見出し画像

パルスオキシメーター測定、赤いマニュキュア💅の方は注意ですよ!

 血中酸素濃度を簡単に測れるパルスオキシメーター、コロナ感染の目安として、自宅用に購入した方もかなりいたと思います。血中酸素濃度とは、血液に含まれる酸素量を数値化したもので、この値を測ることで肺がしっかり機能して酸素を取り込めているかどうか調べられます。
 一応、正常値は 96〜99%、90% を切ると呼吸不全に相当すると言われていますが、年齢・体調や何らかの基礎疾患で大きな変動があります。
普段の平均的な数値よりも3~4%%低下した値が続いたら、病状の悪化の可能性のために医師に連絡する目安になるとされています。
 こうして簡単に測定できるパルスオキシメーターですが、爪にマニュキュアをしていると、正しい数値を測れない場合があります。
なぜかと言うと、パルスオキシメーターは指の上から(爪の方)から赤外線を通し、指の下のセンサーで、「血液の色」から血中酸素濃度を測る仕組みだからです。
 ジェルネイルやネイルチップでは、正しく計測できない場合があります。
特に濃い赤色・黒色・緑色・青色・茶色のマニュキュアは、誤差が大きい
とされています。
測定が必要なときは、派手なネイルを控えるか、ネイルをしていない指で
行うかにする必要があります。また正しい測定のためには、測定部位の適度な厚み(指の太さ)が重要になります。 メーカーによって多少異なりますが、6~18mm程度の指の厚みで、この為に小児は測定できない事が多い理由です。
 またアメリカでは皮膚の色が濃いと、酸素飽和度が正しく表示されないとして、2021年にFDA(米国食品医薬品局)から注意喚起がされています。
黒人の患者の約 12%が、パルスオキシメーターでは正常値であるにもかかわらず、本格的な動脈血液ガス分析で測定すると、88%以下という「隠れ低酸素血症」があったからとの理由です。
なお、Apple-watchで酸素飽和度を測定されている方は、タトゥーなども
影響すると言われていますから注意して下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?