Tamaya

140字より長い独り言を置いてます。書きたい文章と読みたい文章を一致させたい。

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将棋の子らの幸いを

 ある目的があって、一冊の本を手に取った。書名は『将棋の子』著者は大崎善生さん。その本には、主に元奨励会員たちの半生が綴られている。 奨励会 奨励会とは正式名称を新進棋士奨励会という。将棋棋士を養成するための機関である。だから元奨励会員とは、一時期奨励会に所属していたが現在は在籍していない人ということになる。奨励会は三段から6級で構成されているから、奨励会員でなくなるとは、三段から四段に昇段することか、あるいは退会することを意味する。四段は正式なプロだ。棋士と呼ばれる。だか

    • 北九州将棋フェスティバル③

      2024年10月5日に北九州将棋フェスティバルのステージイベントを観覧した。これはその備忘録、記念対局&抽選会編。備忘録① 備忘録② 記念対局 深浦九段vs木村九段☗深浦康市九段☖木村一基九段 立会人:森下卓九段 記録係:古賀悠聖六段 棋譜読み上げ:小高佐季子女流初段 解説&聞き手:脇謙二九段、石本さくら女流二段        澤田真吾七段、武富礼衣女流初段 相居飛車の将棋。 途中、先手の手番で封じ手あり。解説担当である脇九段、石本女流のそれぞれの候補手に、その他を加えた

      • 北九州将棋フェスティバル②

        2024年10月5日に北九州将棋フェスティバルのステージイベントを観覧した。これはその備忘録、トークショー編。備忘録① 備忘録③ 深浦九段/木村九段/武富女流初段深浦康市九段、木村一基九段、中田功八段のトークショーの予定であったが、中田八段は体調不良で欠席のため武富礼衣女流初段が代わりにトークに加わった。 3人の軽妙なトークにより終始会場は笑いに包まれていた。 木村九段が「(将棋で)勝ちたかったら自分より弱い人と指しなさい、強くなりたかったら自分より強い人と指しなさい*」と

        • 北九州将棋フェスティバル①

          2024年10月5日に北九州将棋フェスティバルのステージイベントを観覧した。これはその備忘録、ペア将棋編。備忘録② 備忘録③ 対局先手  古賀悠聖六段&小高佐季子女流初段 後手  澤田真吾七段&石本さくら女流二段 戦型  ☗居飛車穴熊―☖三間飛車 解説は森下卓九段、聞き手は武富礼衣女流初段。森下九段は中田功八段が体調不良で欠席のため、代打として登壇した。棋譜読み上げ、秒読みは徳田拳士四段。 1人が3手指してペアに交代する。(初手〜6手☗小高☖石本、7手〜12手☗古賀☖澤田

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        将棋の子らの幸いを

          香車のごとく

           今年の春、関西将棋会館を訪れた。私は会館一階に置かれたカプセルトイに百円玉を3枚入れ、ハンドルをガチャガチャと回した。 千社札 毎日飽きもせずX(旧Twitter)で将棋界の情報を集めていると、ある日タイムラインに「棋士千社札シール」というものが出現した。寺社への参拝記念に貼られることがある千社札、その千社札風にデザインされたシールが関西将棋会館のカプセルトイで手に入れられるという話題であった。今年の1月末から3月にかけて第1弾(谷川浩司十七世名人、豊島将之九段、糸谷哲郎

          香車のごとく

          追悼

          大崎善生さんの作品で、私が読んだことのあるのは『聖の青春』と『将棋の子』の2作品です。どちらも感情を大きく揺さぶられる作品でした。『将棋の子』の感想はnoteで書きました。 ご冥福をお祈りいたします。

          お気に入りサイトまとめ

          将棋連盟棋士データベース 新四段から変わらぬ人となり >人やモノに無頓着で、人やモノに媚びたところがないことと、人やモノに真っ直ぐなところがいい。 聞きやすい声、わかりやすい話し方 敗戦の弁を聞くのは切ないが、彼のユーモアが素晴らしく時々見てしまう 対局姿勢はいつも美しい 【追記】 SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦2021での驚きの一手

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          容赦なくぶつける

          昨日母になりし我が身に容赦なくぶつけるは愛吾子の啼泣  容赦なくぶつけられたら、それが愛であっても痛い。容赦なくぶつけられても、それが愛ならどうにかして受け止めたい。そんなことを思い出しながら詠んだのは、一年くらい前。そして、ここで言う「昨日」はもっともっと遠い昔。

          容赦なくぶつける

          昔の縁のおかげで、心に残る言葉を得た。検索ワードは「ショーペンハウアー 文体」。今日の出来事の備忘録として記す。

          昔の縁のおかげで、心に残る言葉を得た。検索ワードは「ショーペンハウアー 文体」。今日の出来事の備忘録として記す。

          よみたい、よもう、よみたい

           始めた頃を振り返り、小さく苦笑いした。  自分の初投稿記事を読むと「おや?」と思う。短歌を詠みたい話はどこへ行ってしまったのだろう。どこかへ消えてしまったのかというと少し違うように思う。自分の心情だけの話なら、今でも短歌を詠みたい思いはある。「詠みたい」が「詠もう」に変わって、また「詠みたい」に戻った状態だろうか。  出来栄えは置いておくとして、自分が感じたことを三十一文字の言葉に置き換えていく作業はとても楽しかった。もう一度自然に「詠もう」と思う事はあるだろうか。ひとまず

          よみたい、よもう、よみたい

          今ぼんやりと、書いてみたいな書けそうな気しないけどと思っているのは3年前に目撃した一手。非公式戦の予選で棋譜中継もなかったし、動画の視聴期間もずいぶん前に切れてるし難しいなあとぐずぐずしている。あの時感じた事は残しておきたいのだけれど。

          今ぼんやりと、書いてみたいな書けそうな気しないけどと思っているのは3年前に目撃した一手。非公式戦の予選で棋譜中継もなかったし、動画の視聴期間もずいぶん前に切れてるし難しいなあとぐずぐずしている。あの時感じた事は残しておきたいのだけれど。

          昨日のこと

           4月8日月曜日、関西奨励会成績表を見た。いつもと同じように、特定の一門の奨励会員の結果を順に確認していくと、ある所で目が止まった。「退会」の二文字を見た。(そうか、いつかあるだろうと思っていたけれど、今日だったか)と思った。将棋の子らの幸いをと書いてから、こんなにすぐにその日がやってくるとは思っていなかったから、そこに驚く気持ちはあった。けれど、それ以上に私の気持ちが波立つ事はなかった。奨励会員の彼の成績を見ていた先月と、退会という事実を確認した今と、私の気持ちになんら変化

          昨日のこと

          そろそろ書き上げたい文章がなかなか書き上がらない。2月いろいろ忙しくて3月も落ち着かないし。三段リーグまでにはなんとか…。

          そろそろ書き上げたい文章がなかなか書き上がらない。2月いろいろ忙しくて3月も落ち着かないし。三段リーグまでにはなんとか…。

          指導対局

           10日以上も経っているのに今さら文章化しておこうかと思ったのは、その間に腹の立つことと悲しくなることがあったからかもしれない。プラスもマイナスも記憶というものは徐々に薄れていく。ネガティブな出来事は記憶のままに、楽しかったことだけを記憶から記録に変換して、明確な濃い思い出として残したい。できればそれでマイナスな気持ちを見えないようにしたいと思った。 盤外 楽しかった出来事とは指導対局の事だ。指導対局とは、文字通り指導を目的とした将棋の対局である。対局時には指導を受ける側(

          指導対局

          その土地にいなかったから当事者ではなかったと思って過ごしてきた。けれどその時は知っている。当時ニュースを見て感じた事はまだ覚えている。私にも語り継げる事はあるだろうか。ここ数年は1月17日にそんな事を考える。

          その土地にいなかったから当事者ではなかったと思って過ごしてきた。けれどその時は知っている。当時ニュースを見て感じた事はまだ覚えている。私にも語り継げる事はあるだろうか。ここ数年は1月17日にそんな事を考える。

          将棋指してみようかと、

           将棋に強く興味を持ったのは今までに2度ある。1度目はNHKの連続テレビ小説(いわゆる朝ドラ)で「ふたりっ子」を放送していた時。2度目は藤井聡太四段(当時)がプロデビュー後の連勝記録を伸ばし続けていた時だ。 「ふたりっ子」の時 ふたりっ子は1996年度の後半に半年間放送された連続ドラマである。当時は楽しんで見ていたが、録画して何度も見ていたという訳でもなく、一通り見ただけのドラマの記憶は断片的である。香子、銀じい、オーロラ輝子と名前がすっと浮かぶ登場人物もいるけれど、ストー

          将棋指してみようかと、