楕円形の薬、その形にした理由がありますよ!(患者さんへの配慮も)
薬の形について、お話しします。皆さんが、普段目にする医療用の薬で
一番多いのは、丸い形(円形)の錠剤です。しかし、薬の中には楕円形、
三角形、四角形或いは花形の物まであります。この中で多いのは、楕円形
の錠剤です。楕円形にした理由は、大きく2つあります。
一つ目は使う側(患者さん)への配慮、例えば、①大きい錠剤を飲みや
すくする為(円形では大きく・厚くなってしまう)、②半分に割りやすく
する為、③パーキンソン病や関節リウマチなど指の不自由な患者さんが
掴み損ねた時に、掴みやすくする為(円形では転がりやすくなる)、
④早く効き目を出す為(円形では厚くなり、溶けにくいなってしまう)が
挙げられます。
もう一つはメーカー側の都合です。即ち、①元々、海外で楕円形で発売
されていた為、②楕円形と言う特殊な形で、薬を覚えてもらう為、③製造
する際に、他の薬と間違えない様に、との理由もあります。
薬を飲む時に「なるほど、そんな工夫が・・」と思い出して下さい。