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JKに聴く曲5選

(J) ジャンルは不明でも (K) 高揚したいときに聴く曲。あるいは、(J) ジャンル分けが無意味な (K) 高レベルの曲

今回の御題は、ぼくがよく聴く (お気に入りの) ナンバーで、しかしどのジャンルに含まれるのかイマイチ自分でもよく分からないもの、ってことです。大雑把に言うと、LTE のようなプログレ・メタルとジャズ・フュージョンのハイブリッドが基本なのですが、そこに、チル (IDM)、エスノ、アヴァンギャルド(チェンバー)、アンビエント、をそれぞれ好みの匙加減で加えたような感じ、ううむ。

書けば書くほどよけいに分からなくなりそうです。まあ、そういうわけですから、実際に聴いてもらったほうが早いですね。ジャンルは不明でもクオリティーのほうは大丈夫、ぼくが保証します。では、早速お薦めの 5曲をご視聴ください。


☆Catacresi5☆

Title             Catacresi5
Artist           Yugen
Album       「Labirinto D'Acqua」2006
Comment Yugen はイタリアのチェンバー・プログレ + アヴァンギャルド・フュージョンのバンドです。Francesco Zago と Marcello Marinone が中心メンバー。R.I.O 再興を掲げるだけあって、強靭なテクニックを下敷きに Henry Cow ばりのアンサンブルを聴かせます。迷ったらコレ。

☆Undelivered Letter☆

Title             Undelivered Letter
Artist           Quantic (And His Combo Barbaro)
Album       「Tradition In Transition」2009
Comment 英国の DJ・プロデューサー・ミュージシャンである Will Holland の別名が Quantic。ジャズ・ファンクを基本に、クンビアやサルサのラテン音楽を採り入れた芳醇な一曲です。オーセンティック、かつ大胆なストリングスが素敵ですね。ワールドミュージックの可能性をも広げた名盤

☆Ashen Snow☆

Title             Ashen Snow
Artist           Dirty Three
Album       「Toward To The Low Sun」2012
Comment オーストラリアのポストロック系インスト・バンド、それが Dirty Three です。本作は、ぼくの愛蔵/秘蔵ナンバーのひとつ。緩やかでジャジーなドラムに導かれる調べは、まさに完璧だと思います。気品ある哀しさというか、大人の渋みがあって。

☆Pick Up Your Burning Cross☆

Title             Pick Up Your Burning Cross
Artist           Sons Of Kemet
Album       「Black To The Future」2021
Comment Shabaka Hutchings のジャズ・ユニット Sons Of Kemet。他にも The Ancestors、The Comet Is Coming など、カリブ音楽を活かしたイノベートなサウンドは、UK ジャズ・シーンの注目の的です。チューバがイイ味だしますね。Sons Of Kemet は 2013年 MOBO Award 受賞。

☆Sandonorico☆

Title             Sandonorico
Artist           Stromboli
Album       「Shutdown」1989
Comment Stromboli は 1986年チェコで結成された、ギタリスト Michal Pavlicek 中心の実験音楽的グループ。このアルバムはポストパンクの影響によるアヴァン・ポップ性 (チープ感) が面白く、1989年時点でこのクオリティーを有していたことに驚きます。隠れた名盤。埋もれた逸材。

今回の選曲はメチャクチャ楽しかったです。年代やカテゴリーへの配慮はなにも考えず、ただぼくの好きな曲を思いつくまま並べるのみ、だったので。年のせいか、勉強不足のせいか、近頃は音楽ジャンルの区別がますます難しくなり、理解できたとしても「そんなことで峻別するの?」みたいな場合もあります。頼りになるのは自分の耳だけ、とはいえ、いまの御時世たいていのことはググれば分かります。

むしろ、ググっても情報不足のアーティストのほうがずっと尾を引きますよね。上の 5曲では Michal Pavlicek がそうです。ぼくの耳は「間違いなくイイなあ」と感応しているのですが、いくら調べても wiki 程度の情報にしか辿り着けません。旧東側諸国には、まだまだ同様の対象があります。

それなら知ってるよ、この曲はあのジャンルだよ、等々ご助言をいただければ幸いです。↓ コメント欄でもどんどん情報交換できれば。

それでは、また。
See you soon on note (on Spotify).





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