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ライトハイク宣言 〜世界共通のライトヴァースを目指して〜

2024年(令和6年)明けましておめでとうございます。
この年初に、ライトハイクの思いを記しておきたいと思います。

俳句は「HAIKU」として世界に紹介されていますが
川柳はどうでしょうか。
狂歌はどうでしょうか。
それらの元となった「俳諧」はどうでしょうか。

世界に紹介されている「HAIKU」は、
あくまで蕉風俳諧より至る、現代俳句です。

それでは十分ではないと思っています。

原点である「俳諧」こそ、その【】の文字にあるように
とてもユニークな、日本が世界に誇るライトヴァースです。
世界に知られていないのは、もったいない。

現代に、俳諧・雑俳のポエジーを復活させたい。
世界に紹介したい。
その思いで、世界共通のライトヴァースを目指して、ライトハイクをはじめました。

かつての俳諧は、問答(会話)形式でした。
であれば、ライトハイクにも問答形式の要素を組み入れたい。
ひとり(モノローグ)ではなく
ふたり(ダイアローグ)で詠む形には、自ずと明るさ&軽み(light)が生まれます。

俳諧は詠み繋げていきますが
やつし(現代版アレンジ)として、上下二句で完結させることを基本としました。
ですから、言葉を「付ける」ではなく「結ぶ」
俳諧の芯は外していません。
「結ぶ言葉 ライトハイク」です。

くしくも、この上下に並べる二行詩
Parallel uni-verse
(パラレル・ユニヴァース・・・並行する上下二つの詩句をひとつにする)
の形は、俳句のエッセンスである
「切れ」(間〔ま〕SPACE=宇宙)と「取り合わせ」が明確となる
究極に洗練された詩形となりました。

全ての発端は、アンパンマンの作者である
やなせたかしさんが『詩とメルヘン』で示してくれた「明るい詩」を、
世界に紹介したいという思いからきています。

様々な偶然が重なり、このライトハイクに結実しました。

「本当にいいものはね、やはり太陽の方を向いているんだと思うよ」
北村薫『朝霧』収録「山眠る」より

ライトハイクは、
明るい方へ 明るい方へ。
進んで参ります。

                     2024年(令和6年) 年初に

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