見出し画像

Smokey Robinsonを聴きまくる!【2】Cookin' With The Miracles

こんにちは!スモーキーロビンソンの2回目は1961年に発表されたCookin' With The Miraclesです。前作に収録されたShop Aroundの大ヒットもあってか、このアルバムからも前向きな勢いが強く感じられます。LPのAサイドはダンスサイドで、ノーザンソウルのかっこいいノリが楽しめます。Bサイドはバラードを中心とした落ち着いた曲が収録されており、こちらも聴きものです。ジャケットはちょっと笑っちゃう感じですし、全体のまとまりには欠けるかもしれませんが、佳作といってよい内容だと思います。

https://youtube.com/playlist?list=PLAL6esrXaUi003eBDW3_QFadbBaiiNv2l

A-1 That's The Way I Feel

イントロのストリングスだけでハッと息をのまされる、凝ったアレンジが施されています。かっこいいマイナー調ノーザン・ダンサーで、当時のミラクルズにとっては実験的で一歩踏み出した曲といってもいいでしょう。ベリー・ゴーディとの共作で、アルバムのスタートを飾るにふさわしい曲です。

A-2 Everybody's Gotta Pay Some Dues

マーチっぽいイントロから、R&Bの世界に急展開します。途中でゴスペル的なコールアンドレスポンスもある、すばらしいダンス曲です。ミラクルズの若々しさを感じるコーラスも魅力です。スモーキーとミラクルズのメンバーでもあるロナルド・ワイトとの共作でR&Bチャート11位まで到達しました。

A-3 Mama

前作に収録されたカバー曲Moneyの作者の一人、ジェイニー・ブラッドフォードとの共作で、Moneyタイプのブルージー・ロッキン・R&Bです。かっこいい曲ですが、全2曲からの斬新さからのつながりとしてはちょっと古臭く感じられるかもしれません。

A-4 Ain't It Baby

ベリー・ゴーディとの共作のアップテンポ曲で、R&Bチャート15位まで昇りました。いい曲、いい演奏ですが、驚きというか、インスピレーションには欠ける曲です。初期ミラクルズが当たり前に素晴らしい曲を録音した、という感じがします。

A-5 Determination

A-1、A-2とともに実験的な感じで、曲そのものは決して良い出来とは思いませんが、高音を強調したストリングスやタンバリンの強調など、今後のモータウンサウンドの萌芽が聴き取れます。

B-1 You Never Miss A Good Thing

B面はバラードサイドです。この曲もロマンティックでドリーミーなスモーキー節が味わえます。ストリングスやヴィブラフォーンも入り、アレンジも凝ってきました。スモーキーとベリー・ゴーディの共作です。

B-2 Embraceable You

さて、ここでガーシュイン作のスタンダードナンバーが登場です。だいぶ後、2006年になってスモーキーはスタンダードを集めたTimeless Loveを録音しますが、元々こういった曲もバックグラウンドにあるのでしょう。良い演奏、良い歌だと思いますが、全体の流れとしては少し違和感を感じます。

B-3 The Only One I Love

スモーキー作のスロースローバラードです。ドゥーワップ・マナーを強く感じさせますが、あまり印象に残らない曲です。

B-4 Broken Hearted

スモーキー作のスロー~ミディアムテンポの優しい曲です。スモーキーの歌はスムースですが、バックの穏やかながらも力強さを感じる演奏とちょっと合っていないように思えます。

B-5 I Can't Believe

スモーキー/ゴーディ共作のスタンダード的な趣きもあるバラードです。私はJAZZも大好きですが、やはりこうした曲はバックの演奏のニュアンスにちょっとした違和感を覚えます。

【CDBonus】Mighty  Good Lovin'

最後はスモーキー作のミドルテンポのダンサーです。まあ、当たり前という感じの曲ですが、それでも一定以上のレベルを感じさせる…といっては褒めすぎでしょうか。

2枚目のレヴューが終わりました。頑張って続けてまいります。

#R &B #soul #smokeyrobinson #themiracles #motown #音楽

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?