楕円形の薬、その形にした理由がありますよ!(患者さんへの配慮も)

 薬の形について、お話しします。皆さんが、普段目にする医療用の薬で
一番多いのは、丸い形(円形)の錠剤です。しかし、薬の中には楕円形、
三角形、四角形或いは花形の物まであります。この中で多いのは、楕円形
の錠剤
です。楕円形にした理由は、大きく2つあります。
 一つ目使う側(患者さん)への配慮、例えば、大きい錠剤を飲みや
すくする為(円形では大きく・厚くなってしまう)、半分に割りやすく
する為、パーキンソン病や関節リウマチなど指の不自由な患者さんが
掴み損ねた時に、掴みやすくする為(円形では転がりやすくなる)、
早く効き目を出す為(円形では厚くなり、溶けにくいなってしまう)が
挙げられます。
 もう一つメーカー側の都合です。即ち、元々、海外で楕円形で発売
されていた為、楕円形と言う特殊な形で、薬を覚えてもらう為、製造
する際に、他の薬と間違えない様に、との理由もあります。
 薬を飲む時に「なるほど、そんな工夫が・・」と思い出して下さい。

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