脇さん(写真右)

徳島県の有限会社竹内水産では、新しい世代の育成にISANAを有効活用していただいています。

今回は同船団にて入社した初日から運搬船の船長を任されている谷脇さんと、次世代を担う若手漁師の村上さんにお話をお聞きしました。

いきなり船長になっていかがでしたか?

今は船団の中心としてメンバーを引っ張る谷脇さん

LH)谷脇さんお久しぶりです!ISANA設置の日にお会いしてから約1年ですが、あれからお仕事は慣れましたか?

谷脇)最初はほんまに何もわからんかったけど、今はようやく慣れてきたかなー。

LH)順調そうで良かったです!それにしても、経験のない状態からいきなり運搬船の船長になるって、なかなか異色の経歴ですよね。

谷脇)ほんまそれな!初めて沖に出た日はほんまの新米やし、どこ走っていいかもわからんからとりあえずがむしゃらに走ったよ。

魚探に反応が出ても、魚の写りなのかゴミなのかもわからんしなぁ。

網船に乗ってる先輩がISANAでこっちの様子を見れるから、無線でいろいろ指示出してもらいながらなんとかやったわ。

LH)なるほど!先輩船長が未経験の船長を操るという、最初から完全にISANAありきの操業スタイルだったんですね!

谷脇)そうそう。見習いする間もなくいきなり実践しながらよ。最初の頃はほんまISANAがなかったら仕事にならんかったと思うわ!

ISANAは普段どういう使い方をしていますか?

谷脇)俺たちはまずは3隻がそれぞれ走って、魚の反応があったところに☆マーク(お気に入りボタン)をつけていっとる。

そんで☆をつけたとこをマップで一通り振り返って、どこで網を入れるかみんなで無線で話し合って決めてる感じやな。

ISANAで3隻とも同じ情報が見えるようになってるから、操業場所はあんまり争うことなくすんなり決まるなぁ。

LH)スムーズな良いコミュニケーションができてるんですね!網船の村上さんはどうですか?

村上)自分は船長じゃないんで一緒に乗ってる先輩に教えてもらいながらですけど、魚探の映りも他と見比べられるからわかりやすいです。

無線でのやりとりも実際の画面を見ながらできるので、言われたことを理解しやすいし、こっちも伝えたいことを伝えやすいですね。

良い反応にはマークを付けてるから、獲るべき魚群の判断や、シラスかどうかの魚種の判断など、魚探の見方とかもすぐに覚えられます。

村上)あとは網船って引っ張っている間とかは時間があるので、暇な時に操業ログ見て、「この前同じ場所の映りはどうだったっけ?」とか、「明日はここいってみましょう!」とか、操業場所の相談をしてますね。

なんだかんだで自分がISANAを見て、船長に共有してることが多いかなー。

LH)なるほど!村上さんなら船長になっても柔軟にISANAを使いこなしていただけそうですね!

ISANAは日々の操業に役立っていますか?

谷脇)ほんまに便利なもんやと思うよ。

網船から位置も映りも全部見えてるから、「今のがシラスの反応だよ」とか、「もうちょい左寄って」とか、新米でもわかる形で的確な指示をもらえる

普通は何もわからない新米に「今の写りどうなんや?」とか聞いても絶対判断できんし、まず仕事にならんやろ。

うちはISANAのおかげで船団のみんなでイメージを共有できるから、教える方も教わる方もスムーズにいく。

俺もなるべく速く覚えたいと努力はしてたけど、間違いなくISANAがなかったら短期間でここまでできるようにはなってないと思う。

やっぱり話聞いて覚えるよりも、実践しながら覚えるのが一番早いからな。

LH)確かに、実際の映像を見ながらだと、漁師独自の感覚的な部分もしっかり伝わりやすいですよね!

谷脇)あと俺たちはそんなに実感ないんやけど、先輩はISANAつけてから二番網(2回目の投網)の漁獲量が明確に上がったっていうとる。

一番網はその日の一番いい反応をとるからそりゃよく獲れるんやけど、二番網はジャッカーが魚を運搬している間に網船だけで魚群を探すから、いい群れを当てるのが難しい。

谷脇)俺たちはイサナ使って朝イチの探索でいい場所に☆マークつけてるから、運搬船が魚運んでて探索できないときでも、網船だけで迷わずいい漁場に直行できる。そのあたりで獲り逃しが減ったんやないかな?とは思うけどね。

LH)なるほどですね!ISANAを有効に活用していただけて嬉しいです!

最後に、早く仕事を上達するために心がけてることはありますか?

谷脇さんが毎日記録している操業ノート

俺は漁業だけじゃなくて何の仕事もそうだけど、とにかく記録をつけることが一番や思っとる。

今日は何メートルワイヤーをやったとか、操業の記録を全部ノートにつけとるんよ。

記録に残すことで、いつでも見返して反省できる。やっぱり書いて覚えるのが基本やわ。お前もちゃんとノート書くんやで?

村上)はいっ、、!

谷脇)あとはほんまに大事なのは、責任感もってやること。

どこのバッチ網も同じだけど、運搬船に乗ってる人間の判断が漁獲を大きく左右する。

俺らは漁師とはいえサラリーマンだから、一回獲りそこねたところで飯が食えなくなるわけではないんやけど、やっぱり大将になるんだったら「俺がみんなに飯食わせてやる」ぐらいの気持ちでいかないけんと思っとるよ。

谷脇)でも漁師ってのは、ほんまに面白い仕事やで。

仕事はだいぶ覚えてきたつもりだけど、「あんな映りでこんなに魚入るん?」とか「何でこの映りでこれしか入らんの?」とか、未だにめっちゃあるもん。

毎日同じやり方してるのに獲れる量が全然違うから、ほんまに奥が深くて楽しいわ!

LH)仕事に対する姿勢が本当に素晴らしいですね!

ここまで早い成長を遂げているのは、ISANA以上に谷脇さんの人柄の良さのおかげではないでしょうか!?

これからもさらなる活躍を楽しみにしています!

谷脇さん、村上さん、ありがとうございました!

ISANAは操業の効率化だけではなく、若い世代への技術継承にも大いに役立っています。

先輩が的確な指示を届けることで、谷脇さんのように入社初日から船長として操業することも不可能ではありません。

また過去の操業記録も自動的に残せるので、若い世代へ引き継ぐ際には間違いなく大きな財産になるでしょう。

ISANAのトライアルをご検討いただいている方や、機能に関するご不明な点はお気軽にライトハウスまでご相談ください!


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