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「薔薇とサムライ2」大阪、ホールでフェスティバル。

ついに念願の夢が叶いました!

遡ること5年前。劇団☆新感線の「髑髏城の七人」を初めて見たのが「ワカドクロ」と呼ばれる小栗旬さん主演の2011年上演の映像作品でした。
鑑賞後、もう余韻が底をつきないほど衝撃を受け、いまだにその時の鉛のような重たい感情を覚えています。
そして『髑髏城の7人』で花、鳥、風、上弦の月、下弦の月と5パターンの異なる仕様で約1年間通して興行されることとなり「上弦の月」に狙いを定めるもチケットを手にすること叶わず。その2年後「修羅天魔」にもエントリーするがあえなく惨敗。

しかしそののちには運が良く舞台で見ることが出来た「偽義経冥界歌」を経て。
今年の春、「神州無頼街」を鑑賞した直後にこの「薔薇サム2」公演の詳細が発表になり、全ワタシが歓喜しました。
生の天海さんをこの目で見るまでは死ねない…!

今回やっと晴れて初の「“生”天海さん」になったわけですが、かえって良かったのでは?と思えるほどの天海さん満載のステージでした…

厳正なる抽選の結果

今回とてもスペシャルなものになったのはやはり良席をご用意していただけたこと。新感線の公演では、私は地上(一階)席に降り立ったことがなく、フェスティバルホールはとても音響が良くて素敵な会場なのですが2階席でも傾斜がきつくちょっと恐怖を感じていました。
しかし、あのホールの入り口から客席へと向かうエスカレーターが夢のようなステキ空間へと誘う演出のようで、はやる気持ちをさらに高揚させてくれます。あれ、ほんとに好きです。

今回は1階席9列どセンターという舞台では一番見やすいであろう席で見ることができました。

そして新感線の公演にたびたび出演している冠さんも出演されるということ。
高校時代、冠さんのバンドが大好きでよくライブに出没しておりました。四半世紀ほど経って聴く冠さんのハイトーンは昔と変わらず、澄んでいて突き抜けた美声ですごいなあと感心しきり。

発端は30年ほど前

小劇場ブームで昔は地上波の深夜帯でよく演劇の放送がありました。バラエティ番組なんかもたくさんあって「くるくるシアター」が特に大好きでよく見ていました。
めっちゃ覚えてるのがレギュラーの牧野エミさん、古田さん、桂小枝さんの御三方で小学校の給食を食べるという企画。「牛乳噛んで飲みなさい」って言われたよなとかいう他愛のない話をしていたのがなんだか微笑ましくって何度も録画を繰り返し見ていました。
そして他局で深夜やってた「スサノオ」。細くて華奢な高田聖子さんが大立ち回りしながら歌っててバケモノかこの人は!と思ったものです。

そしていつか新感線の舞台を見たいなと思いつつも、私は別の推し事で迷い道くねくね~♪していたのでこんなに月日が経ってしまったのでした。

薔薇サム2について

初めはちょっとあまりにもいい席すぎてポーっとしてしまい記憶が薄いのですが、新感線の役者さんたちは皆さん芸達者。歌も踊りも抜群に上手い人たちばかりなので、「こっちだよ!」て首根っこ掴んでストーリーに集中できるように連れ戻して修正してくれるほどのパワーがあります。
そして脇を固める客演の若手の方たちも若いエネルギーで思い切りぶつかっている。

そして綺羅星のように輝く、天海祐希さん。

初めて生で拝見しましたが、「ほんとに二次元からおいでなさいました?」というくらいに絵画のようなビジュアルでした。
華やかでオーラももちろんあるけど、ちょっとやんちゃな子供っぽさもチラリと見え隠れする感じで。ネタバレになっちゃうのであまり言えませんが、もうすごい破壊力でマンガみたいに心臓が胸から飛び出しそうでした。

これで最後みたいなフレーズがそこかしこで囁かれてますが勿体ない!
「神州無頼街」もたいてい賑やかで ” お祭り ”といった様相でしたが
こちらは ” フェスティバル ” でまさしく会場名にしっくりきすぎるほどの『薔薇とサムライ2』であったのではないかと思いました。


残すところは東京・新橋演舞場

これを書いているのは大阪の千秋楽前日ですが、もう次は東京での公演のみ。

新橋演舞場は一度行ったことがありますが、あそこで見るのもまたオツなものだなあと実際に見に行ける方がとても羨ましく思います。
ライブビューイング申し込みしましたが当たるかな?!

終。